気ままにそよ風のたより

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印環細胞癌

2010年09月14日 | 出来事
聞きなれない印環細胞 ( いんかんさいぼう ) とは胃癌の細胞の形を表す用語で、印環細胞癌が進行すると低分化腺癌になり、この低分化腺癌がスキルス胃癌になるので、印環細胞癌はタチの悪い悪性の癌だと言われているそうですが、低分化腺癌のように空気を読まず、どこでもどんどん増えていくけど、印環細胞癌のうちは非常におとなしく、同じ場所でしか増えないそうですが、今回主人と縁があった病でした。

この病名を聞いて最初は驚いたけど、今回も運が良かった出来事が多く、終わり良ければすべて良し・・・かなって思っています。

毎年6月に行われていた人間ドックだけど、昨年は仕事の都合で11月に行われ、結果は貧血で診察を受ける事に。

会社が休日の土曜日に受診に行き、主治医になった先生曰く 『 胃の手術をした人はバリウム検査をしても意味がないので、次回の受診の時に胃カメラ検査をする方がいいですよ

今までは胃の手術を受けた人はバリウム検査をと言われていたので、この言葉に驚いたけど、昨年12月に胃カメラ検査をして異常なし、今年の人間ドックは胃カメラ検査を受けたおかげで胃癌が発見され、受付がこの先生の診察を選んでくれたのが幸運だったわけで、今回の発見につながったのだけど、この主治医の先生が6月に転勤になったのは残念。

がん検診のPET-CTの事が話題になり、主人が受けてみようかと言った矢先に、精密検査でPET-CTを受診し、腸にも癌がある事が解り、検査の結果が出る2日後まで、もしかしたら転移しているのかと心配したけど、癌の種類が違うので転移でなく、別の癌だと解りホッと。

この腸の癌、10年以上も前から出来ているものだそうで、10年来主人を悩ませていた貧血はこの腸の癌が原因だそうで、埼玉の病院で調べてもらっても解らなかった貧血の原因が解るとは・・・。

精密検査の途中だけど、はっきりした病名が解ったところで、社長さんが紹介してくれた外科医の先生にバトンタッチ。

若いけど腕の方はたしかと、社長さんお勧めの主治医の先生、私より年下のようで若く、テキバキとしているが、解りやすく丁寧に説明してくれ、何でも遠慮なく聞いてねと、さすがに勧めてくれるだけあって、信頼が持てる感じの良い先生だった。

貧血が治まっていたので、手術で輸血が必要になった時、自分の血を輸血する自己血のために、400ccの血を2週間に分けて採決し、800ccの自己血を携えて手術室へ。

早期癌だったら約4時間、進行癌だったら約5時間かかると言われてたが、1時に手術室に入り、2時過ぎから始まった手術は、6時過ぎに主治医の先生自らが控室に呼びに来てくれ、病理室で術後の説明があった。

摘出された胃の中に出来た癌も見せてくれながらの説明、一度胃を手術した人は癒着があると言われていたけど、主人の癒着はひどかったそうで、1000ccも出血があり、手術着の先生の袖口は血で染まっていた。

術後の説明の時も、病理検査の結果の説明の時も、ニコっと笑いながら 『 早期癌で良かったね 』 と言ってくれた先生。

先生のおかげでまだしばらく生かせてもらう事になりました。

今の医学で癌の遺伝は立証されていないけど、癌になりやすい体質はあるそうで、母親、父方の祖父母や伯父、母方の祖母も癌で亡くなり、父親も癌の癌家系の主人はまさにそうで、30歳ぐらいで癌を患うのも珍しいとか。

今回の胃癌も十二指腸との境に出来ていたので、もしかしたら少しでも胃を残してくれるのかと思ったけど、主人のような体質の人は残っている胃にまた癌が出来る可能性が大で、3度目になると癒着がもっとひどくなり、それで命とりにもなりかねないので、 『 胃を残すより命を残してこれからも生きてもらう方を選びました 』 と先生。

お見舞いに来てくれた人達の間でも話題になった、早期癌の発見の鍵を握る人間ドックや検診の必要性、つくづく感じたので皆さんもどうですか

ちなみに全身の癌が解る癌検診のPET-CTは約90000円かかりますが、悪性腫瘍の場合は保険が適用されるので、主人の場合は3割負担でした。

体調は大丈夫?など、心配して下さった皆さんから温かい言葉をかけていただいていますが、おかげさまで今回も多くの人に助けられ、支えてもらったおかげで、元気で過ごしています、本当にありがとうございました



セダム、ローズマリー、ゴールデンタイム、ランタナ、オリーブが植えられた屋上庭園、今年は暑さのせいか少々お疲れ気味の植物もあるけど、西側の干し場に洗濯物を干しに行ったついでにちょっと寄ったり、ウッドデッキを散策したり、北側は瀬戸内海や燧灘が、南側は石鎚連峰が眺められ、心地良い浜風が吹いてくる憩いの場所でした。