ととじブログ

書きたい時に書きたい事を書いている、あまり統一感の無いブログです。

ソフィーの選択

2020-03-28 00:11:24 | 映画/ドラマ
『ソフィーの選択』。
このタイトルだけ見ると、こんなストーリーを想像してしまう。
ヒロインのソフィー。
二人の男の間で心が揺れている。
イケメンで仕事ができて野心あふれる会社の同僚Andy君。
そして、これといった取柄もないけれど心優しい幼なじみのBill君。
A君とB君、どっちがいいかしら?
私の事を誰よりも理解し愛してくれているのはどっちかしら?
みたいな。

そこで、あらすじを読んでみる。
すると目につくのが「ナチス」「ホロコースト」「アウシュヴィッツ」といった単語。
…おっと、これは! と。
お軽い恋愛与太話ではなさそうだぞ、と思う。

それで、実際観た。
本当に、上のような段階を経て観たわけだが。

「ソフィーの選択」の意味が、これほど重く、恐るべきものであるとは、とても予想できなかった。
有名な作品なので、観た人は多いだろう。
このようなストーリーを予想できた人はいるんだろうか?

もしソフィーが自分の彼女だったら、好きな女性だったら、いや、だったとしても、ソフィーが死にたいと言うならば、静かに死なせてやるしかないじゃないかと、そんな無力感に襲われた。
こういう事が起こるのが戦争なんだ、あるいはもっと広く、人の世なんだ、と考えると、正直生きているのが嫌になってしまう。

あぁこんなもん観なきゃ良かったなと思いつつ、観て良かったなとも思った。
人に勧めたいような、勧めたくないような。
いや、勧めたいと思う。
でも、心が弱ってるときは、観ないほうがいい。

この先、自分に襲い掛かってくるかも知れない過酷な境遇に備え、心身を鍛えておくためには、これを観ておいた方がいい。
でも、弱ってるときは、これにやられてしまう。
予防接種みたいなものだ。

蛇足ながら、観ている途中、スティンゴが、『アリー my Love』でジョン・ケイジを演じたピーター・マクニコルに似てるなとずっと思っていて、観終わった後で調べたら、本人だった。


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