the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 




GITANESのストックカートンだとばかり思っていた箱は
空だった。
空じゃなくても2年ほど前のものだから吸わないだろうが、
なんか悔しい。
それとは無関係に・・・。

税務署から案内が来て、「税相談にいらっしゃい」とのこと。
別に相談したくはないが、まったくその方面には弱いので
いい機会だからと、指定されたビルへ向かった。


ビルの正面。

向こうからやってきた通行人は、ヨレたスーツの上に
防寒のナイロンブルゾンを着た白髪の男。60歳手前ぐらいか。
その男も、私が入ろうとしているビルへ入っていく気配。

この人も相談だろうか・と思っていると、手に持っていた
みかんの皮を、ビル入り口付近の地面へ投げ捨てた。
そこには灰皿は置かれていたが、彼が手に持っていた2個分以上
の皮を捨てたのは、明らかに地面に向かってであった。

男は歩く速さを緩めることなくビル玄関の階段を3段ほど上った
ところで、同じビルに入ってきそうな私に気づいたようだった。

足を止め、今自分が捨てたみかんの皮と私の顔をチラッチラッ
と交互に見た。
二人ともビル玄関で2秒ほどの沈黙と静止があっただろうか。


私「チラチラ見るほど気になるんなら、拾え。」
男「あぁ、えへへ・・・。」

ごみを平然と道に投げ捨てるような男は、まあこんな卑屈な
リアクションをとるもんだ。
かなり威圧的だった私のイデタチを差し引いても。

そそくさと皮を拾った男は、ビルに入るや否やすばやく
玄関脇にある旅行代理店に入っていった。
税の相談ではなかったらしい。

モヤモヤした気分が晴れないまま、ビルの5Fへ。
待ち時間なしで相談ブースへ案内され、税理士さんと対峙。
色々と計算の方法を教わったのだが、今年夏のマンションの
処分について、数十万の税金がかかりそうだとのこと。
そんなカネはとっくになくなってしまったのに。

なんてこった、それもこれもさっきのみかんのおっさんが
悪いのだ。あのボケ・・・。
と八つ当たりの感想を抱きながら、モヤモヤしたまま
一旦帰宅。
次の予定はインフルエンザの予防接種を受けるために
近所の病院。

1時間弱待たされ、注射は一瞬。3000円。
尖ったもの恐怖症の私は、注射を打たれたショックで
全身の力が抜け、フラフラフラフラと徒歩で帰宅。

ああ、なんて休日だ。どこかで取り返さなければと、
灯篭に蝋燭を入れ火を点けて、ようやく落ち着きを
取り戻した次第である。

これでうまいタバコでもあればなあ。




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