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それとは無関係に・・・。
 



GITANESは読書のお伴。
それとは無関係に・・・。

前回書いたように、入浴をシャワーで済ませることが
多くなると読書量はかなり減る。
大体1週に6時間は減ってしまうから無理もない。
それに、そもそも読まなければ死んでしまう訳でもない。

しかし、リビングで寝転がっているときに手にしている
のが本ではなくてスマホになりがちで、それに客観的に
気づいたときはちょっとよろしくないような気になる。
読書が高尚だとも思わないし、それこそ高尚な本ばかり
読んでいる訳ではないのに、どうしても「スマホ=堕落」
と考えてしまう。こういう考えは老害の一種を産むだろう。

●柚月裕子/風に立つ
この作家のミステリーはほぼ読んだのだが、ちょっと方向が
違う作品らしいから読んでみた。
ちょっと困ったのは帯に
「俺は親父のことを何もわかっていないのかも知れない」
「非行少年を預かることになった、不器用な父と子--」
と書かれていたことだ。
これでは読み始めから結末まで
『あ、何かの具合で親子に確執めいたものが長年あって
それが預かった非行少年をきっかけにして誤解が解けていき
大団円を迎えるのだろうなあ』という予感に支配されてしまい
感情自体が誘導されてしまう。
一昔前のテレビサスペンス番組で、新聞テレビ欄に
「湯煙連続殺人事件。主婦探偵の迷推理!
なぞの白髪老人を探せ!」てな予告文を見たら
「ああ、温泉で何人か死んで、おっちょこちょいな主婦の
主人公がなんとか推理を当てるんだなあ。白髪の老人が
キーパーソンだけど、犯人とは限らないな。」
という感じで、観る前からほぼわかってしまう
という現象と似ている。
あまり饒舌に、帯で語らない方がいいと思う。

●首木の民/誉田哲也
剣道女子の「武士道~」シリーズが好きだった。
途中の取り調べで延々とおカネ・税・国債の授業が
続けられる。これで「面倒くさい小説か?」と思っていたが
最後はちゃんと締めくくられるのだ。
ただ、面倒くさいところを無意識に飛ばし読みしていたらしく、
途中で「え、お前誰や?ここ誰目線や?」という混乱に
陥って、遡って読む羽目になった。


●私が見てきた日本経済/小峰隆夫
旧経企庁の元官僚・エコノミストが書いた本だが
学術書でも論文でもないから非常に読みやすい。おそらく
文章が上手いのだろう。
英語のタイトルがTHE LIFE OF AN ECONOMISTだから
邦題とはちょっとニュアンスが異なるのだが、それも
わざとだろう。
文字もそれほど小さくなく、読みやすい上に内容も読みやすい。
しかし途中に1か所出てくる「悦明」ってなんだろう。
「説明」の誤字だろうか?


と言う風に今月の前半は3冊読んだ訳である。


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