農家のこせがれネットワーク!

2009年04月07日 | 活動報告
日本農業新聞の【キーパーソンに聞く】のコーナーで、農家のこせがれネットワーク代表「宮路勇輔」さんの取材記事が、掲載されました。
今、農業はブームと言われているが、僕はそう思わない。行き過ぎた資本主義の揺り戻しで、日本がもともと持っていた農耕民族としての精神が、思い出されてきたものだと思っている。これがブームで終わるか、終わらせないかは、僕らの「こせがれネットワーク」にかかっている。僕も含め、多くのこせがれたちは、親から「農業では飯を食えないから東京で働け」といわれ都会でサラリーマンになった。僕達には、先祖伝来の農地があり、おやじから技術も教えてもらえる。最短最速で農業を変える可能性を秘めている。耕作放棄地が増え続け、日本の農業はあと5年がタイムリミット。今こそ、日本中の「潜在こせがれ」をそそのかし、農業現場に戻したい。僕は、農業を「きつい・汚い・かっこ悪い・臭い・稼げない・結婚できない6K産業」ネタで言っている。でも、今じゃ「農家さんリスペクト(尊敬)、こせがれうらやましい」に変わりつつある。都会で経験を積んだからこそ、新たな農業標準を作れる。「かっこよくて・感動があって・稼げる、夢の3K産業」に変えることができる。
農業ができる条件のそろったこせがれこそ「選ばれた人間」であることに早く気付いてほしい。【日本農業新聞記事抜粋】

宮路さんは、慶応大学を卒業後、パソナに入社。退社後、実家の養豚業を弟ともに継ぎ、餌や育て方にこだわった「みやじ豚」を生産し、インターネットで販売し、約6000人の支援者がいるそうです。都会での経験は、消費地のニーズ・自然環境の再発見・観光地としての可能性・都会の人脈等々、農業を新しい姿に変えてくれる大きな可能性を秘めています。一度他の職業につき、様々な経験をした農家出身の皆さんが、「日本の農業を再生する」あたらしい風となる期待が大いに感じられます。私の信念であります「田園からの産業革命」を実現するためには、国の農業政策の抜本的見直しは、もちろんです。しかしながら、最も大事なことは、宮路さんのように、夢を抱き「情熱と勇気」をもって挑戦する農業者の方々です。これまでも、機敏の取材で「挑戦する農業者の方々」と夢を語ってきました。皆さんのご意見を参考にしながら、政策を創り上げていきたいと思います。宮路さん、是非、全国に大きな流れを創るために頑張ってください。お会い出来る機会がありましたら、農業の夢を語り合いたいと思います。