マダラの季節

2007年01月26日 | 活動報告
ハタハタもそろそろ終わり、秋田はマダラの季節になります。産卵期となる1~3月に秋田県沖に回遊してきた群れが、水深100~200m付近にとどまり底引き網で捕獲されるそうです。マダラといえばやはり鍋です。新鮮なその身はホクホクとして独特の甘味が食欲をさらに誘います。中でも、秋田では「だだみ」の名称で親しまれている白子は日本酒との相性も抜群です。新鮮な「だだみ」はそのまま(または熱湯をさっとかけ)、紅葉おろしやアサツキを添え、醤油(酢醤油)でいただきます。

そして、タラの季節の風物詩として元禄年間以来、300年以上もの歴史を伝えるのが、県南の金浦町で立春2月4日に行われている「掛魚まつり(かけよまつり)」です。掛魚(かけよ)とは、漁から帰った漁師が氏神様や恵比寿様にお供えする魚のことで、この地方ではタラを奉納することから、「たら祭り」の名でも親しまれています。

豊漁と海上安全を金浦山神社に祈願するもので、各船主自慢の大タラを荒縄に吊るしてかつぎ神社まで巡行、奉納します。大タラは重さ15kgにもなるとか。
また、タラ担ぎ体験や、奉納されたタラで作るタラ鍋の振る舞い、神楽の演舞なども行われます。

今年は雪が少なく暖冬の秋田ですが、1日歩き冷えた夜にはこれから旬を迎えるタラ鍋を囲み、豊な恵みに感謝したいと思います。