小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

横光利一 「機械」

2005-11-18 23:40:45 | 小説
ネームプレート工場で、製法の秘密をめぐり、「私」が他の二人の職人と心理戦?を展開する。
とどまるところを知らず回転し続ける自意識が、隙間のない文章で綴られていく。
緊張した中にも、投げやりな気分の薄ら笑いが浮かぶような気がします。
基本的な古典の部類に入ると思いますが、今は意外と読まれていないのでは?
「日輪・春は馬車に乗って 他八篇」(岩波文庫:33ページ)、「機械・春は馬車に乗って 」( 新潮文庫)などで。
日輪・春は馬車に乗って 他八篇

岩波書店

このアイテムの詳細を見る

機械・春は馬車に乗って

新潮社

このアイテムの詳細を見る

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 金井美恵子 「兎」 | トップ | TC-1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小説」カテゴリの最新記事