馴染みの稚児に先立たれた上人が、世に望むこともなくなったということで、三七日の間無言の行をして、結願の日に頸を縊って往生しようと企てる。
その噂が都中に広まり、ありがたきこととして老若男女が寺に訪れる。
上人は、名声の上がるにつれて、この世に名残を感じるようになってしまった。
しかし、人々は、頸縊りの中止を認めるはずもない・・・。
はじめは上人の心の変化を笑っていましたが、人々の自分勝手な思いに何か憤りのようなものを感じるようになりました。
ラストは、大衆への意趣返しのような気がします。
岩波文庫『恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇』で、14ページ。
その噂が都中に広まり、ありがたきこととして老若男女が寺に訪れる。
上人は、名声の上がるにつれて、この世に名残を感じるようになってしまった。
しかし、人々は、頸縊りの中止を認めるはずもない・・・。
はじめは上人の心の変化を笑っていましたが、人々の自分勝手な思いに何か憤りのようなものを感じるようになりました。
ラストは、大衆への意趣返しのような気がします。
岩波文庫『恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇』で、14ページ。
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