小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

内田百 「門松の風」

2007-01-01 23:49:52 | 内田百
あけましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願いします。

皆さんは、どんなお正月をお過ごしでしょうか?
私の方は、初詣に行ったり、年賀状を読んだり、雑煮を食べたり、といった定番どおりです。

さて、百鬼園随筆のどれかに、お雑煮の話が出ていたなあと思って、探し出したのがこの作品です。
元日は味噌汁、二日はぜんざい、三日に初めて普通の澄し汁というのが、内田家のしきたりとのこと。
御飯は大晦日以来食べてない、というのは、ちょっと驚きです。

そして、百先生のお正月の過ごし方なんですが、年末の金策?で奔走した後で、智慧をゆるめての寝正月になっています。
短くても11時間、長ければ13時間半という本格的なものです。
そんな風に眠っていると、しばしば、外の物音に驚かされて、そろそろ、智慧を働かさなければ、という気持ちになってくるそうです。

寝正月もまたよし、ですね。

旺文社文庫『船の夢』で、2ページ。



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