小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

内田百 「大宴会」

2006-04-20 23:40:39 | 内田百
題名は楽しそうですが、実は、悪い夢を見ているような話です。
「私」が招かれた大宴会に出かけてみると、厳粛な雰囲気の中、広間に通されます。
広間には、窓から春の夕日が暖かそうに射し込んでいます。
じっと腰掛けているのですが、何かがおかしいのです。
何が、こんなにも不安な気持ちをかき立てるのでしょう?
その理由を知りたい方は、ぜひ読んでみて下さい。
百の恐怖系の作品はカフカを思い起こさせます。
旺文社文庫『冥途・旅順入城式』で、5ページ。
ちくま文庫『内田百集成3 冥途』で読めます。
冥途―内田百けん集成〈3〉 ちくま文庫

筑摩書房

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