小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

近松秋江 「黒髪」

2005-11-01 21:42:32 | 小説
昨日の「蔵の中」のモデルとも言われる近松秋江の代表作。
京都の遊女に惚れ込んで、疑惑を持ちながらも振り回されてだまされてしまう男の物語。
ここまで情けない姿が未練たらたら書かれているところが、悲劇を超えて笑いを誘います。
岩波文庫では続編「狂乱」、「霜凍る宵」も収録されていたのですが、現在は品切れのようです。(「黒髪」は約40ページ)
現在、「黒髪」は講談社文芸文庫で読めます。
黒髪・別れたる妻に送る手紙

講談社

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