タイトル「地域医療と保険制度をどう守るか?」橋本英樹先生。
を弁当食べながら拝聴。
ドクターなだけに、自身の実感や、医師仲間の実感をまじえながら、
かつ、ゆっくり説明しているので、分かりやすい。
以下勉強になったこと
(1)「医療崩壊」という本があることを知った。
(2)医師不足といわれたり、医師偏在といわれているが、医師数そのものは、
不足していない。また、診療科、特に、小児科と、産婦人科の医師数もそんなに
不足していない。ちょっと、よく聞いてなかったのであれだが、
「女性医師」の割合が、産婦人科で増加していることが、指摘されていた。
その背景には、女性医師のほうが、例えば、女性の「総合科」のようなところでは、現在、
求められていることがあるとのこと。なるほど。
(3)国民医療費削減の対策が、大きく分けて「供給」サイドと、「需要」サイドの
対策があり、いままで実施されてきたことをみると、「供給」サイドの
対策(包括支払等)は、ほとんど実行されているが、
「需要」サイドの対策は、まだ実施されていないものが多い。(たとえば、ゲートキーパ制など)
(4)医療崩壊の問題のうち、医師不足の問題は、その詳細な内容を把握すべきであり、
国として?、医師の経験や、仕事内容を把握する必要があるのではないか?とのこと。
その把握した内容に応じて、医療提供体制(診療所、特定機能病院、地域医療支援病院)を配置すべきである。
(5)医療費については、保険料に基づく「相互扶助」の考え方を基本にしているけれども、
老人保健や国民健康保険に「税」が投入されており、「受益」と「負担」の関係性を整理すべきではないか?
とのことであった。
ありきたりな、データを整理したものであったが、核心をついているきがする。