トーネードの無職生活

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ベトナム戦争での爆撃

2016-05-16 11:03:20 | 日記
 ベトナム戦争では米軍は大量の爆弾をばらまいたわけですが、どのようにばらまいていたのか知りませんでした。B-52だったら戦略爆撃機なので上空の高いところからじゅうたん爆撃しただろうと想像はつきますし、橋だとか目標がはっきりとしている物に対しては、たぶんこんな風に爆撃しただろうと想像ができます。ベトナム戦争について書かれた本でも今まで読んだ本は、どちらかというと大所高所から書かれた本なので、実際の爆撃については書かれていませんでした。

 今、「ジャングル航空戦」という本を読んでいます。前線航空統制官だった方が書かれた本で、ジャングルにいるベトコンや北ベトナム軍、陣地などにどのように爆撃していたかが書かれています。

 この前線高空統制官は観測機という低速で小回りが利く機体に乗って、ジャングル上空を飛んで目標を探して、発煙弾を撃ち込んで爆撃する場所を示して、爆弾を搭載して飛んでいるジェット戦闘爆撃機に対してどこにどのように爆撃しろなど指示するのです。爆撃が終われば、その結果がどうなのか、さらに爆撃が必要なのかを確認して、他のジェット戦闘爆撃機を呼んだりするという任務についていました。

 この本の序盤に、その任務を実施しているところが書かれていたのですが、それはもう映画をみているような迫力で迫ります。著者が乗った観測機は何度も目標を確認するためにジヤングルギリギリまで降下したりして、地上の北ベトナム軍から銃撃を浴びせられ実際被弾もするのですが、的確にジェット戦闘爆撃機と無線で連絡をとり爆撃をさせて、効果が不足していればほかのジェット戦闘爆撃機の編隊がいないか基地と連絡をとって編隊を呼び寄せます。

 さらには陸軍の砲兵から砲撃するので指示しろだとか無線が入ったりするのに答えたり、無線での意思疎通がつかない南ベトナム軍の攻撃機が割り込んで攻撃したりするのを米軍の部隊に無線で連絡して攻撃がかちあわないようにしたり、さらには撃墜されたジェット戦闘爆撃機のパイロットを救出に来たヘリまで飛んでくるという混乱した状態の中で、無線を駆使して的確に状況を把握して指示を出すところが描かれています。

 実際に自分がその渦中に放り込まれたら、全く混乱してしまって役目を果たせるとは思えません。自分ののった機体が敵から撃たれるにもかかわらず、冷静に状況を把握して指示を出す。とても人間技とは思えません。

 まだ読んでいる途中ですが、この本でどのように爆撃していたのかを知ったのでした。 この前線航空統制官という役割を行うには、ジエット機についても知っていなければなりませんし、爆弾やナパーム弾などについても理解していなければなりません。そして戦場を仕切るのですからベテランのパイロットでなければ務まらないなと思いました。また、この任務には向き不向きもあるなあと感じました。

 とにかく最初に書かれた戦場の場面にくぎ付けになったのでした。