人間という不可思議な生き物の正体

2015年11月03日 06時39分34秒 | 社会・文化・政治・経済
「自分の中から出てくるストーリーは何か」

抗がん剤治療は本当に苦しい。
そんな中で「書くことが病気と闘く活力になる」と思い、小説を書き始めたのです。
作家・作詩家・なかにし礼さん
シャンソンの訳詩を1000曲くらい出がけましたが、いざ作詩しょうとすると訳詩の経験はあまり助けにならなかった。
そこで「自分の中から出てくるストーリーは何か」と考えたた、戦争体験でした。
僕の場合、「悲しさ」や「せつなさ」が持つ意味が他の人と違う。
その違いを意識することが、僕にとって自己表現なのです。
(戦争体験)7、8歳の子でも見るべきこのは見ているんですよ。
人それぞれ、体験のみな違うものなんです。
戦争を一般化して語らないでほしい。
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自称「裁判傍聴業」
作家・佐木隆三さん
1971年本土復帰直前の沖縄県に移り住んだ。
過激派の火炎瓶で警察官が死亡した事件が発生し、1972年1月、誤認逮捕された。
釈放までの12日間、殺人者扱いされた衝撃がその後、犯罪小説に挑むきっかけとなった。
直木賞受賞作「復讐するは我にあり」では、裁判記録を読み込み、現場に足を運んだ。
膨大な事実に語らせる手法は当時「現代小説の新しい試み」として称賛され、今村昌平監督による映画もヒットした。
その後もオウム事件や北九州・連続監禁殺人事件などに迫り作品化。
時には殺人者を特異な存在と突き放さず、「隣人」と表現した。
「生まれながらに殺人者だったわけではない人間が、なぜ一線を越えたのか」との疑問を探究した。
若いころ、尊敬する作家の埴谷雄高さんから「人間という不可思議な生き物の正体にどれだけ迫れるか」と飲みながら聞かされたという。
作家人生の指針として、好んで講演のタイトルとしてきた。
その言の通りの生きざまだった。(毎日新聞から引用)














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