みんなの広場
投稿が掲載された教え子2000人=農業手伝い・平川克徳・74
毎日新聞2018年11月27日 東京朝刊
声・投書
紙面掲載記事(熊本県玉東町)
高校で国語の教師をしていた頃、クラスや顧問を務める部活動の生徒たちに毎日、日記を書かせ、添削し評価していた。
ちょっといい作品にはシングルヒット、さらにいい作品には二塁打、三塁打、満塁ホームランと書き添え、書くことに生徒たちを引き込んだ。
こうして文章力が向上した生徒たちに、新聞への投稿を勧めた。第1号の掲載は1977年1月。
20年を経て1000人に達した。
これがきっかけとなり、2006年6月、本紙夕刊1面(西部本社発行)に「書くことは生きる力」の見出しで、この取り組みを紹介していただいた。
その後も教え子たちの投稿は続き、全国版の「みんなの広場」でも数い多く掲載された。
掲載第1号から41年が流れ、ついに先月20日、2000人目の掲載にたどりついた。
「創価学会は面従腹背をしている」
と言っていた。私は嘘っぱちだと思った。
15年後、私の直感の方が正しかったようだ。