アロマテラピー学習ブログ

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参照。

睡眠とホルモン

2008-03-10 16:50:30 | 休養
疲労により脳の働きが低下すると大脳と網様体の連絡が失われ睡眠に入る。
入眠障害の一つに精神分裂病、躁鬱病などの精神疾患が挙げられる。

睡眠とホルモン
成長ホルモン
最初の不快ノンレム睡眠のときに大量に分泌される。熟睡すると脳の下垂体というところから大量に分泌され、骨や筋肉を作り子供を大きく育てる。大人でも分泌されており、新陳代謝に非常に重要な役割を果たしている。睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が少なくなるからなんです。美容ばかりでなく、たとえばアトピー性皮膚炎にとっても大敵。睡眠が充分でないと必ず湿疹が悪化する。成長ホルモンは脳下垂体から分泌されるが、寝入りばなの深いノンレム睡眠時に集中して分泌される。発育期の子どもでは身体の成長に、成人では組織の損傷を修復することで疲労回復に役立っている。

コルチゾール(副腎皮質ホルモン)
私たちが昼間、活発に活動するためには欠かせないホルモンで、体内時計に従って朝の7時から8時頃になると分泌される。コルチゾールは副腎から分泌されるホルモンで、代謝促進作用をもち、ストレスに応じて分泌量が増大する。環境の急激な変化等の緊急事態に対し、利用できるエネルギーを体内に準備する働きをする。覚醒直前に最大値になることから、覚醒後の肉体的・物理的なストレスに対して身体の準備を整えているとみられる。

トリプトファン→セロトニン→メラトニン
 メラトニンは睡眠を司るホルモンといわれ、夕方から夜にかけて分泌が多くなる。抗酸化作用(老化防止、抗がん)やリズム調整(催眠・体温低下)・性的成熟の抑制などの働きがある。
 トリプトファンは食で摂ることが必要な必須アミノ酸で、卵・魚・納豆などに多く含まれる。これからセロトニンがつくられる。セロトニンは痛覚抑制作用があり、交感神経を刺激する。朝光が目に入ると体内時計がリセットされ(体内時計と睡眠参照)、覚醒とともにセロトニンが分泌される。夜暗くなると、今度はメラトニンの分泌が促され、眠くなるというメカニズムになる。
 したがって、夜遅くまで明るいリビングにいたり、テレビやパソコンをすることはメラトニンの分泌を抑制するために眠りにくいという状態になりやすいので注意が必要である。初潮年齢が下がってきているというのも、夜型生活が増えてメラトニンが少なくなっていることと関係がある。




 老化(加齢)のメカニズムの一つとして、「老化に伴うホルモン分泌の減少」が挙げられる。減少するホルモンには、メラトニン、DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)、性ホルモン、成長ホルモンなどがある。

 個人差もあるが、これらのホルモンの分泌は、大体30代のころから減り始めるとされる。それに伴い、夜よく眠れない、性的ときめきや精力の低下、運動能力や筋力の弱体化など、老化の症状が表に出てくるようになる。

 こうした老化の進行を抑えるため、アンチエイジング(抗加齢)医療では、低下したホルモンの補充などが行われている。これらのホルモンの中で、比較的簡単に補うことができるのが「メラトニン」だ。しかもメラトニンは、生活習慣を少し変えるだけでも、分泌量を増やすことができるという。

 メラトニンは、脳にある「松果体」という部分から分泌されるホルモン。体内時計を介して睡眠と覚醒の周期を整え、睡眠の質を高める役割をする。メラトニンの分泌量は子供の頃が最も高く、20歳以降になると急激に低下する。年を取ると共に寝つきが悪くなったり、寝ている途中に起きてしまう中途覚醒を起こしやすくなるのは、メラトニン分泌の低下が原因の一つだと考えられる。

 実は、「睡眠」は、アンチエイジングにとって重要な要素だ。例えば、過剰なストレスは老化の大敵だが、質の高い睡眠をとることで、ストレスを解消できる。また、十分な睡眠は、加齢とともに減少する成長ホルモンの分泌を促がす。

 またメラトニンには、ビタミンEの2倍近い「抗酸化作用」があるといわれる。抗酸化作用とは、細胞にダメージを与える「活性酸素」を除去する作用のこと。活性酸素が増えると細胞や組織が酸化して変質し、機能が衰えてしまう──。つまり、老化が進みやすくなるわけだが、メラトニンの抗酸化作用により、活性酸素による老化も防ぐことが期待できる。

 メラトニンの分泌量は、夕方から増え始め、夜に向かってどんどん増加、午前2時〜3時にはピークに達し、朝が近づくと急激に減り始めるというパターンを取る。しかし、夜更かしなど、体内時計が狂うような生活を続けると、メラトニンの分泌量は減ってしまう。逆に、規則正しい生活を送り、体内時計を正常な状態にすることで、夜間に十分なメラトニンが分泌されるという。

 昔から「寝る前に牛乳を飲むとよく眠れる」と言うのは、牛乳や鳥肉に多く含まれているトリプトファン(メラトニンの材料となる人間が体内で合成できない必須アミノ酸の一種)を摂取することでメラトニンの分泌が活発になることを、昔の人は経験的に知っていたためだと考えられる。

筋肉疲労

2008-03-10 16:36:40 | 休養
筋肉疲労が起こるメカニズム
 筋肉疲労の主な原因として、筋肉中のエネルギー源(主にグリコーゲン)が消耗すること、酸素の欠乏、および乳酸などの疲労物質が蓄積することがあげらる。
 筋肉中のグリコーゲンとは、筋肉に蓄積されているブドウ糖だが、激しい運動をするとおよそ1時間ほどでほとんど使い切ってしまう。からだ全体のエネルギー源としては脂肪を貯えているが、グリコーゲンが枯渇すると筋肉は脂肪も使えなくなるので、筋肉が上手く動かなくなる。
 一方、激しい筋肉の収縮では、筋肉への酸素の供給が間に合わないので、主なエネルギー源であるブドウ糖は不完全燃焼する。その燃えかすが乳酸である。筋肉に乳酸が蓄積されると、筋肉の細胞内が酸性化され、エネルギーを生産できなくなってしまい疲労する。

筋肉痛について
 筋肉に強い負荷がかかったり、普段使っていない筋肉を使うと、その翌日以降に筋肉痛が発生する。この筋肉痛の原因は、筋肉に負荷がかかることによって筋肉が損傷し、その部分に炎症が起こるためと考えられている。

筋肉疲労の回復を促進する栄養素
 運動後なるべく早く糖分とクエン酸(レモンや梅干しに含まれる酸味の成分)を摂取することによって、グリコーゲンの回復が促進され、また同時に乳酸の解消も促進されます。
 ビタミンB群は、体内でエネルギーを生産するのに必須のビタミンで、豚肉(B1)、豆類(B1、B6)、牛や豚の肝臓(B2、B6、B12)、卵(B6)に比較的多く含まれている。
 
筋肉痛を和らげる栄養素
 運動前後や運動中にアミノ酸を摂取する。アミノ酸にはたくさんの種類があるが、筋肉痛の軽減に効果的なアミノ酸としてBCAA(分岐鎖アミノ酸。筋肉をつくるのに重要なアミノ酸はイソロイシン、ロイシン、バリンで、この3つのアミノ酸を総称してBCAA(Branched Chain Amino Acid)と呼んでいます。)が知られている。正確な有効摂取量はわかっていないが、4g程度のBCAA摂取が目安である。BCAAは、肉や魚、乳製品や卵などに多く含まれている。

普段から全身運動を習慣的に行ない、からだの全体の血行を良くする。血行が良ければ筋肉に乳酸がたまりにくくなりますし、乳酸の代謝も早くなる。

脂質

2008-03-10 10:43:52 | 健康と食生活
人体や食物に存在する脂質の大半は中性脂肪であることから、中性脂肪のことを特に”脂肪”と呼ばれるケースが多い。中性脂肪は、1g当たり9kcalのエネルギー源となる。胃に長く停滞する性質があるため満腹感を得やすく、脂質と同時にビタミンAやビタミンD、ビタミンEなどの脂溶性ビタミンを摂取するすると吸収率が上昇する。人体に存在する中性脂肪は、断熱材や緩衝剤の役割を果たす。脂質からのエネルギー摂取割合は、総エネルギー摂取量の20%~25%が最適といわれている。

脂質の分類
脂質は脂肪酸、脂肪酸がグリセリンと結合した中性脂肪コレステロール、脂肪酸とグリセリンとリン酸が結合したリン脂質に分類される。

脂質の栄養と役割
脂肪酸
エネルギー源や細胞膜の構成成分となる。脂肪酸は、炭素・水素・酸素から構成されているが、結合の種類によって飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸とに分類され、不飽和脂肪酸はさらに単価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分類される。多価不飽和脂肪酸は、n-(エヌマイナス)6系とn-(エヌマイナス)3系に分かれ、n-6系とn-3系は、それぞれオメガ6系不飽和脂肪酸、オメガ3系不飽和脂肪酸とも呼ばれる。
食物では動物性脂肪の多くが飽和脂肪酸、植物性脂肪の多くが不飽和脂肪酸である。
飽和脂肪酸を含む割合が高い中性脂肪は常温で固体となる。不飽和脂肪酸を含む割合が高い中性脂肪は常温で液体となり、熱、光、空気などで酸化されやすい性質を持つ。
不飽和脂肪酸は活性酸素と結合すると過酸化脂質となり、老化や生活習慣病を促進する原因となりうる。
脂質の中でオメガ3系不飽和脂肪酸である、青魚に多く含まれるEPAやDHAや、これらのもとになるα-リノレン酸が健康によいとされている。

飽和脂肪酸…コレステロールの原料、体内合成できる
・パルミチン酸  ラード・牛脂、肉、卵、乳製品
・ステアリン酸  ラード・牛脂
・ラウリン酸 ヤシ油・鯨油
・ミリスチン酸 ヤシ油・ラッカセイ油
・酪酸 バター
・カプロン酸(ヘキサン酸) バター・ヤシ油
・カプリル酸(オクタン酸) バター・ヤシ油
・カプリン酸(ヘタン酸) バター・ヤシ油

単価不飽和脂肪酸…体内合成できる 酸化されにくい コレステロール値上昇抑制効果
・オレイン酸  オリーブ油 種実類 アボガド

多価不飽和脂肪酸
n-6系(オメガ6系)…体内合成できない、LDLコレステロール値低下作用、
            過剰摂取の場合:HDLコレステロール低下作用、アレルギー促進作用
・リノール酸 ゴマ油・大豆油
・アラキドン酸 肝油

n-3系(オメガ3系)…α-リノレン酸摂取により体内でEPA、DHA合成、中性脂肪値低下作用、血流促進作用、がん・アレルギー抑制作用
 ・リノレン酸 ナタネ油
 ・EPA(エイコサペンタエン酸) 魚介類
 ・DHA(ドコサヘキサエン酸) 魚介類

中性脂肪
脂肪酸のグリセリンエステルを指す。狭義には常温で固体の中性脂質を中性脂肪と呼ぶ。

脂肪酸グリセリンエステルにはモノグリセリド(モノアシルグリセロール)、ジグリセリド(ジアシルグリセロール)、トリグリセリド(トリアシルグリセロール)が存在するが、血液中に含まれる中性脂肪のほとんどはトリグリセリド(1つのグリセリンと3つの脂肪酸からなる)である。したがって、中性脂肪はトリグリセリドと同義とする場合も多い。脂肪酸とグリセリン(グリセロール)が結びついて中性を示す事から「中性脂肪」と呼ばれる。

中性脂肪の成分である脂肪酸は動物においてはステアリン酸,パルミチン酸など飽和脂肪酸が主であるのに対し植物においてははオレイン酸,リノール酸,リノレン酸のような不飽和脂肪酸を多く含む。したがって、動物性の中性脂肪は室温で固体であるものが多いのに対して、植物性の中性脂肪は室温で液体の場合がほとんどである。

脂肪細胞中に存在し、貯蔵エネルギー源・ホルモンや体液の材料にもなる。飽和脂肪酸を多く含む中性脂肪は常温で固体となり、不飽和脂肪酸を多く含む中性脂肪は常温で液体となるように、中性脂肪は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の割合の違いで性質が異なる。動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸の過剰摂取は、常温で固体となる中性脂肪が多くなり、血管内幕に付着し血管内が細くなることで高血圧になる傾向が強くなる。高血圧は動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞の原因になる。

コレステロール
細胞膜やホルモン、胆汁酸の構成成分となる。体内に存在するコレステロールの大半は炭水化物や脂質から合成されたもの。水に溶けないため、特殊なたんぱく質と結びつきリポたんぱくという複合体として血液中に存在する。そのうち高比重のリポたんぱく(HDL)は、血管や組織についた余分なコレステロールを肝臓内まで運んで回収する、いわば清掃車のような働きをする。これにより血液中のコレステロールの増加が抑えられ、動脈硬化の防止につながるため、HDLコレステロールを善玉コレステロールと呼んでいる。

リン脂質
細胞膜の構成成分となる。







食物繊維

2008-03-10 10:01:05 | 健康と食生活
食物繊維は、人の消化酵素で消化できない食品中の難消化性成分の総称である。食物繊維は、栄養価がなく消化管に対して負担をかける食物として敬遠される存在だったが、高い生理機能を有することが分かり、炭水化物、脂質、たんぱく質、ミネラル、ビタミンに次いで6番目の栄養素として見直され、10g/1,000kcal、1日20g~25gが摂取目安となっている。

食物繊維の分類
食物繊維は、動物性食物繊維と植物性食物繊維があるが、分類的には不溶性食物繊維水溶性食物繊維に別れ、それぞれ異なった生理作用と共通の生理作用がある。

不溶性食物繊維
不溶性食物繊維は、腸内で何倍にも膨らむ性質があり、これが腸を刺激して便秘を解消するといった働きがある。また、発がん物質などの有害物質を吸着したり、腸内細菌のバランスを変化させて発がん物質の生成を抑制したり、発がんに関与する胆汁酸代謝を改善する作用がある。

植物性の不溶性食物繊維と食品
不溶性食物繊維  主な食品
セルロース      穀類、野菜、豆類
ヘミセルロース    ふすま、緑豆
リグニン        ココア、野菜

動物性の不溶性食物繊維と食品
不溶性食物繊維  主な食品
キチン         カニ、エビ
キトサン        カニ、エビ
コラーゲン       畜類、フカヒレ



水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は、体内で水分を吸収する性質があり、糖の吸収を遅らせる働きがある。また、発酵することによって、腸内でコレステロールを吸着し、コレステロールの吸収を妨げる効果がある。
水溶性食物繊維は、わかめやモズク、めかぶなどヌルヌルした食品に多く含まれています。

植物性の水溶性食物繊維と食品
水溶性食物繊維    主な食品
カラギーナン        紅藻類
ペクチン          果物、野菜
グアガム          グア豆
グルコマンナン      こんにゃく
アルギン酸ナトリウム   渇藻類
マルチトール        甘味料

動物性の水溶性食物繊維と食品
水溶性食物繊維  主な食品
コンドロイチン     魚肉