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参照。

脊髄反射

2009-01-29 07:34:17 | 解剖生理学(脳神経系)
脊髄が中枢となって起こる、最も単純な反射の総称。例えば膝蓋腱(しつがいけん)反射、アキレス腱反射、発汗反射など。

 たとえば、熱いものに手や足が触れるとそれを意識する前に手足を熱い物から遠ざけるような動きをする。このように何らかの刺激によって受容器が興奮し、 その興奮が、それを感じたり意識したりすることがなく効果器(筋肉)に至る現象を反射(Reflex)という。この反射の情報を処理する場所を反射中枢(Reflex center)といい、また反射の起こる経路を反射弓(Reflex arc)という。 反射には
(1)単シナプス反射(Monosynaptic reflex):反射弓が2個のニューロン(1つのシナプス)で構成されているもの
(2)多シナプス反射(Polysynaptics reflex):反射弓が2個以上のシナプスで構成されているもの 
 がある。

脊髄反射の分類
(1)伸張反射(Stretch reflex): 伸張反射は唯一の単シナプス反射で筋伸展による刺激が脊髄内の運動ニューロンに達して筋肉の収縮を起こす。 伸張反射の例として膝蓋腱反射があげられる。大腿四頭筋の腱をたたくと腱にひっぱられて筋が伸張し、筋肉内の伸張受容器である筋紡錘が興奮する。この興奮によって生じたシグナルがIa神経線維を通って後根から脊髄へ入る。さらに脊髄の前角内で運動ニューロンとシナプス結合を介して信号が伝達され、この運動刺激が大腿四頭筋を刺激して収縮させる(下肢が動く)。

(2)屈曲反射(Flexion reflex): 四肢の皮膚を刺激すると屈筋がすばやく収縮して刺激から四肢を遠ざけようとする。これを屈曲反射という。この反射は危険から身を守るとための防衛反射である。
 強い刺激をうけると同側の肢の屈曲だけではなく、反対側の肢の伸展が起こる。これを交叉性伸展反射(Crossed extension reflex)と呼ぶ。
 屈曲反射は多くのシナプスを介した多シナプス反射である。


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