アロマテラピー学習ブログ

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参照。

キャリアオイルの特性

2008-03-06 17:04:44 | 基材論
イブニングプリムローズ油
一般名 月見草油・イブニングプリムローズ油
分類 植物油脂・乾性油
抽出部位 月見草(アカバナ科)の種子
製造法 種子の圧搾法
主要脂肪酸 リノール酸・γーリノレン酸(オレイン酸・飽和脂肪酸(特徴成分)
特性 不飽和脂肪酸が多く、酸化早い
使用上の注意 他のオイルと混ぜる・ホルモン調整作用・月経トラブルに効果的

イブニングプリムローズ油(月見草油)は特徴成分であるγーリノレン酸を含む植物油としての設問や乾性油なので酸化が早い。


グレープシード油
一般名 ぶどう種子油・グレープシード油
分類 植物油脂・乾性油
抽出部位 ぶどう(ブドウ科)の種子
製造法 種子の圧搾法
主要脂肪酸 リノール酸
特性 酸化早い 特徴成分:ビタミン類の含有が多い
使用上の注意 全身トリートメント向き

グレープシード油(ぶどう種子油)はビタミン類を含む植物油としての設問や乾性油なので酸化が早い


ウィートジャーム油
一般名 小麦胚芽油・ウィートジャーム油
分類 植物油脂・半乾性油
抽出部位 小麦胚芽(イネ科)
製造法 小麦胚芽の圧搾法
主要脂肪酸 リノール酸
特性 酸化やや遅い 特徴成分:ビタミンE(トコフェロール)
使用上の注意 他のオイルと混ぜる・血行促進作用・乾燥肌へのケア
          小麦アレルギーのある場合は使用に注意する

ウィートジャーム油(小麦胚芽油)は特徴成分であるビタミンEを含む植物油としての設問や半乾性油なので酸化がやや遅い
ビタミンEを含むので抗酸化作用がある


セサミ油
一般名 ゴマ油・セサミ油
分類 植物油脂・半乾性油
抽出部位 ゴマ(ゴマ科)の種子
製造法 ゴマの種子の圧搾法
主要脂肪酸 リノール酸・オレイン酸
特性 酸化やや遅い 特徴成分:セサモール・セサミン
使用上の注意 他のオイルと混ぜる・血行促進作用・解毒作用
          敏感肌の場合は使用に注意する

セサミ油(ゴマ油)は半乾性油なので酸化がやや遅い
セサモールを含むので抗酸化作用や解毒作用がある
またインドのアーユルベータ医学では古くからマッサージなどに利用された。


スイートアーモンド油
一般名 スイートアーモンド油
分類 植物油脂・半乾性油
抽出部位 スイートアーモンド(バラ科)の種子
製造法 種子の圧搾法
主要脂肪酸 オレイン酸
特性 酸化やや遅い 特徴成分:ビタミン類
使用上の注意 皮膚軟化作用・疲労回復作用・全身トリートメント

スイートアーモンド油は一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸が主要成分である
半乾性油なので酸化がやや遅い
使いやすいオイルとして全身マッサージにも使用できるなど


アボガド油
一般名 ワニナシ油・アボガド油
分類 植物油脂 不乾性油
抽出部位 アボガド(クスノキ科)の果肉・種子
製造法 果肉の圧搾法
主要脂肪酸 リノール酸
特性 酸化遅い 特徴成分:ビタミン類
使用上の注意 他のオイルと混ぜる・乾燥肌へのケア
       

アボガド油(ワニナシ油)は不乾性油なので酸化が遅い


オリーブ油
一般名 オリーブ油
分類 植物油脂 不乾性油
抽出部位 オリーブ(モクセイ科)の果肉
製造法 果肉の圧搾法
主要脂肪酸 オレイン酸(約70%を占める)
特性 酸化遅い 特徴成分:ビタミンE(トコフェロール)
使用上の注意 他のオイルと混ぜる
       
オリーブ油は不乾性油なので酸化が遅い
果肉が抽出部位である
ビタミンEを含むので抗酸化作用があり、酸化しにくい


カメリア油
一般名 椿油・カメリア油
分類 植物油脂 不乾性油
抽出部位 椿(ツバキ科)の種子
製造法 種子の圧搾法
主要脂肪酸 オレイン酸
特性 酸化遅い 日本の大島産椿が最高級品といわれる
使用上の注意 皮膚軟化作用・へアケア

カメリア油(椿油)は不乾性油なので酸化が遅い
ヘアケアなどに古くから使われる
一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が主要成分


マカデミアナッツ油
一般名 マカデミアナッツ油
分類 植物油脂 不乾性油
抽出部位 マカデミアナッツ(ヤマモガシ科)の果実
製造法 果実の圧搾法
主要脂肪酸 オレイン酸
特性 酸化遅い 特徴成分:パルミトレイン酸
使用上の注意 老化肌へのケア・全身トリートメント向け

マカデミアナッツ油は不乾性油なので酸化が遅い
若い者の皮脂に大変近いパルミトレイン酸が特徴成分であり、約20%含んでいるので老化肌のケアによい
一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が主要成分であり、特徴成分であるパルミトレイン酸も
一価不飽和脂肪酸である。インストの試験対象植物油では不乾性油が一番多くアボガド油・オリーブ油・カメリア油・マカデミアナッツ油の4種類ですね

 
ココナッツ油
一般名 ココナッツ油
分類  植物脂
抽出部位 ココナッツ(ヤシ科)の果肉
製造法 果肉の圧搾法
主要脂肪酸 ラウリン酸(飽和脂肪酸)
特性 酸化遅い 常温では固体
使用上の注意 サンケアやヘアケアに使われる

ココナッツ油は乾性油でも不乾性油でも半乾性油でもなく植物脂である。
常温では固体。ラード状で23度で溶けるため冷所保存。
酸化が遅い。
飽和脂肪酸のラウリン酸が主要成分である。
二重結合を持たない飽和脂肪酸が主成分なので酸化も遅い。


ホホバ油
一般名 ホホバ油
分類 植物ロウ(液体ワックス)  
抽出部位 ホホバ(ツゲ科)の種子・根
製造法 種子の圧搾法
主要脂肪酸 ロウエステル
特性 酸化遅い 
使用上の注意 保湿作用・全身トリートメント

ホホバ油は乾性油でも不乾性油でも半乾性油でもなく、植物ロウであり脂肪酸組成は持たない。
酸化が遅い。
低温では固まることもある。


植物性スクワラン
一般名 オリーブスクワラン・植物性スクワラン
分類 飽和炭化水素
抽出部位 オリーブ油(モクセイ科)果実
製造法 スクワレン(オリーブオイルから蒸留される)に水素を添加する
主要脂肪酸 飽和炭化水素
特性 酸化遅い 
使用上の注意 浸透性がよい・保湿作用

植物性スクワラン(オリーブスクワラン)は乾性油でも不乾性油でも半乾性油でもなく飽和炭化水素である。
酸化が遅い。
スクワレンに水素を添加して作られる。

キャリアオイルの特性

2008-03-06 16:39:44 | 基材論
イブニングプリムローズオイル
英名:(Evening Primrose Oil)イブニングプリムローズオイル
学名:Oenothera Biennis
和名:ツキミソウ、メマツヨイグサ
科名:アカバナ科
抽出部位:種子
おもな成分:γリノレン酸、リノール酸など

イブニングプリムローズオイルは月見草の種子から抽出される。
γリノレン(ガンマーリノレン)酸を豊富に含んでいるので、保湿効果が高く、かゆみを鎮め、炎症を抑える働きがあり、ホルモンの分泌を整える作用があるといわれており、乾燥肌や敏感肌、老化肌や、いろいろなトラブルのある肌に向いていいる。
単独でも使えるが、重厚なオイルでやや匂いもあるので、ほかのキャリアオイルに10%ほどの割合で混ぜて使用するのが良い。
とても酸化しやすいので、ウィートジャームオイル(小麦胚芽油)をブレンドするとトリートメントオイルを長く持たせることができる。


グレープシードオイル
名前:Grapeseed Oil(グレープシードオイル)
学名:Vitis vinifera
科名:ブドウ科
和名:ブドウ
抽出部位:種子
おもな成分:リノール酸 オレイン酸 ビタミンEなど

グレープシードオイルの特徴グレープシードオイルはぶどうの種子から採れるオイルで、無色透明(未精製のものは薄緑色)で、においもない。
リノール酸やオレイン酸、ビタミンEを豊富に含んでいる。
さらっとしていて、伸びがよいため、スイート・アーモンドオイル、ホホバオイルと同じぐらいに、トリートメントなどにもよく使われる。
すべての肌質に合いますが、かゆみを押さえる働きがあり、肌への刺激やアレルギーが少ないので、敏感肌や脂性肌にとくに向いている。
グレープシードオイルはワインを製造した後に残る種が原料に使われているので、キャリアオイルの中でも最も安価で出回っている。

ウィードジャムオイル(小麦胚芽油)
英名:(Wheatgerm Oil)ウィードジャムオイル
学名:Triticum vulgare
和名:小麦
科名:イネ科
抽出部位:胚芽
おもな成分:ビタミンEなど

ウィードジャムオイル(小麦胚芽油)の特徴ウィードジャムオイル(小麦胚芽油)は、小麦胚芽を圧搾して抽出したオイルで、オレンジ色で刺激がない。
ビタミン類、特にビタミンEを豊富に含むため、血液の循環をよくし、皮膚の老化を防ぐので、乾燥肌や老化肌に向いている。
ビタミンEには酸化防止作用もあるので、酸化しやすいほかのキャリアオイルに混ぜて、トリートメント(マッサージオイル)の酸化を防いだり、品質を長持ちさせる効果がある。

アボガドオイル
英名:(Avocado Oil)アボガドオイル
学名:Persea armeniaca
科名:クスノキ科
抽出部位:種子
おもな成分:オレイン酸、リノール酸、パルミトレイン酸、ビタミンA、B、D、E、カロチノイド、レシチンなど

アボガドオイルは、アボガドの種子から採れる緑色(精製のアボガドオイルはやや淡黄色)のオイルで、体内で作られない必須脂肪酸やビタミンやミネラルを豊富に含む。
肌への浸透性もよく、保湿効果が高く、かゆみを鎮め、炎症を抑える働きがあるので、乾燥肌や老化肌、日焼け後の肌のお手入れなどに向いている。
粘り気が強くすべりがよくないので、ほかのキャリアオイルに5%~10%ほどの割合で混ぜて使用したほうがよい。
アロマテラピーで使うのには未精製の圧搾法のアボガドオイルが望ましいとされているが、匂いもやや強いため、気になる方は精製されたアボガドオイルを使うとよい。
未精製のアボカドオイルは、低温になると固まりますが、室温で再び液体に戻る。



キャリアオイルの抽出方法

2008-03-06 15:34:30 | 基材論
圧搾油…主に種子や種の中の仁を低温圧搾(コールドプレス)で抽出した植物オイル。食用油のような高圧で搾ったものは、抽出されるオイルが60℃以上になることも多く、成分の変質を起こすことがあるので、アロマテラピーでは使用しない(グレープシードオイルのみ、高圧搾でなければ採れないため例外)。アプリコットオイル/イブニングプリムローズオイル/カロフィラムオイル/グレープシードオイル/椿油(カメリア油)
小麦胚芽オイル/スィートアーモンドオイル/ヘーゼルナッツオイル/ローズヒップオイル/シアバター

浸出油(インフューズドオイル)…主にオリーブオイルに2週間~1ヶ月程度漬け込んで植物の有効成分を浸出させた植物オイル。オリーブオイルの香りがする。製造過程では太陽光線に当てることが重要となる。アルニカオイル/カレンデュラオイル/セントジョーンズワートオイル

キャリアオイルの成分

2008-03-06 14:54:41 | 基材論
脂肪酸…植物油脂の主成分・鎖状に並んだ炭素骨格を持つモノカルボン酸の総称で、飽和脂肪酸不飽和脂肪酸とに分けられる。
 
 飽和脂肪酸…脂肪酸の中でも炭素原子すべての腕が1本ずつ他の原子と結びついているもの。「酸化しにくく」「常温では固体」であることが多い。固い脂肪と言われる。ラウリン酸・ミリスチン酸・パルミチン酸・ステアリン酸

 ラウリン酸…炭素数12の飽和脂肪酸である。ココナッツオイルやヤシ油に含まれる主な酸で、抗菌活性を持つと考えられている。粘膜組織をわずかに刺激するものの毒性は非常に低いため、石鹸やシャンプーに多く用いられる。

 ミリスチン酸…動物性・植物性脂肪中に広く見られる飽和脂肪酸である。ヤシ油、パーム油に多い。

 パルミチン酸…水には不溶、エーテル、ベンゼンには可溶、エタノールには難溶。ラードやヘットなどに多く含まれる。多くの動物性、植物性油脂中、特に木蝋中にグリセリドであるパルミチンとして含まれており、化粧品や界面活性剤などによく用いられている。

 ステアリン酸…動物性・植物性脂肪で最も多く含まれる飽和脂肪酸(高級脂肪酸)である。ろうそくの原料にもなる。

 不飽和脂肪酸…脂肪酸のなかでも炭素原子同士が2本の腕で結合しているもの(二重結合しているもの)「酸化しやすく」「常温では液体」である。脂肪酸の融点は、不飽和度が同じであれば、高級(炭素数が多い)なものほど高く、炭素数が同じであれば、不飽和度が高いものほど低くなる。融点の低い脂肪酸を多く含む油脂は、常温で液体(油)であり、融点の高い脂肪酸を多く含む油脂は、常温で固体(脂)になる。オレイン酸・パルミトレイン酸・リノール酸・リノレン酸・アラキドン酸・EPA(エイコサペンタエン酸)DHA(ドコサヘキサエン酸)などがある。

 オレイン酸…二重結合が1個の一価不飽和脂肪酸である。オリーブ油・ヘット・ラードなどがある。

 パルミトレイン酸…タラ肝油、イワシ油、ニシン油に含まれるモノ不飽和脂肪酸である。

以下は必須脂肪酸

 リノール酸…2重結合を2つ持つ脂肪酸である。必須脂肪酸の1つで皮膚や循環器系・細胞・ホルモンバランス・免疫系などに作用する。初めに見つかった必須脂肪酸である。半乾性油・乾性油の主成分である。体内で合成できないので食品から摂取する必要のある脂肪酸である。グレープシード油・セサミ油など。リノール酸の最終変換の脂肪酸は、リノール酸→γーリノレン酸→ジホモγーリノレン酸→アラキドン酸。

 リノレン酸…必須脂肪酸のひとつで3個の二重結合を含む多価不飽和脂肪酸である。抗炎症作用・鎮痛作用・細胞修復作用に関わる。αーリノレン酸、γーリノレン酸がある。リノレン酸は3個の二重結合・多価不飽和脂肪酸・抗炎症作用がある。体内で合成できないので食品から摂取する必要のある脂肪酸である。

 アラキドン酸…必須脂肪酸のひとつで多価不飽和脂肪酸である。レバーや卵に含まれる。神経系・免疫系・生殖器系・情報伝達などに関わる。過剰摂取はアレルギーの原因ともなる。アラキドン酸はリノール酸の最終変換物質である。また体内では合成はされるものの食物から摂取したほうが効率のよい必須脂肪酸でもある。

ビタミンFとは、現在「必須脂肪酸」と呼ばれているもの。多価不飽和脂肪酸のリノール酸、α-リノレン酸、そしてアラキドン酸の3つをビタミンFとしていた。体内で合成されないため、当初はビタミンとされていたが、必要量が多いため定義上ビタミンの範疇から外され、現在では脂質に分類されている。

 DHA「ドコサヘキサエン酸」…必須脂肪酸のひとつで多価不飽和脂肪酸である。魚油に含まれ血液さらさら効果などに加え脳や神経に働きかける。アラキドン酸同様、体内で合成はされるものの食品からの摂取のほうが効率がよい必須脂肪酸。

 EPA「エイコサペンタエン酸」…魚油に含まれDHA同様に血液さらさら効果で知られる。アラキドン酸同様、体内で合成はされるものの食品からの摂取のほうが効率がよい必須脂肪酸。

キャリアオイルの分類

2008-03-06 11:33:33 | 基材論
キャリアオイルは植物油、植物脂、ロウ、炭化水素に分類される。

植物油…一つのグリセリンと三つの脂肪酸がエステル結合したトリグリセリド。常温で液状の物=油(Oil)
 乾性油…空気中に放っておくと自然に乾燥する油のこと(ヨウ素価130以上)空気にさらすと膜を作ってしまうためベースオイルには不向き。
 ローズヒップ(ヨウ素価183)、イブニングプリムローズ(月見草)
 ボラジ、サフラワー 大豆etc
 半乾性油…中間の乾燥性をもつ油(ヨウ素価100~130)
 セサミ油、小麦胚芽油、スイートアーモンド油、菜種油、トウモロコシ油etc
 不乾性油…不乾性油とは乾燥しない油(ヨウ素価100以下)ベースオイルに使う。
 アボガド油、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、落花生油、ホホバオイル、 ココナッツオイル(ヨウ素価9)etc

 ヨウ素価とは100gの脂肪に吸収されるヨウ素のグラム数。油の分子が空気中の酸素によって酸化されることによって乾燥するため、不飽和結合(二重結合)の多い油脂酸を多く含んだ油は乾燥しやすくなる。この値が大きいほど脂肪酸の不飽和度が高い。すなわち「ヨウ素価の高いオイルほど酸化しやすい」

植物脂…一つのグリセリンと三つの脂肪酸がエステル結合したトリグリセリド。常温で固体状の物=脂(Fat)
 ココナッツ油、カカオ脂、パーム油

ロウ…脂肪酸とアルコールが結合したもの
 植物性 固体ロウ  カルナウバロウ、キャンデリラロウ
      液体ロウ  ホホバ油
 動物性 固体ロウ  ミツロウ、ラノリン
      液体ロウ  オレンジラッフィー油(鯨油)
炭化水素…炭化水素は炭素と水素だけでできている化合物のこと
 植物性スクワラン、スクワラン、
 石油から精製されるワセリン、パラフィン