アロマテラピー学習ブログ

http://www.aromakankyo.or.jp/license/text.html
参照。

排尿の仕組みと疾病

2008-03-11 21:29:21 | 排泄・解剖生理学(消化器系・泌尿器系)
排尿のメカニズム
 尿の正体は、腎臓で濾過された体内の老廃物や余分な水分である。
 身体の各組織から不要物を受け取った血液は、腎臓に流れ込む。腎臓は左右の腰背部に1つずつあるそら豆形の臓器で、「握りこぶし」くらいの大きさ。
腎臓内には、糸球体と尿細管という濾過器官が、1つの腎臓に約100万個あり、血液はまず糸球体で濾過される。体に必要な血液成分や、体のエネルギー源であるタンパク質は除去されずに血液に戻り、筋肉を動かす時に使ったタンパク質の燃えカス、いわゆる老廃物や塩分、糖分、水分は濾過され、原尿となる。
 体に必要な成分を再吸収するため、原尿は尿細管でもう一度濾過され、体に不必要な塩分、水分、老廃物が、膀胱に送られて尿となる。
 1日につくられる尿の量は、約1000~2000ml。
 こうして腎臓でつくられた尿は左右の尿管を通って膀胱にためられる。
膀胱は「ゴム風船」のような臓器で、その容量は通常300~500ml。蓄尿している時、膀胱はふくらんでいますが、尿道は、水道の蛇口のようにしっかり閉じて出さないようにしている。
 尿が膀胱に150mlほど溜まってくると膀胱壁が刺激され、「おしっこをしたい」と感じる。尿意は脊髄をとおって排尿中枢に伝わり、大脳が出すか出さないかの判断を行う。排尿する準備が整うと、大脳が膀胱反射中枢に指令を出し、膀胱をしぼませて、反対に尿道はゆるませて尿を出す。膀胱と尿道は逆の働きをしながら、蓄尿と排尿のコントロールを行っている。

 男性と女性では排尿器官の構造が違うため、起きやすい障害や悩みも異なる。
 男性の尿道は約20cmで、女性にはない前立腺という臓器がある。前立腺は精液の一部をつくり、大きさはクルミ大。膀胱のすぐ下に位置し、尿道はその中心を貫くように通っている。
 前立腺は加齢とともに内腺にコブのようなものができ、大きくふくらんでくる。そのため、尿道を圧迫し、尿が出にくくなる(排尿困難)。これが「前立腺肥大症」である。現在では50歳以上の3、4人に1人が肥大しているといわれています。しかしながら、必ずしも症状を引き起こすとは限らず、排尿障害、頻尿などの問題が生じた場合を前立腺肥大症と呼びます。
 一方、女性の尿道は約3~4cm。男性の1/4の長さしかない。
 そのため、女性は外尿道括約筋の筋肉量が少なく、尿道を締める力が弱い構造になっている。
 尿道は、外尿道括約筋を含む骨盤底筋群という筋肉に取り囲まれている。
 骨盤底筋群は、下腹部の恥骨から尾骨にハンモック状に張られ、膀胱、膣、子宮、直腸などを支える働きをもち、尿道や膣、肛門を締める役割も果たしている。
 ところが、出産や肥満、運動不足などが原因でゆるむ傾向があり、その結果、膀胱が下がって尿道を締める力が正しく働かなくなるため、尿が漏れやすくなる。
 また、月経前や更年期、閉経後には女性ホルモンの影響で尿道が固くなったり、妊娠して子宮が大きくなると膀胱が圧迫されたりすることも、尿が漏れやすい原因になる。

 糖尿とは、尿中に糖が多量に存在する状態。
 血尿とは、尿に血液(赤血球)が混入すること。目で見て赤いかむしろ黒い尿を肉眼的血尿と言う。また目で見る限りは透明だが顕微鏡で見ると赤血球が認められる尿を顕微鏡的血尿と言う。つまり腎臓・尿管・膀胱・尿道と尿が流れていく路のどこかで赤血球が混じったということである。特に痛みのない場合には腎臓癌、尿管癌、膀胱癌、前立腺癌などの尿路系癌。痛みがある場合には腎結石・尿管結石などの尿路結石や腎盂炎・膀胱炎などの炎症性疾患が考えられる。その他には腎出血、腎臓下垂、慢性腎炎、腎機能低下症に伴う血尿などがあり 非常に幅が広く多岐にわたっている。生命の危険が考えられる尿路系癌、特に腎臓癌や前立腺癌の場合には早期での痛みはもちろん肉眼的血尿の出現はむしろ稀なため、潜血反応陽性と指摘された場合には慎重な対応が要求される。このため血尿(潜血)を指摘された方は、一度専門医できちんと検査を受けられるのが望ましい。
 混濁尿とは、①血尿、
       ②膿尿、白血球が存在する尿を膿尿と言う。腎盂腎炎や膀胱炎など尿路に炎症がある場合にみられる。①で述べた癌や結石があるために、二次的に引き起こされていることもある。なかなか良くならなかったり繰り返し炎症を起こしたりする場合には要注意。
       ③塩類尿、通常含まれる塩類の量が多い場合に混濁尿となることがある。尿路結石ができやすい人や脱水の時にみられる。また、血尿、膿尿と間違われることがよくある。これを指摘された方は水分を充分に取る習慣をつけるべきである。
       ④細菌尿、
       ⑤乳び尿などがある。
 多尿とは、1日の尿量が3l以上ある場合。水分などを再吸収する腎臓の機能 が低下するために尿量が増える。糖尿病に見られる。
 頻尿とは、排尿の回数の多いことであり、小用回数が増えることで、一度行ってもすぐにまた行きたくなる状態をさす。膀胱炎や前立腺肥大症に見られる。
 乏尿とは、1日の尿量が400mL以下の場合。結果的に腎機能低下を生じる程度に減少した尿量の状態と考えられる。
 無尿とは、1日の尿量が50~100ml以下の場合。急性腎炎などにみられる。急性腎不全の無尿期であることが多い。
 排尿痛とは、排尿の際に痛みを伴う状態のこと。排尿痛は、排尿の最初に痛みを伴う場合は、尿道炎が疑われ、排尿の最後に尿道がしみたり、下腹部痛を伴う場合は、膀胱炎が疑われる。また、長期にわたり下腹部の鈍痛が続く場合は、間質性膀胱炎などが疑われる。その他、カンジダによる皮膚炎・膣炎、接触性皮膚炎・外陰炎などが考えられる。

排泄の仕組みと疾病

2008-03-11 17:37:46 | 排泄・解剖生理学(消化器系・泌尿器系)
排便のメカニズムには自律神経が深く関与している。
 食べ物が胃に到達すると 胃がふくらみ、胃から大腸に信号が送られる。
                 ↓
 大腸が反射的に収縮し、便を直腸に送り出そうとする。胃が空だと、より強い刺激となって信号が送られるため、特に朝食後に強く起こる。【胃・大腸反射】
                 ↓
 便が直腸に到達すると 直腸の壁が刺激され、便が到着したという信号が大脳に送られて、便意がおこる。 結腸に信号が送られ、結腸は活発な運動を開始して、直腸へさらに便を送り込もうとする。【直腸・結腸反射 】
                ↓
 大脳は下腹部にいきむように命令を出す。
                ↓
 直腸が収縮して肛門括約筋がゆるみ、便が排出される。さらに、お腹に力を入れていきむことで腹圧が高まり、便の排出がスムーズになる。

肛門括約筋
 内肛門括約筋…いつも肛門をある一定の力で締めている筋肉。自律神経支配で不随意筋という自分の意思では緩めたり締めたりできない筋肉である。
 
 外肛門括約筋…皮下部、浅部、深部からなる筋肉で、内肛門括約筋を取り囲むようにあり、排便の際に締めたり、緩めたり自分で自由にできる筋肉(随意筋)である。

便秘
【症状・説明】
便秘とは、排泄される便が硬くて少なく、しかも便の出るのが以上に遅れている場合をいう。2~3日に1回、週に3回以上あれば許容範囲である。
 ふつうの便秘では、初期には苦痛が少なく、何日かたてば自然に排便がおこなわれる。しかし、次第に慢性化してくると、いろいろな自覚症状が現われてくる。
一般症状としては、食欲不振・肌荒れ・胸やけ・げっぷ・口臭・腹部膨満感・下痢部圧迫感・腹痛などがあらわれる。また、神経症状として、 頭痛・めまい・動悸・不眠・精神不安・疲れやすい・精神集中力や作業能 力の低下などがおこる。ときには発熱をみることもある。
 また便秘になると痔や高血圧をはじめ、色々な病気の悪くなる原因となる ので、適切な治療法で直すことが大切である。


便秘の種類
1)器質性便秘≪消化管の障害≫
■腸の炎症・閉塞などにより腸の通りが悪くなるために起こり、腹痛、吐き気などの症状が起きる場合(早めの検査と治療が必要)
■先天的な腸の長さや大きさの異常によって起きる場合
■直腸ポリープにより肛門の内圧が分散して起きる場合
  A)先天性
   巨大結腸症
   S状結腸過長症
  B)後天性
   特発性巨大結腸症・大腸がん・直腸がん・腸管癒着など

2)機能性便秘≪排便メカニズムの障害≫
  A)急性便秘
 ■便の成分になる食物繊維の摂取が少ない場合
 ■体内の水分不足により、便の水分が不足した場合
 ■環境の変化による身体的ストレスが生じた場合
 ■寝たきりのなどの状態のため、腸の運動そのものが低下し、腸内の便の滞留時間が長期化した場合
 ■薬剤の副作用
  B)慢性便秘
    a)弛緩性便秘:≪腹筋力の低下により全体的に便を送り出す力が弱まり腸の動きが悪くなる≫
     高齢者や妊娠経験者に多くあらわれる症状だが、もっとも多い便秘のタイプ。最近では、若い女性にも多く見られるようになってきた。内臓が下垂ぎみの人は、腸もたるみやすく、弛緩性便秘になりやすい傾向がある。また、便秘薬の常用者も、薬の刺激で便意を催させるため、ますます腸の機能が低下して、弛緩性便秘になることがある。激しい腹痛などの強い症状はめったに起こらないが、便秘が長く続くと腹部膨満・頭痛・肌荒れなどの不快な症状があらわれる。まずは腹筋を鍛えると同時に、食事において、食物繊維を多く摂ったり、善玉菌を増やして腸内環境を整えたりすることが大切である。
    b)直腸性(習慣性)便秘:≪便意を我慢するなどによる排便反射の鈍化≫
     長い間、腸内に溜まっている便は、水分が吸収されて硬くなっているので、コチコチの便が排泄される。直腸性便秘の人が、浣腸や便秘薬を使って直腸に強い刺激を与え続けるとますます悪化し、さらにひどくなると、痔で苦しんだり、大腸ガンを引き起こしたりする危険性もある。正しい排便習慣を取り戻すことが大事である。朝食をきちんととり、便意を感じたら、すぐにトイレに行くことを心がける。
    c)痙攣性便秘:≪過敏性大腸炎など自律神経の障害≫
     日頃のストレスや睡眠不足、自律神経のアンバランス、特に副交感神経の過緊張等により、腸が過敏に反応し、痙攣した状態になって便の通りが悪くなることで起こる便秘。便意があってもなかなか出すことができず、出たとしてもごく少量のコロコロとした硬い便という症状が特徴。ストレスの他にも、下剤の乱用によって発症したり、過敏性腸症候群の便秘型としてあらわれたりすることがある。痙攣性便秘の場合は、既にストレスで腸が荒れているため、食物繊維を摂ることは過剰な刺激となり、ますます便秘を悪化させる恐れがある。食物繊維と呼ばれるのはほとんどが不溶性食物繊維だが、水溶性食物繊維もあるので、食物繊維を摂取する場合は、昆布・わかめなどの海藻類やこんにゃくなどを摂取するようにする。そして原因となるストレスを解消するために、まずは過労や睡眠不足を避けて、できるだけリラックスできる方法を探すとよい。
    d)食事性便秘
     繊維の少ない食物を偏って食べていると、腸壁に適当な刺激がなくなって便秘することがある。また、食事の量が極端に少ない場合・水分不足も便秘になる。食物繊維の多い野菜果物を食べることで排便を促す。

3)症候性便秘

4)薬物性便秘

下痢
【症状・説明】
 水分がふつうの便よりもはるかに多く、液状に近い状態(約85%が水分 )になると下痢という。食べ物の消化と吸収は、小腸で行われ、水分は大腸で吸収されるが、その過程で何らかの原因で腸管の運動が以上に高まっているときに下痢が起こる。
 下痢が起こったときは、下痢便に血液が混じってないか(赤痢や腸チフス、腸炎ビブリオ性食中毒)、熱があるか(赤痢、腸炎ビブリオ性食中毒、サルモネラ食中毒など)、腹痛や吐き気があるかを確認することが大切である。こういう場合は緊急手当が必要な病気であることが多いので、すぐに医師の診察を受けるべきである。

 急性下痢…急性下痢は激しいときには1日に10数回も水瀉便が出ることがあり、体の水分が不足し、ときには脳貧血をおこして、便所でたおれてしまうこと もある。また、急性下痢はウイルスの感染性と非感染性に分類される。急性下痢は大腸菌、赤痢菌、腸炎ビブリオ性食中毒、ウイルスなどによっておこる急性の大腸の炎症(感染性下痢)や、食べ過ぎや水・アルコール の飲み過ぎ、寝冷などによる消化不良性(非感染性下痢)が原因となっておこる。

 慢性下痢…1日に1、2回の軟便があるという程度のものもあれば、ちょ っとしたことで下痢を起こすというものもある。また、下痢をしなくても、腹が鳴る、腹がはる、ガスが多い、年中便意を感じるということもある。 その他過敏性大腸炎(下痢と便秘を繰り返す様な症状)がある。慢性下痢は消化吸収障害、腸の慢性炎症、大腸粘膜の過敏、アレルギー性下痢などのたくさん原因がある。これらの原因が重なりあって起こることが多い。

乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)消化器系統で乳糖の消化酵素(ラクターゼ)が減少して生じる不耐に関する諸症状もある。

【対策】
 下痢の予防には、食べ過ぎや飲み過ぎを避けるなど、日頃の食事に気を付ける事が必要だが、下痢を起してしまったら、早めに治す事が大切である。その時回復の助けとなるのが、抗菌作用や整腸作用のある梅やハチミツ、ニンニクといった身近な食べ物である。
 また、「おなかの調子を整える」働き で知られている『オリゴ糖』は、腸内細菌の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす作用により下痢に効果的といわれている。
 下痢による脱水症状を防ぐために、緑茶やスープなど温かい水分を摂る事も必要である。
 下痢がおさまった後は、半日か1日ほど絶食をして、 消化の良いおも湯やおかゆなどの流動食から始めるようにする。2~3日は、腸内細菌はまだ整っていないので油の強いもの、香辛料の強いもの、アルコールは避けること。

ストレス

2008-03-11 06:43:51 | 休養
ストレス病とは

1. ストレス学説の誕生
 ストレスという言葉はもともと、物理学の用語として使われていた。外から力がわった時、物体が「歪む」という意味である。この言葉を医学の世界にはじめて持ち込んだのは、ハンス・セリエ(1907~1982)という医学者である。
 病気に罹って悩んでいる人に共通して実施されていた休養を取る、ゆっくりと横になる、消化の良いものを食べる、隙間風を防ぐ、温度や湿度に気を配るなどの治療法(むしろ養生法)は、過去何世紀にもわたって行われてきた。これらの治療法は基本的には有効だったが、ただ経験的に行われその作用メカニズムが明らかにされていなかったため時として無効、場合によっては害を及ぼすことすらあった。
 もし、これら経験的治療法のメカニズムが科学的に解明できるなら、より有功な治療法ができるのではないか、とセリエ博士は考え「身体に一定の変化を起こすもの」を「(生物学的)ストレス」と名づけたのである。これが医学的なストレスという言葉の始まりである。
 ストレス反応とは、外部からのストレス刺激に対して身体を守るためのシステムである。刺激を感じ取ると大脳皮質→辺縁系→視床下部→自律神経系→ホルモン系というストレス回路が回転し外部からの環境に適応しようとする。回転数が適度ならば適応状態、多すぎたり少なすぎる場合は不適応、いわゆるストレス状態に陥る。

2. 汎適応症候群
これはストレス反応は固定的なものではなく、時間の経過によってその姿を変えて行くという考え方である。ストレス刺激が加わりつづけると体内の様子は変わってくる。時間の経過によってストレスはその姿を変えて行く。セリエ博士はその変化をつぎの三つの時期に分けて説明している。

1)警告反応期
私達の身体はストレス刺激が突然加わると、ビックリして最初はうろたえる。しかし、すぐに立ち直り防衛機構を動員しその刺激と闘おうとする。つまり、警告反応期とは危険が迫っていることを身体に知らせる反応が起こる時期である。この時期にはさらにショック期と反ショック期に分けることができる。

a.ショック期
ストレス刺激に突然さらされたため、ショックを受けている状態である。体温、血圧、血糖値、筋力などはいずれも低下し、心身ともに活動性は抑制される。胃や十二指腸に潰瘍ができるのもこの時期である。また、ストレス刺激があまりにも強烈な場合は、そのまま死亡に至ることもある。回復するために副腎髄質ホルモンが分泌されるが、長く続くほど体力が消耗する。次に、視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)が分泌され、下垂体を介して副腎皮質ホルモン(ACTH)の分泌が促進される。また、ストレスの激しいときは、下垂体前葉からはACTH以外のホルモン分泌は抑制される。
 ※副腎髄質ホルモンには、アドレナリン、ノルアドレナリンなどがあり、情動の激しい変化、過激な運動などにあうと分泌が増加する。

b.反ショック期
ショックから立ち直りつつある状態である。ショック期でいったん下がった体温、血圧などは上昇し、全身の活動性も回復する。副腎皮質ホルモンの糖質コルチコイドの分泌が増える。糖質コルチコイドの合成にはビタミンCが必要であり、ストレス時には十分な補給が必要である。
 ※糖質コルチコイド(とうしつコルチコイド、英: Glucocorticoid)とはステロイドホルモンの一つ。グルココルチコイドとも言われる。グルココルチコイドには、コルチゾール、コルチコステロイドおよびコルチゾンが含まれる。副腎皮質の束状層で産生される、副腎皮質ホルモンの一つである。 タンパク質を糖化して、血糖量を上昇させる。


2)抵抗期
もし、加わったストレス刺激が生体そのものを殺してしまわない程度のものであるなら、私達の身体はそのストレス刺激に対して抵抗力を持つようになる。ストレス刺激と身体の間にバランスが保たれている状態である。この時、ストレス状態の原因となったストレス刺激に対する抵抗力は増す。しかし、他のストレス刺激に対する抵抗力は弱っている。

3)疲憊期(消耗期)
さらにストレス刺激が加わり続けると、抵抗力も次第に弱まってくる。この時、身体の中で起こる反応はショック期と似ている。しかし、それらは疲労困憊の結果ですから元に戻ることがなく病気になる。