アロマテラピー学習ブログ

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参照。

ホームケアの活用例

2008-01-23 12:43:20 | アロマテラピーの楽しみ方&ホームケア
寝つきをよくしたいとき

 活用方法
 芳香浴法、沐浴法(全身浴法、手浴法)、トリートメント法など
 精油の例
 ラベンダー、ローズオットー、ネロリ、スイートマジョラム、ベルガモット、ユーカリ、ゼラニウム、イランイランなど

 ティッシュペーパーやガーゼを小さくたたんだ物に、精油を1滴落として枕元に置くのが最も手軽な方法。
 夜中に目が覚めて寝付けないときは手浴法が良い。手を温めると、首や肩の緊張を緩めてリラックスできる。時間に余裕があれば、芳香浴法、トリートメント法も効果的。
 使用する精油はラベンダー精油が最適で、ローズオットー精油、ネロリ精油などリラックスできる精油も良い。
 風邪をひいて寝付けないときにはユーカリ精油も効果的。

元気を出したいとき
 活用方法
 芳香浴法、沐浴法(全身浴法、手浴法、足浴法)など
 精油の例
 ベルガモット、レモン、ペパーミント、ローズマリーなど

 マグカップなどの容器に精油を落として蒸気で香りを広げたり、アロマライトなどの専用容器で芳香浴法を楽しむ。
 手浴法は首や肩、腕の緊張を緩めるため、勉強やデスクワークでのリフレッシュには最適。
 クーラーの効き過ぎや冷えによる身体のだるさには足浴法や全身浴法で汗を出すと良い。
 目覚めたいとき、元気を出したいときの全身浴法は、熱めのお湯で短時間で切り上げる。

気持ちを落ち着けたいとき
 活用方法
 芳香浴法、トリーメント法、沐浴法(手浴法)、温湿布法など
 精油の例
 ネロリ、ローズオットー、スイートマージョラム、ティートリー、ベルガモット、レモン、サンダルウッド、ラベンダー、ゼラニウム、カモミール・ローマンなど

 芳香浴法やトリートメントオイルとして手首に少量つけたり、お腹や手足、頭などへの軽いトリートメント法を行っても良い。
 気持ちが高ぶったり感情が抑えきれないときには、お腹に、温湿布も良い。お腹の緊張を緩め安心感を与える。

集中力を高めたいとき
 活用方法
 芳香浴法、トリートメント法、沐浴法(手浴法)など
 精油の例
 ローズマリー、ペパーミント、ベルガモット、レモン、ティートリー、ユーカリなど

 精油をティッシュペーパーやガーゼに1~2滴落としたり、芳香浴のための専用器具を使うと良い。
 トリートメントオイルを作り、こめかみに少量塗布するのもよい。
 長時間机に向かったときには、手や腕のストレッチや手浴法も効果的である。

頭痛
 活用方法
 芳香浴法、温湿布法、トリートメント法、沐浴法(手浴法、足浴法)など
 精油の例
 ラベンダー、ペパーミント、ベルガモット、ユーカリ、ティートリーなど

 ストレスや疲労を原因とする頭痛は無理をせず、ゆっくり休むことを心がけ、ベッドサイドでラベンダー精油やペパーミント精油、ベルガモット精油などの芳香浴法を気持ちよく感じる程度の濃度で行うと良い催眠を促す。
 肩や首の緊張からくる場合には、温湿布法で固くなった筋肉を緩めると良い。手浴法にも同様の効果がある。
 冷えや風邪を原因とする場合には、汗を出すと少し楽になる。全身の保温に気をつけながら足浴法を行うと良い。
 ラベンダー精油やペパーミント精油のトリートメントオイルをこめかみや首に少量塗布する場合もある、そのときには肩への軽いトリートメント法を短時間行う。

肩こり
 活用方法
 温湿布法、沐浴法(手浴法)、トリートメント法、芳香浴法など
 精油の例
 ラベンダー、ユーカリ、スイートマージョラム、ローズマリー、ベルガモット、レモン、ジュニパー、レモングラス、ローズオットー、ネロリなど

 肩や首、背中が張ってきたら温湿布法を試すとよい。温かい湿布が固く緊張した筋肉を緩め、血液の循環を促し疲労の回復を助ける。精油は、疲労効果やリフレッシュ効果のあるものを選ぶ。
 眼精疲労が原因の肩こりには、目の周囲や側頭部、後頭部を押して刺激するのも効果的。長い作業が続いたら、全身を軽く動かして筋肉の緊張を取り除いたり、手浴法も効果的。
 就寝前には、芳香浴法で気分転換をはかり、軽いストレッチを行うと肩こりの緩和に役立つ。

腰痛
 活用方法
 温湿布法、トリートメント法、沐浴法(全身浴法)など
 精油の例
 ラベンダー、ユーカリ、ローズマリー、レモングラス、ジュニパー、ペパーミントなど

 疲労や姿勢を原因とする腰痛の場合には、固く緊張した筋肉や関節を緩めることが痛みの軽減に役立つ。つらい部分に温湿布法を行ったり、腰にトリートメント法を行うとよい。トリートメント法は、腰だけではなく下半身全体にも行うとより効果的。臀部から太もも、ふくらはぎ、足首から下の各部の緊張を緩め、リラックスさせることは腰の状態の改善につながる。

眼の疲れ
 活用方法
 芳香浴法、温湿布法、沐浴法(手浴法)など
 精油の例
 ラベンダー、ベルガモット、ユーカリ、レモンなど

 眼の疲労は首や肩、背中のコリ感、イライラや不眠の原因となる。手軽なケアとしては温湿布法が効果的。眼部や後頭部、首の付け根、肩甲骨の内縁部にラベンダー精油で温湿布を行う。
 ベルガモット精油やユーカリ精油などリフレッシュ効果のある精油で手浴法をし、首や肩を緩めても良い。
 慢性的に眼の疲労を抱えている方は、良い睡眠をとることが眼の疲れを取るポイント。軽く入浴をし、腕や肩のストレッチ、首や後頭部を押して刺激して身体の緊張を少し緩めてから寝ると良い。枕元にラベンダー精油をティッシュペーパーなどに落として芳香療法を行えば睡眠の質も良くなる。

冷え性
 活用方法
 沐浴法(全身浴法、足浴法)、トリートメント法など
 精油の例
 ラベンダー、ジュニパー、ゼラニウム、ローズマリーなど

 血液の循環が悪いために起こる冷え性は、ストレスからくる自律神経のアンバランスと関係がある。夜12時までには就寝し、朝は二度寝をしない生活リズムを整えること。
 冷え性には沐浴法が効果的。全身浴法、足浴法、温まった後に冷たいシャワーでの引き締めを行って手足の血液循環を良くする。
 トリートメント法も効果的。
 冷え性が月経リズムに関連している人は生殖器関連領域(下腹部や骨盤部)と腰部のトリートメント法を並行すると良い。

便秘
 活用方法
 温湿布法、トリートメント法など
 精油の例
 ラベンダー、ジュニパー、ゼラニウム、ローズマリーなど

 便秘の傾向のある方は「朝早く起きること、朝食をとること、便意を感じたら我慢しないこと」適度な運動や、生活のリズム全般の見直しも大切。
 便秘になったら腹部のトリートメント法を行う。おへその周囲、肋骨の下、みぞおちなどお腹の内部までゆっくりと動かすようにトリートメントする。
 ローズオットー精油、カモミール・ローマン精油、スイートマジョラム精油などでおへその上の温湿布法も良い。

下痢
 活用方法
 温湿布法、沐浴法(足浴法)など
 精油の例
 カモミール・ローマン、ラベンダー、ジュニパーなど

 風邪やクーラーでの身体の冷えなどを原因とする下痢は足浴法で汗を流したり、腹部を温めることにより症状を和らげることができる。ジュニパー精油とラベンダー精油のブレンドが良い。
 おへその上や腹部の冷たいと感じるところの温湿布法にはカモミール・ローマン精油やラベンダー精油などを用いる。腹部の温湿布法は風邪だけでなくストレスを原因とする下痢にも効果的。
 月経前症候群の一つとして下痢や便秘がある場合に下腹部と腰部のトリートメント法を加える。

香りのある暮らし~精油を暮らしに取り入れよう~

2008-01-19 15:32:02 | アロマテラピーの楽しみ方&ホームケア
ルームフレッシュナー(室内用スプレー)
においの気になるところや香らせたいところにスプレーする。
①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、そこに精油3~5滴を加えて、よく混ぜ合わせる。
②精製水45mlを加えよく振って混ぜる。使用時には良く振るようにする。

洗濯に
すすぎのときに精油を1滴つける。洗濯物をほのかに香らせることができる。

掃除機に
ゴミパックに精油を1滴つける。またはティッシュペーパーに精油を1滴つけて、掃除機に吸い込ませる。排気をさわやかにしてくれる。

雑巾がけに
バケツの水に精油を1~2滴入れよく混ぜる。

お風呂の掃除に
ラベンダー精油、ユーカリ精油やオレンジ精油を使ってスプレーを作る。それを使って掃除すると汚れやカビが楽に落ちる。

名刺や手紙の香り付け
ティッシュペーパーに精油を1滴つけてレターセットや名刺と一緒に小箱に入れてしばらくおく。

セルフスキンケア

2008-01-19 13:16:52 | アロマテラピーの楽しみ方&ホームケア
スキンケアの基礎知識
 皮膚の保護と保湿
  健康な皮膚はおよそ28日間で生まれ変わっている。この皮膚の中で表皮層は約20%の水分を含んでいて、この水分が10%を下回ると、荒れた状態となる。皮膚の水分を保つことが皮膚の健康の基本と言える。

 紫外線から守る
  紫外線は皮膚を痛め、シミやシワの原因、ひいては皮膚がんの原因となる。外に出るときは、帽子をかぶるなどの保護を心がけることが大切。

 規則正しい食事と睡眠
  水分と油分を補給するケアも大切だが、皮膚も身体の一部であるから何よりも規則正しい食事と睡眠が大切である。いくら良い化粧品を使っても、偏食や睡眠不足は皮膚には致命的なものである。全身の健康のために、食事と睡眠をしっかりとること。

 スキンケア効果のある精油例
  普通肌用:ゼラニウム、ネロり、フランキンセンス、ラベンダー、ローズオットー、カモミール・ローマンなど
  敏感肌用:ネロリ、ラベンダー、ローズオットー、カモミール・ローマンなど
  脂性肌用:ゼラニウム、ネロリ、ローズマリーなど
  乾燥肌用:カモミール・ローマン、ネロリ、ローズオットー、サンダルウッドなど

クレンジングオイル(化粧落とし)
 メイクアップ化粧品を構成するのは顔料と油である為、油を溶剤として使うとメイクを落とすことができる。クレンジングオイルでメイクを浮き上がらせた後コットンなどで拭き取り、洗顔料で洗い流す。
 
 メイクを落とし肌への負担の少ないクレンジングオイルの作り方
 <基本レシピ/1回分>
  植物油5ml(小さじ1杯)に精油1滴を入れ、良く混ぜ合わせる。

スキンローション(化粧品)
 スキンローションのほとんどは水分だが、精油やグリセリンなどの成分を少し加えることで保湿力を増すことができ、より効果的なものを作ることができる。
 <基本レシピ>
  ①グリセリン5ml(小さじ1杯)に精油1滴を入れ、良く混ぜ合わせる。
  ②精製水45mlを加えて、保存用ガラス瓶に移す。使用時には良く振るようにする。
 <さっぱり感が欲しい人のための応用レシピ>
  ①グリセリン5ml(小さじ1杯)にアルコール5ml(小さじ1杯)を入れ、精油1滴を加えてよく混ぜ合わせる。
  ②精製水45mlを加えて、保存用ガラス瓶に移す。使用時には良く振るようにする。

 ●化粧水には芳香蒸留水もおすすめ
  精油を製造するときに副産物として得られる「芳香蒸留水」がアロマテラピーショップなどで販売されている。さまざまな物があるので、香りや使用感で選んで使うと良い。手作りスキンローションとはまた一味違った香りと感触が楽しめる。

フェイス用トリートメントオイル
 スキンローションでたっぷり水分を補給したらフェイス用トリートメントオイルで油のベールを作って水分の蒸発を防ぐ。
 <基本レシピ>
  ①植物油30mlに精油1~3滴を加え、よく混ぜ合わせる。※植物油は数種類を混合しても良い。
  ②保存用ガラス瓶に移す。

クレイパック
 クレイを使って1週間に1回程度毛穴を大掃除して肌を清潔に保つのも、スキンケアにとって有意義なことである。
 <基本レシピ/1回分>
  ①クレイ大さじ1杯に精製水大さじ1杯を加えてよく混ぜ合わせる。軟らかさは好みにより調節する。
  ②精油1滴を加えて、さらに混ぜ合わせる。
  ③目や口の周りを避け、顔全体に塗る。
  ④少し乾いてきたら、ぬるま湯で洗い流す。
  ⑤その後は必ず化粧水などで肌を整える。
  ※乾燥が気になる方はグリセリンや植物油、ハチミツを小さじ1杯程度加えてもよい。
  ※塗った後ヒリヒリしたり、不快感を感じたらすぐに洗い流すこと。

ミツロウクリーム(軟膏)
 ミツロウクリーム(軟膏)は肌の水分を長時間保持し、肌を柔らかくする。トリートメントオイルと比べ携帯に便利。
 <基本レシピ>
  ①ガラス製クリーム容器に蜜蝋2gと植物油10mlを入れ、湯せんにかけて溶かす。※植物油の割合を多くすると軟らかい物ができる。
  ②湯せんからおろし、粗熱が取れたら精油1~2滴を入れてよく混ぜ合わせる。
  ③静かに冷まして出来上がり。

バスオイル
 肌の乾燥が気になる季節は、保湿力のあるバスオイルが効果的である。バスオイルをお風呂に入れると、入浴効果と香りの効果が期待できる。
 <基本レシピ/1回分>
  ①植物油20mlに精油1~5滴を入れ、良く混ぜ合わせる。
  ②お風呂の湯に入れてよくかき混ぜてから入浴する。

バスソルト
 塩を利用した入浴法は決行を良くし発汗を促すことで知られている。
 <基本レシピ/1回分>
  ①天然塩大さじ1杯に精油1~5滴を入れ、良く混ぜ合わせる。
  ②お風呂の湯に入れてよくかき混ぜてから入浴する。

発砲バスソルト
 <基本レシピ/1回分>
  ①重曹(炭酸水素ナトリウム)大さじ1杯、クエン酸小さじ2杯、コーンスターチ小さじ2杯を良く混ぜ合わせる。
  ②グリセリン小さじ1/2杯と精油1~5滴を入れさらに混ぜ合わせる。
  ③ラップフィルムなどに移し、圧縮して球状に固める。

シャンプーとリンス、コンディショナー
 市販の無香料または香りのほとんどないシャンプーやリンス、コンディショナーに精油を加えて、自分の髪質に合ったオリジナルのヘアケアグッズを作る。
 <基本レシピ>
  無香料のシャンプー、リンス、コンディショナー50mlにそれぞれ精油10滴を入れよく混ぜ合わせる。

(注意)
 異常を感じたら
  すべてのセルフスキンケア用グッズの作製において前述の肌への希釈濃度が適応される。このとき、自分の体調に合った希釈濃度に合わせレシピを完成させること。その際はパッチテストを行う。かゆみや炎症など肌に何らかのトラブルが起きた場合は使用を中止し、むやみに自分で薬などの処置をせず、必要があれば皮膚科の診療を受けること。

 容器
  精油は、原液の場合ポリエチレン容器を劣化させることがあるので、使用する容器はガラス製が理想。また遮光性の物がさらに良い。とはいえ実際は割れにくく軽いなどの理由から希釈した完成品の場合には、短期間ならばポリエチレン容器を使用しても差し支えない。

 保存期間
  水が含まれる物はおよそ1~2週間、植物油などが中心のオイルやクリームは1ヶ月程度。高温多湿を避け冷暗所、夏場なら冷蔵庫に保管し早めに使い切る。

 自己責任原則
  自分で作ったものの責任はすべて自分にあるので、必ず作成日をラベルに記載し、自己管理できるよう心がけること。
  

アロマテラピー利用法

2008-01-19 11:40:02 | アロマテラピーの楽しみ方&ホームケア
トリートメント法
 身体に非医療行為としてマッサージを行うことをトリートメントと呼ぶ。
 精油を植物油で希釈した物をトリートメントオイルと呼び、身体への塗布用やトリートメント用に利用する。トリートメントオイルを作製する際の第一ポイントは希釈濃度である。作り方に従い、正しく希釈すること。

 トリートメントオイルの作り方
  ①植物油を量る
  ②希釈濃度を基準に、植物油の量に対する精油の滴数を割り出す
  ③目的に合わせて1~数種類の精油を選ぶ
  ④精油を②で割り出した滴数の範囲内で植物油に希釈する
 ※作製したトリートメントオイルはなるべくその場で使い切る。余ったオイルは高温多湿を避け遮光瓶に入れて保管する。その際、作製した日付をラベルに書いて貼っておく。

 希釈濃度について
  (社)日本アロマ環境協会ではトリートメントの際の希釈濃度を1%以下を目安としているが、顔などの敏感な部分には必要に応じてさらに低い濃度で使用しても良い。精油の種類の違いや個人差も有るので、実践の前には、使用する方の健康状態に合わせてパッチテストを行って安全を確認してから使用すること。
  精油を使うべきでないような場合には、植物油だけでトリートメントすることも可。

 例~1滴が0.05mlのドロッパービンの精油を使用した場合~
  植物油50mlに対して濃度約1%にするには精油が何滴必要か?
  ①1%相当のml数を算出する。1%は0.01なので50ml×0.01=0.5ml
  ②精油1滴は0.05ml 0.5ml÷0.05ml=10滴
  したがって1%濃度では、精油50mlに対して、精油は10滴になる。

  植物油の量 10ml  20ml  30ml  50ml
   0.5%    1滴   2滴   3滴   5滴
   1.0%    2滴   4滴   6滴   10滴

 トリートメントオイルの使い方
 トリートメントオイルを手に適量とり、トリートメントしたい部分に薄くのばす。途中で手のひらや指が滑りにくくなたら、オイルを足す。

 (注意)
  トリートメントを行って、かゆみや炎症など肌にトラブルが生じてきた場合には使用を中止し、肌の上のオイルを大量の水で洗い流し、しばらく様子を見る。必要があれば皮膚科の診療を受ける。

 パッチテストの方法
  希釈濃度に従ったトリートメントオイルを、前腕部の内側に適量塗り、24~48時間放置し、肌にかゆみや炎症などの異常が起こらないかどうか確認する。パッチテストで異常があった場合は、その時点で大量の水で洗い流す。
  使用する方の健康状態に合わせてパッチテストを行うこと。

湿布法 
 ホームケアにおける湿布は手軽にできる応急処置として広く実践されている方法である。一般に急性のトラブルに対しては冷湿布法が、慢性的なトラブルには温湿布法が効果的とされている。
 ①洗面器に水または適量の湯を張り、目的に合った精油を3滴以下落とし、タオルや布に含ませる。
 ②しぼり、湿布する部位に当てる。

 (注意)
  湿布は長く肌に密着する。肌の精油に対する反応や、湿布の時間に気を配ること。

アロマテラピーの基材

2008-01-19 06:11:02 | アロマテラピーの楽しみ方&ホームケア
 心地よく、効果的に精油の効能を楽しむためには精油を希釈することが大切である。最も入手しやすいのが水で、すでにアルコールなどに溶かした精油をさらに薄めるため、あるいは直接肌に触れないようなルームフレッシュナーなどを作るときの希釈に使用できる。希釈する材料を基材と言い、基材選びは、精油を選ぶのと同様アロマテラピーを楽しむ上で重要である。

植物油(キャリアオイル、ベースオイル)
 精油が親油性で肌への浸透性がいいことから、アロマテラピーでは植物油が使用される。ほとんどが食用としても使われる安全なものである。
 トリートメントに用いる場合にはアロマテラピーショップなどで、トリートメント用に販売されている物を選ぶこと。肌につける場合はパッチテストしてから使うこと。
 植物油は酸化し易いのでキャップをしっかり閉め、直射日光のあたる所や湿度の高いところは避け、できるだけは早く使い切るようにすること。

 スイートアーモンド油
  スイートアーモンドの種子からとれる植物性油脂。においはほとんどなく、無色~淡黄色をしている。古くから化粧品の材料としても広く用いられている。

 オリーブオイル
  オリーブの果実からとれる植物性油脂。淡黄色~淡緑黄色をしている。アロマテラピーショップのほか薬局などでも手に入る。美容や医療の分野で広く用いられている。

 マカデミアナッツ油
  マカデミアナッツの種子からとれる植物性油脂。皮脂の構成に近い脂肪酸を多く含むことからスキンケア用としてよく使われる。淡黄色をしており、わずかなにおいがある。

 ホホバ油
  砂漠に自生するツゲ科の植物ホホバの種子からとれる液体ワックス(ろう)。無色~黄色。冬場の寒さで固まることがある。

 植物性スクワラン
 オリーブ油由来の炭化水素を還元して得られる飽和炭化水素。無色透明でにおいもない。

水性の基材
 水は精製水、ミネラルウォーター、芳香蒸留水などを使用する。水道水には塩素など多数の成分が含まれており、保存性も良くないので使用しない方が良い。

 水(精製水・蒸留水・ミネラルウォーター)
  不純物がない純度の高い水として、薬局で手に入る精製水や蒸留水、スーパーなどで手に入るミネラルウォーターなどを用いる。一部のミネラルウォーターの中には炭素が入っていたり、ミネラルが多すぎて硬度が高く化粧水などには不向きな物もある。

 芳香蒸留水(フローラルウォーター)
  植物を蒸留して精油を製造するときに、同時に得られる水。一般に市販されているのはローズ、ラベンダー、オレンジフラワー、カモミールを蒸留したときに得られたもの。それぞれローズウォーター、ラベンダーウォーター、オレンジフラワーウォーター、カモミールウォーターと呼ばれる。わずかながら植物の芳香成分やその他の成分が溶け込んでおり、精油と同じく香りや効果がある。

その他の基材
 アルコール(エタノール)
  精油は水にはほとんど溶けないが、アルコールには溶ける。精油をあらかじめアルコールに溶かしておいてから水を加えると比較的良く混ざり合う。その際に白濁する物もあるが、使用上問題はない。また、アルコールは容器やガラス棒などの洗浄・消毒にも使う。アロマテラピー用としては薬局などで手に入る無水エタノールが適している。またアルコール度の高いウォッカなどを使うこともできる。

 蜜蝋(ビーワックス)
  ミツバチが巣を作るときに分泌するワックス。歴史は古く古代エジプトでも利用されていたと言う記録もある。キャンドルや市販の化粧品の原料(口紅やファンデーション、クリームなど)として使われている。アロマテラピーでは軟膏やクリームを作るときに用いる。

 クレイ
  鉱物を主成分とする粘土。カオリンやモンモリロナイトなどがこれにあたる。吸収、吸着、収れん、洗浄作用があり、パック剤などに使われている。

 グリセリン
  脂肪や油脂からとれる無色の液体。保湿効果があり、化粧水やクリームを作るときなどに用いられる。薬局で手に入る。

 塩・重曹・クエン酸
  海塩や岩塩などミネラルを含んだ天然の塩や重曹(炭酸水素ナトリウム)には発汗作用があり、体内の毒素を排泄する効果がある。これらの材料に精油を加えてよく混ぜバスソルトとして用いる。重曹とクエン酸を組み合わせると泡の出るバスソルトもできる。肌の水分を吸収するため、乾燥肌には不向き。

 ハチミツ
  殺菌効果、肌の炎症を鎮める作用を持ち、入浴剤やパックの基材として用いられる。