アロマテラピー学習ブログ

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参照。

遺伝子と受精

2008-03-14 14:37:16 | 解剖生理学(身体の発生)
DNA(デオキシボ核酸)…染色質にある遺伝子の本体。遺伝情報の伝達や保有を行う。生命活動を行う上で大切な酵素やたんぱく質の合成のためのアミノ酸配列を指令する暗号を保有している。リン酸、五炭糖が組み合わさって出来た2本の柱の間に塩基のA(アデシン)T(チミン)C(シトシン)G(グアシン)がA-T C-Gのペアになって横にしたはしごのような形をしDNA特有の二重らせん構造を作っている。DNAをつなぐと1.8m、5~10万個に近い遺伝子がある。細胞分裂が始まると、糸球状となり46本の染色体が形成される。

RNA(リボ核酸)…核小体の主成分でmRNAはDNAのたん白生産指令の暗号をリボゾームに送る。塩基配列をコピーし運ぶ(塩基TがUに変わっている。)tRNAは特定のアミノ酸と結合しリボゾームに運ぶ。1本の鎖状である。
塩基=A(アデニン)・U(ウラシル)・G(グアニン)・C(シトシン)
リン酸・五炭糖・塩基が合わさったものをヌクレオチドと言う。



染色体…46本の染色体のうち44本は同形、同大のものが2本づつペアとなっている常染色体と残りの2本は男女で異なる性染色体。xx=女性 xy=男性。染色体の半分は父親から残りの半分は母親から受け継ぐ。

遺伝子…生物の個々の遺伝形質を発現させるもとになる、デオキシリボ核酸(DNA)、一部のウイルスではリボ核酸(RNA)の分子の領域。ひとつの遺伝子の塩基配列がひとつの蛋白質やリボ核酸の一次構造を指令する。遺伝子産物や遺伝子間の相互作用が形質発現を調整する。遺伝子は生殖細胞を通じて親から子へ伝えられる。

受精…雌雄の生殖細胞が合一すること。すなわち、雄性配偶子が雌性配偶子と合体して接合子となること。動物では精子と卵子の合体。その後、接合子は発生を開始する。精巣から排出された精子が卵巣から排出された卵子が卵管膨大部で受精し、その受精卵を卵管粘膜の旋毛運動と卵管壁の蠕動運動の2つの働きにより子宮腔内へ移動する。

着床…受精卵受精後約1週間でが子宮粘膜に定着すること。妊娠のはじまり。

胎生期…受精後から分娩までの期間。受精から8週間を胚子期、8週以降から分娩までを胎児期という。

胚子期…受精後第2週から第8週末まで胚子といい、器官の基本的輪郭や胚子の外形が整う時期で、分化が最も進む時期。分裂を繰り返した胚子は、3週に入ると、内肺葉、外肺葉、ついで中胚葉が出来上がる。8週の終わり頃には人間の胎児らしくなる。身長13mm~15mmに成長している。


胎児期…第9週からを胎児という。各臓器は成熟して人体の原形を整えた胎児となり、かなり大きくなって、必要に応じて機能を開始するようになる。3ヶ月終わり外陰部の形成、身長5~5.5cm。4ヶ月終わり鼻と口が開き,身長10cm。5ヶ月全身に産毛、胎動 7ヶ月 眼が開く。8ヶ月 皮下脂肪 体外でも発育可能。9ヶ月頭髪 10ヶ月身長50cm、体重3kgに達する。


身体の土台ができる過程
3つの胚葉の分化
外胚葉…後生動物の発生初期の胚に生ずる三胚葉のうち最外層をなす細胞層。将来、中枢神経・末梢神経・感覚器(表皮を含む)などを形成する。(神経系・表皮と皮膚の付属器、内耳の膜迷路、外耳・鼻腔上皮・下垂体、口腔全部の上皮、歯のエナメル質、耳下腺、副腎髄質、網膜・水晶体など。)

中胚葉…大部分の後生動物の発生初期の胚に生ずる三胚葉のうちの中間の層。ここから循環器・腎臓・副腎皮質・脾臓・生殖器などの臓器。筋肉・骨・血管・リンパ管などが形成される。(骨・筋・結合組織・循環器系・血液・副腎皮質・膵臓・腎臓、泌尿器や生殖器の大部分の上皮、漿膜の中皮など。)

内胚葉…後生動物の発生初期の胚に生ずる三胚葉のうち最内層または最下層をなす細胞層。のち主に消化管や肝臓・膵臓などの消化器や呼吸器、甲状腺などを形成する。(口腔の後部以下の消化器の上皮と付属腺、中耳と耳管の上皮、喉頭以下の呼吸器の上皮、扁桃腺・甲状腺・上皮小体・胸腺・膀胱上皮など。)

細胞膜

2008-03-14 13:13:00 | 解剖生理学(身体の発生)
細胞質の最外層にあって細胞の形態を決めるきわめて薄い膜。主に脂質とタンパク質から成り、選択的透過や代謝物質の輸送、電気的興奮性、免疫特性の発現などの機能をもつ。原形質膜。

個体

2008-03-14 13:09:31 | 解剖生理学(身体の発生)
一つの独立した生物体。通常、細分することのできない一つの体をもち、生殖・運動などの生命現象を営むことのできる構造と機能をもつ。

生物個体は、それぞれに固有の形態と構造を持つ。すなわち、その体はそれぞれの部分で分化した細胞から構成され、それぞれの細胞は組織を形成し、それらは器官を構成し、それがまとまって個体を形作っている。

器官

2008-03-14 12:42:47 | 解剖生理学(身体の発生)
生物のうち、動物や植物などの多細胞生物の体を構成する単位で、形態的に周囲と区別され、それ全体としてひとまとまりの機能を担うもののこと。生体内の構造の単位としては、多数の細胞が集まって組織を構成し、複数の組織が集まって器官を構成している。

植物の器官




種子

動物の器官
動物の器官は、臓器(ぞうき)とも呼ばれる。内臓はより狭い概念で、体の内部に位置するものだけを指した呼び方。

同じような機能をもった器官や、全体として一連の機能を担う器官を、器官系としてまとめて考えることがある。一つの器官が複数の働きを持っているときには、複数の器官系に属することもある。器官系には、

消化器系 - 消化管, 栄養の吸収、消化、代謝、残渣物の排出 消化器、口腔、咽頭、なども 内胚葉由来

循環器系 - 栄養、老廃物を運搬する通路。血管系、リンパ系、心臓、脾臓などがある。  中胚葉由来

呼吸器系 - 発声器官, 酸素を血液中に取り込み、二酸化炭素を外に排出  鼻くう、肺、気管支、内胚葉由来

泌尿器系

生殖器系 - 精子、卵子を作る。 精巣、陰茎、卵巣、子宮、膣 中胚葉由来

内分泌器系 - 刺激を受ける器官、受容細胞で受容、知覚神経で中枢神経に伝達 外胚葉由来

感覚器系

神経系 - 身体の内外の情報を集め司令、統御、調整をする。 中枢、末梢神経 外胚葉由来

運動器系 - 骨、関節、靭帯、筋肉

骨格系 - 身体を支える。筋肉と協力し運動する 頭蓋、脊柱、胸郭など 中胚葉由来

筋系 - 骨をつなぎ収縮により骨を動かす。骨格系、筋系を総称し運動系という 各筋肉 中胚葉由来

泌尿器系 - 血液中の老廃物を尿として排泄  腎臓、尿管、膀胱など 中胚葉由来

組織

2008-03-14 12:09:23 | 解剖生理学(身体の発生)
<組織とは>
人体には約200~300の異なった細胞があり同じ働きをする細胞が集まって組織を構成する。

組織は細胞と細胞間質からなる。
*細胞間質とは、細胞間を埋める物質で膠原線維(コラーゲン)や弾性線維(エラスチン)、細網線維などの線維と無定形の気質からなる

組織には4種類ある

上皮組織
表皮・口腔・気管・消化管などの細胞層
体の表面や器官の内外を覆い保護的役目をする
吸収・分泌・刺激受容の働きをする
細胞が密接して並び細胞間質は極めて少なく、血管は通っていない

*上皮組織が分化し産生・放出を専門にするのが分泌腺といい、外分泌腺・内分泌腺がある。
外分泌腺=胃液・粘液・汗・乳汁など
内分泌腺=ホルモン腺(直接血管に放出される)
*上皮組織以外の組織にできた悪性腫瘍を肉腫、上皮組織にできた悪性腫瘍を癌という

支持組織
各組織・器官間を埋め、つなぎ合わせる組織
大量の細胞間質を持つ
骨組織や軟骨組織などの固形のもの
血液やリンパ液などの液状のものなど様々
組織や細胞を結合する役割
細胞間質には膠原線維・弾性線維・細網線維がある。
細胞間質の間を埋める気質からなる。

支持組織は4つに分類される

●結合組織
膠原線維がぎっしり詰まり細胞が散在する
●液状組織
血液、リンパ液
●軟骨組織
●骨組織

筋組織…体や内臓の自動運営を営む 筋細胞と少量の細胞間質からなる
筋細胞は細長い線維状=筋線維ともいう

骨格筋(体性神経支配)足や手にある筋肉組織。しま模様で強い力が出る。横紋筋、短時間の比較的強い収縮運動。熱を産生する。赤筋( 赤く見えるミオグロビンという色素タンパクの量が多く、白筋より酸素を使って脂肪を燃焼させる力が高い)や白筋がある。運動時に働く筋肉である。…随意筋(自分の意思で動かすことが可能)
平滑筋(自律神経支配)血管・胃腸管・子宮・膀胱など・比較的弱い力で継続的に収縮。しま模様がない…不随意筋(意思とは無関係に動く)
心筋(自律神経支配)心臓を収縮させる筋肉組織、しま模様で強い力が出る。不随意筋であるが骨格筋と平滑筋両者の長所を持つ…不随意筋(意思とは無関係に動く)
神経組織
中枢神経=脳・脊髄
末梢神経=体性神経・自律神経からなる
神経機能を営む神経成分と支持成分からなる
神経成分をニューロン(神経元)・支持成分を神経膠(細胞間質の役割)


細胞

2008-03-14 11:45:04 | 解剖生理学(身体の発生)
身体を構成する基本単位。エネルギー、タンパク質、ホルモン、化学物質、化学伝達物質などを作り出す。新生児は約3兆個、成人の細胞数はおよそ60~75兆個。人の細胞は主に直径10~30μm(マイクロメートル)だが、約5μmの小リンパ球、約200μmの成熟卵子などもある。

細胞の構造
細胞膜…細胞の外層にあって細胞質を包む膜。生体膜の一。物質を選択的に透過するほか、免疫現象や組織構築上で重要な働きをする。

細胞質…細胞内の原形質のうち核以外の部分。酵素その他の蛋白質を含む基質中に、膜構造・繊維構造・顆粒構造をなし、諸機能を営む。

核(細胞核)…真核生物の細胞の中にある球形の小体。核膜に包まれ、核質に遺伝情報を担うDNAを含む。一般には各細胞に1個。1ないし数個の核小体(仁)を有する。
 核内には、糸状に連なったDNA分子が結合蛋白質と複合体を構成しながら散らばっており、クロマチン(chromatin)あるいは染色質と呼ばれる。
 染色質の名前は、ヘマトキシリン染色などの染色をした細胞を光学顕微鏡で観察すると、核内が濃く染色されることから、クロマチンは大きく2種類に分けられる。
 ユークロマチン(euchromatin)、あるいは真生染色質 - RNA転写活性が高く、DNAがよく広がり、多種の蛋白質と共存する部位
 ヘテロクロマチン(heterochromatin)、あるいは異質染色質 - 遺伝子発現が不活性化され、DNAと結合蛋白質の複合体は凝集されたままの状態になっている部位
 
ゴルジ体…リボゾームが作ったタンパク質の貯蔵庫
 
リソゾーム…多くの分解酵素を含んでいて、異物や不用物を分解処理し、細胞外へ捨てる働きをする。
 
粗面小胞体…タンパク質の合成、貯蔵、細胞外への移送に関わる。
 
リボゾーム…核の指令を受けてタンパク質を合成する。
 
中心体…細胞分裂のときに紡錐体(細胞の有糸分裂の中期から終期にかけて現れ、染色体の極への移動に関与する繊維性の構造。両極と赤道面に並ぶ染色体とを結ぶものと、両極間を結ぶものとからなり、紡錘形をなす)を作る。
 
ミトコンドリア…細胞が生きていくためのエネルギー供給源となる。