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9×9=88 BY田沢

2014年05月01日 | その他
魁男塾の話。愛蔵版2巻。男塾300年来の禁を破り、外国人留学生を引き受ける事にした塾長(同期の総理の頼みらしい)その留学生らに、良い所を見せようとした教官は、「当男塾にあっては、文武両道。つまり根性と体力を鍛えあげるだけではなく、一般教養は、もちろんの事。高度な学問までを(中略)真のサムライを育てあげておるのである」と、立派な事を言いつつ。
英語だけではなく、数学も得意という田沢に、耳打ちして「日本の学生が、数学に優秀なのは、世界でも定評のある所」「奴らのド肝ぬいたれ」と。

そう言われた田沢も、「教養をひけらかすようではありますが、九九を空んじてお目にかけます」と宣言し、「インイチがイチ」~「クク、88」までを披露。塾生たちも「おう、いつ聞いても、さすがじゃのう。田沢の九九は」「なんでも、今度は分数のかけ算に挑戦するって話だぞ」と、誰も間違いに気づかない。
こういう事を、帰属意識と言うのかな?属している人たちには、それが常識だったり、正しい事だと思い込んでしまう。でも、部外者の留学生たちに言わせると「ここは、小学校だったのか?」「どうせ、この程度だろうよ」と、滑稽に見えてしまう。

実写映画版でも、かけ算のやりとりがあった。「2×2は?」と問われ、答えを小声で教わった富樫源次が、「4、押忍」と言ったら、「よく出来た」と褒められて喜ぶシーン。こういう場面があると、クドクドと説明しなくても、「根性と体力の人たちなんだ」と、すぐわかる。


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