第二東京弁護士会の会報で、北健一記者が上記タイトルで、RCC批判をしている。書いてあることはそのとおり、弁護士を回収に血眼にさせ、刑事告発を多用したシステムには問題が多い…と思う。
週刊金曜日のサイトにも同様の記事が掲載されている。 http://www.kinyobi.co.jp/pages/vol549/antena
【2月24日、衆院予算委で今度は小泉俊明議員(民主)が追及。RCCの株主である預保の永田俊一理事長は、2003年度の実績として、主債務者の売掛債権を3件(請求額4億1500万円)、連帯保証人の給与を15件(同11億9000万円)差し押さえたと答弁した。売掛を押さえれば会社がつぶれ、給与を取り上げれば生活できなくなるため、銀行でもめったにやらない強硬手段だ】
【小泉議員は「RCCはまるでヴェニスの商人だ。納付金と称して、そこから年1200億円も上前をはねている預保と国もおかしい」と話している。】
面白いのは、第二東京弁護士会はRCCに積極的に協力していたこと。北健一記者の記事を掲載したのは、反省の念の顕れ?!
週刊金曜日のサイトにも同様の記事が掲載されている。 http://www.kinyobi.co.jp/pages/vol549/antena
【2月24日、衆院予算委で今度は小泉俊明議員(民主)が追及。RCCの株主である預保の永田俊一理事長は、2003年度の実績として、主債務者の売掛債権を3件(請求額4億1500万円)、連帯保証人の給与を15件(同11億9000万円)差し押さえたと答弁した。売掛を押さえれば会社がつぶれ、給与を取り上げれば生活できなくなるため、銀行でもめったにやらない強硬手段だ】
【小泉議員は「RCCはまるでヴェニスの商人だ。納付金と称して、そこから年1200億円も上前をはねている預保と国もおかしい」と話している。】
面白いのは、第二東京弁護士会はRCCに積極的に協力していたこと。北健一記者の記事を掲載したのは、反省の念の顕れ?!
それなりの生活ができる程度の金額は残しているでしょ。
それに触れないというのも扇動的というか。。
(っていうか、15件で11億も回収できるってことは、その保証人(大体がその会社の代表者)は相当の高給取りってことで、余り同情もしにくいですなぁ)
また、小泉利明議員の発言を引用すると、
【二月十六日の予算委員会におきまして、我が党の中津川議員の質問により、主たる債務者の担保物件などの資産整理が終わった無剰余・無担保債権が何とわずか千円でRCCに買い取られ、この千円で買い取った債権からRCCは何と総額百十二億円、一債務者当たり六百十四万円も回収されているということが明らかになりました。何と、RCCが買い取った買い取り額の、一債権千円で買って、平均六千百四十倍もの回収をしていることになるんですね。無担保債権ですよ、一番価値のない債権からこれだけ取り立てているんですからね。これはいかに苛烈な取り立てをしているかというのがうかがえると思います。】とのこと。
とおりすがりさんの疑問のおかげでこのような補足をすることができました。ありがとうございます。
あとは、評価の問題ですよね。
国民の税金を投入して作られたRCCが取り立てに一生懸命になること自体、僕としては「がんばってるなぁ」と思わず目を細めてしまうのですが、そうじゃない人もいるんですね。。
1000円で譲渡されたのに、、、って言ってますが、それが低すぎるとすれば金融機関の責任であって、RCCの問題じゃないと思うのです。
ヤメ蚊さん(と民主党の先生)の議論の前提には、その債権の譲渡対価が適正であるということが前提になっていると思いますが、その対価を決定する際にはできるだけ早く損金処理したい金融機関の都合も作用したに違いありません(いつまでも未収金を抱えていると監査法人からうるさく言われます。それに不良債権の一掃というのがすべての金融機関の最大のタスクだった時期もありました)。
そういった事情を考えても、RCCよくがんばったと思うのです。
ま、苛烈な取立てを行っていれば別ですが、取立て額から取立てが苛烈かどうかを推測するのはフェアじゃないなぁ、と思いませんか?
それを数字ではっきりさせたということではないでしょうか。
まぁ、国策として銀行を救うのは、経済再生のためでしょうが、ならば、生きている中小企業をつぶすような回収はしないでいただきたい…というのが北健一記者の執筆意図でしょう。
引用しておきます。
「本誌読者の先生方は、違法なヤミ金や占有屋が悪いとおっしゃるかもしれない。もちろん、そうだ。だが、より大きな問題は、黒字企業がヤミ金から借りざるを得なくなる強引な不良債権処理であり、そこに弁護士が一枚噛んでいることだと私は思う」
「中小企業経営者から、よく『RCC送り』という言葉を聞く。血が通った企業が殺される、という意味だ」
「さすがに今のRCCにはないようだが、住管機構幹部は社員に『刑事告発ノルマ』を課していたとされる。逆らったら逮捕される。強力な取り立ての武器だが、諸刃の剣というほかない」
「こんな人権侵害、中小企業つぶしを先生方はどう思うのでしょうか」
僕は、色々言われているにせよ、まぁ頑張っているかなと思ってます。
北記者の記事が許せないとかではなく、弁護士がベニスの商人の片棒を担がせられているといった主張がまかり通ると、担当している先生方はかわいそうだなぁと思っちゃいます。
と、一弁護士の戯言でした(ホスト名を見れば分かるし、ね)。ちゃんちゃん。
コメント欄で色々言わせていただき、ありがとうございました。
これを機にじっくりROMらせて頂きたいと思います!
また、ご意見を下さい。
私には内情はわかりませんが、辛口の記事を載せてくれた第二東京弁護士会の度量は率直に評価しています。
さて、RCCでは、「弁護士がベニスの商人の片棒を担がせられている」というより「ベニスの商人的回収の中心になっている」と思えます。しかし拙稿のポイントは、ヤメ蚊先生ご指摘のとおり、中小企業をつぶす回収から企業再生に軸足を移すべきであるというものです。今後ともご教示をお願いします。
Email k-kita@h7.dion.ne.jp
また、面白い記事を期待しています。