画期的違憲判決を書いた青山邦夫名古屋高等裁判所裁判長が3月31日付けで「依願」退官していることは軽視してはいけないと思う。確か、住基ネット違憲判決については、まもなく、裁判長が自殺したはずだ。それだけの重みがある判決であり、他方で、それだけのプレッシャーが本来独立して判断すべき裁判官にかけられているわけだ。また、このニュースについて重みをもって伝えられなかったメディアがあったことも忘れてはならない。青山裁判長の勇気に敬意を表するとともに、この点をメモしておきたい。
【追記】
読売新聞の一面解説記事で、「憲法判断回避の原則」などと戯言を書いているのを目にした。もちろん、本来、違憲というのであれば、傍論ではなく、一円でも損害賠償を認めるべきだった、そうしなかったから読売新聞のような批判を受けることになった、という意見もあろう。しかし、この判決からは、依願退官をしてこの判決を書いた裁判長のぎりぎりの判断を伺うことができる。裁判長としては、自分のことだけを考えればすむわけではないのだ。
重大な決意に基づく判決であり、結果として違憲判断は傍論となってはいるが、それがこの判決の重要性をいささかも損ねるものではないことを追記したい。
読売新聞のような批判をする人に対しては、あなたは職を捨ててまで、将来の安定(公証人など)を捨ててまで信念に従うことができるか、と問いたい。
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。
【追記】
読売新聞の一面解説記事で、「憲法判断回避の原則」などと戯言を書いているのを目にした。もちろん、本来、違憲というのであれば、傍論ではなく、一円でも損害賠償を認めるべきだった、そうしなかったから読売新聞のような批判を受けることになった、という意見もあろう。しかし、この判決からは、依願退官をしてこの判決を書いた裁判長のぎりぎりの判断を伺うことができる。裁判長としては、自分のことだけを考えればすむわけではないのだ。
重大な決意に基づく判決であり、結果として違憲判断は傍論となってはいるが、それがこの判決の重要性をいささかも損ねるものではないことを追記したい。
読売新聞のような批判をする人に対しては、あなたは職を捨ててまで、将来の安定(公証人など)を捨ててまで信念に従うことができるか、と問いたい。
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。
この国で、善く生きようとするのがいかに難しいことか、
と同時に、青山邦夫さんのように勇気ある人がいることを知って、少し救われた気もします。
このような情報は、マスコミでは伝えてくれないので、ネット情報に感謝です。
理由は、本来ならそういう人が最高裁第一小法廷に行くべきじゃん!ああっ!日本は腐ってるッ!B層右翼与党議員や靖国原理主義与党や国家神道カルトに群る欲呆けのその他諸々のせいで!!!って思うから。
(パキスタンの司法の方が或いは反語的にマトモかも…、とか。)
しかし、現実がこういうモノって事も理解してますが。
先ず、出世なんて有り得ないですよね?こんな判決とか書くと。
何か、哀しいなあ、と思って。
辞めたお陰で、不審な『自殺』を免れるけど、これ以上の判決はもう書けないのとか。
町村官房長官は、「違憲判決が出ても何も変えない。」とうそぶいていた。
ここまで酷いと言葉もない。
憲法を守らない政治家、政党である事に何の痛痒も感じていない。
日本は法治国家でしたよね。違いましたっけ?
いまさら、こんなことで憲法守らないことに痛痒も感じないといわれても、そのとおりとしかいいようがありませんが。
痛痒を感じないでられる、ノーメン・クラツーラはイイですね?
イラク戦争や新自由主義と表裏一体に連動してる、日本経済の生々しい現実ですが。
今回のイラク派兵違憲判決について,法律の素人として,「傍論」という言葉が納得できず検索したところ
http://blogs.yahoo.co.jp/abc5def6/54883514.html
で,
「なお、一部政治家や、知ったかぶりの評論家などが、名古屋高裁判決に関して「蛇足判決」とか「判決の傍論で述べただけ」という批判をしているが、これは間違い。
名古屋高裁判決における自衛隊違憲の理由は「蛇足」どころでなく「本来判決すべき事項」であり「判決の傍論」でなく「判決の本論」である」
とあります。極めて一般人の良識に近く,違憲判決=「傍論」説を否定することが大事だと思いますが,いかがでしょうか?
従って司法権が独立した機関であるはずはなく政府が不利益になる裁判判決を下すなんてことは相当な覚悟と勇気がなければできないでしょうね…
退官後もお元気であるようそれだけを願うばかりです。
何故なら個人住基ネットで判決した裁判官自殺の真相は未だ解決されていないからです…
果たして、ヤメ裁判官にチョッカイかける暇があるんでしょうかねぇ?!