情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

コミュニティーラジオ専用防災ラジオって、いいのかなぁ…

2008-08-19 21:55:12 | メディア(知るための手段のあり方)
 先日、コミュニティーラジオ専用の防災ラジオ(スイッチを切っていても待機にしていれば、無線信号でスイッチが入り、災害に関する警報を知らせるもの)を配布しているところがあると聞いて、かなり驚いた。それって、コミュニティーラジオを無理矢理に聞かせることになるのでは…。しかも、無償配布できるってことは、行政がコミュニティーラジオそのものに絡んでいるわけだから、市長が宣伝用に使うことも可能ってことだ…。

 調べたところ、確かにあるある…。






 直感的不安が杞憂だといいのだけど、なかには、きっちり市長の「演説」時間を設けている局もある…。

 もちろん、無料配布したところの放送もほとんど市政色のないものもあったし、市長の宣伝になんかなんか、絶対にさせないっていう気概で頑張っている放送局もあると思うが、やっぱり、不安だ。

 通常、行政が一部負担をしたりして配布するのは、冒頭のタイプだ。どの放送も聞くことができるけれど、いざとなったら、スイッチが入り、防災情報を流す。これであれば、変に勘ぐられることはないのになぜ、このタイプを配布しなかったのか。

 もちろん、コミュニティラジオを普及させるための方法に過ぎないというのだろうが…。

 しかし、市民が安易にこういうものに税金を使うことに危機感を覚えないのは、総務省(政府)による放送行政の直接掌握を変に思わないことと共通しているような気がする。

 普通の人のことは疑って警察の防犯カメラのレンタル設置なんかに協力するのに、設置したカメラでとられた情報を扱うお上は疑わない…不思議だ…。

 いまのマスメディアを批判するってことは、そのようなマスメディアにさせているシステムをつくりあげ利用してきた政府を批判することにつながらないといけないのに、そのようにはつながらない…不思議だ…。

 やっぱり、不思議のもとは、放送に関する独立行政委員会の廃止にあるんだろうなぁ。




参考:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/dc98d3947a13804d930f132e01dd695e

※写真はこちらから:http://a-n-ko.at.webry.info/200801/article_4.html

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