情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

人心を操るのには2年で足りる~対中感情過去最低にしたのは誰?!

2005-12-24 23:45:53 | 有事法制関連
読売新聞によると,【内閣府は24日、「外交に関する世論調査」結果を発表した。中国に「親しみを感じる」と答えた人は、2004年より5・2ポイント減の32・4%で、同様の質問を始めた1978年以降、最も低かった。】という。1978年以降,果たして,客観的に日中関係が最悪なのであろうか?

半藤一利の「昭和史」(平凡社)によると,昭和14年に発表された司法省(現法務省)の調査によれば,対中戦争の最中,日本人はしきりにぼやいていたという(204~205ページ)。

「戦争はいつまで続くものでしょうか。御上はなんのためにかように人命を犠牲にして,大金を要してまで戦争をなさるのか,私には不思議でなりません」

「大事な人の子を連れて行って,幾年も幾年も無駄奉公させられてたまったものではない」

「わが軍は漢口から先へ行くつもりか,広い国を先から先へ占領しても後が困るのではないか」

ところが,政府が昭和15年,日本の戦争目的として,東洋平和,王道楽土建設などをうたいあげ,スポーツ用語が和訳化されたりすると,軍国主義国家化がすすんだという。

昭和14年からわずか2年後の昭和16年には太平洋戦争が勃発した。

そして,その末期には,竹槍で鬼畜米英をやっつけると本気で考える人が多く現れた。昭和14年からわずか5年ほどのことであった。