情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

現在の放送規制は、戦前の無線電信法「政府之を管掌す」と同様?:放送レポート11月号

2005-10-30 22:39:37 | メディア(知るための手段のあり方)
放送レポート11月号巻頭記事は「放送免許を考える」。この中で、5年ごとの放送免許の更新で総務省がどういう資料や情報を書く放送局に要求し、各局がどのようにそれに応じているのかを把握しようとした調査結果などが報告されている。情報公開という手段を通しての調査で、一部不開示(マスキング)などを乗り越えて得た結果、「各局が提出する調書とヒヤリング資料により、局のヒト、モノ、カネのすべてが“丸裸”にされている。」(ジャーナリスト小田桐誠氏)ことが分かったという。

そして、メディア側は「NHK、民放とも何の疑問もなく、総務省から指示される新生に従って忠実に実行している」(法政大学教授須藤春夫氏)という状態だという。

元立命館大学教授松田浩氏は、「日本は国民主権ですから、政府の後ろに国民というか、視聴者・市民があって、彼らにわかるような形で情報を提示して、それに基づいて政府が免許を更新するというのが建前のはずですが、そういう回路がまったく断ち切られています」と感想を述べている。


新聞と放送の系列化の弊害、デジタル化に伴うアメとムチの政策の実態…。
他方で、韓国の放送局では編集幹部の公選制ものようなものが生まれており、それを学んだのは「日本」~戦後の民主化運動の中で朝日新聞、毎日新聞などが幹部を辞めさせた後、公選制で選んだことがある~だと答えたという話、
日本でも電波管理委員会という独立行政委員会があってそこが放送免許権を握っていたが、政府が同委員会を廃止し、自ら免許権を握ったという歴史…。

この記事を読むと、現在の日本の放送事業が本来あるべき姿(政府からの独立性維持)から大きく変貌していることがよく分かる。

放送を市民の手に取り戻すためには独立行政委員会を確立し、放送免許権を付与するほかないと思われるが…。

民主党前原代表との懇談会~憲法改正国民投票法案を巡って

2005-10-30 07:22:49 | 憲法改正国民投票法案そのほか
Grip Blogというブログを運営し、ブログジャーナリズムを確立するためにすっごく頑張っている泉あいさんのご招待で、10月31日、民主党前原代表と懇談することとなりました。テーマは憲法改正国民投票法案。民主党がこれまでに検討してきた案は、メディア規制が緩いなど与党案よりも評価できるものだったが、まだ不十分なところもある。また、民主党が自らの案のどこを死守しようとしているのか、そんなところにも関心がある。大幅に議席を減らしたとはいえ、最大野党の党首と、憲法改正国民投票法(このブログのメーンテーマ)について懇談できる場にお誘い頂き、泉あいさんに感謝!

また、ブロガー側参加者も有名な方々のようで、ニューメディアで活躍している方と知り合いになれるのも楽しみだ。

民主党側参加者は、前原代表のほか、大塚耕平参院議員細野豪志衆院議員鈴木寛参院議員の4名。

ブロガー側は、泉あいさん(Grip Blog)のほか、

R30::マーケティング社会時評

404 Blog Not Found

安曇信太郎の「イヤならやめろ!」

絵文録ことのは

FPN ・ ネットコミュニケーションからの視点

BigBang

tracker's burrow

そふとな独り言。

の合計10人です。

民主党案は、10月27日、説明されたばかり。【特徴は、第一に憲法改正だけではなく、国政の重要問題に関する国民投票をも想定していること、第二に18歳以上の全ての国民に投票権を与えていること、第三に国会に設けた国民投票委員会が国民投票の周知・啓発活動を行うこと、第四に有効投票数ではなく投票総数の過半数を成立要件とすること、第五に国民投票無効訴訟制度とともに、重大な問題があるとされる場合に国民投票の効果を停止する制度を設けること、第六に国民投票への賛否をめぐる運動には、通常の選挙運動と異なって、最小限の規制しか行わないこと、である】という。事前に泉さん経由でいただいて勉強しないとね。