tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

つぶやき0420

2017-04-20 17:55:24 | つぶやき
パチンコ屋は常に「開店」している。靴屋と紳士服店は常に「閉店」している。

   ◇

松戸の幼女殺害事件。容疑者は定職のない「マンションオーナー」で、「保護者会会長」で「変態」だった。賃料収入=不労所得が得られるからヒマもカネもある。「保護者会会長」は、ローカルレベルでは自分になにやらおかしな権力があると思い込めてしまえそうである。そして「変態」。その掛け算の結果が、今回の事件ではないかと思う。

   ◇

結論。「変態にヒマとカネと地位を与えてはいけない」。

   ◇

トイレの洗面台のセンサー感知式自動水栓。手を出している間はしっかり水が出続けるのがいい水栓である。

   ◇

「史上最悪」だったのは、六本木ヒルズの映画館のトイレ。「0コンマ2秒以上は絶対に出してなるものか」という執念の窺える水栓だった。ちょびっと出てはスコンと止まり、またちょびっと出てはスコンと止まり、スコンスコン言い続けるのだった。ケチ臭いことこの上ない。


“北朝鮮有事”に備えて?会社から13km徒歩帰宅

2017-04-19 23:00:00 | 今日の出来事
“北朝鮮有事”に備えているわけでもないが、歩くのに気持ち良い季節になったので、
会社から徒歩で帰宅することにした。東日本大震災の日以来、6年ぶりだ。
あの時は、あてずっぽに歩いたので14km・3時間ほどの道のりになったが、
あらためて地図サイトで調べ直してみると、
最短ルートは前回とはまったく異なるルートで、12.7kmで済むようだ。
地図サイトでは所要2時間32分とある。

リュックサックで出勤することはまずないのだが、今日は歩きやすさを考えリュックサックで。
靴も、スニーカーを履いていくことはまずないが、今日は革靴で出勤しながらも、
リュックにスニーカーを入れていった。出発時に履き替え。

※チェックポイントは仮名に置き換え。( )はスタート地点からの距離と通過時刻。

・会社(0.0km/18:22)
日中は好天と思っていたが、今は風が強い。西の空が、風が強い日特有の鮮やかなオレンジ色をしている。都内有数の繁華街を行く。垂直にそそり立つビルが道際までせり出す、何の愛着も覚えない町だ。昨年の六本木の「足場鉄骨落下事件」が頭をよぎり、なるべくビルから離れて歩く。

・北桑衣(1.5km/18:40)
北桑衣の交差点を過ぎると、幹線道路を離れて脇道へ。初めて足を踏み入れるエリアだが、昭和から時が止まったかのような古びた家屋が多いので驚く。都心とは思えないほどひと気がなく、暗く、静かだが、タクシーの抜け道となっているようで、狭い道をスピードを上げて走り去る車が鬱陶しい。

・外行路(2.7km/18:54)
「お洒落」を通り越して「シュール」な店が徐々に増えてくる。普段は縁のない街が、会社から徒歩30分程度の地続きにあることを意外に感じる。実はこの徒歩ルートは普段乗る鉄道ルートとはまったく交わらない。だから今日は新しい土地勘がどんどん生まれるはずである。

・野屋(3.8km/19:06)
人通りが多い。外国人も多い。自分がどこか知らない国の観光スポットを歩いているかのような錯覚を覚える。それにしても、「歩きスマホ」をしている人間が実に多い。行き違う人行き違う人、みなスマホを眺めながら歩いている。掌のコンピューターに取り憑かれた人間たちが群れるさまは、「近未来」というより「世紀末」の光景。大きな公園の横を行く。徐々に人が減っていく。

・世ノ草高平(6.0km/19:32)
この先は同じ幹線道路をただひたすら行くだけだ。この街道は地形的に「尾根」部分を伝っているのだろうか。通りの左右が落ち込んでいるようで、道端に建つ家屋の向こう側には何も見えない。ただ暗い空が抜けているだけ。それがなんだか、寄る辺ない気持ちにさせる。

・区畑梁(7.9km/19:57)
歩くのにだいぶ倦んできた。区畑梁駅近くに適当な飲食店はないかと探すが、この駅前には本当に何もない。この辺に住んでいる人に問いたい。なぜこのエリアに住むことにしたんですか?と。もっとも、駅の反対側に回れば何かがあるのかも知れないが、今日は寄り道をするつもりはない。
世ノ草高平から岸稲塚までの区間がいちばん退屈で、寂寥感に満ちていた。自分の家より都心側にこんな鬱屈としたエリアがあるとは思っていなかった。もっとも、ルート後半の歩き疲れでそう見えていただけかも知れないが。

・ラーメン店で夕食(20:20~20:38)
普段はラーメンを食べたいと思わないが、疲れた体が本能的に塩分・脂分を欲したのか、風に当たりすぎて温かいスープが恋しくなったのか、この時食べたいと思ったのは豚骨醤油ラーメンだけだった。これまでロードサイドでよく目にしていたが、入るのは初めてのチェーン店。美味かった。何かの応募シールをもらったので、用紙に貼り付けて箱に投函した。歩き出すと、今度は無性に甘い物が食べたくなった。ファミリーマートでTポイントでクリームデニッシュを買うと、なぜか10円引きの会計になった。

・岸稲塚(11.1km/20:56)
…何というか、みんな意外と寒々しい所に暮らしているものだ。それでも、住めばそここそが「温かい我が家」になるのだろう。自分の家だって他人から見れば枯れた佇まいに映るかも知れない。岸稲塚の交差点から自宅方向へ、住宅街の脇道に入る。途中の角で、車と自転車が衝突事故を起こしたと思われ、道端に人が倒れ(意識は明瞭そうだ。流血もない)、それを介抱する人、どこか(救急か警察か)に電話をかける人がいた。それ以上の人手が必要そうに見えなかったので、野次馬的騒ぎにするのもどうかと思い、そのまま通り過ぎた。間もなく、自転車に乗った警官2人と行き違った。あの現場に向かうはずだ。

・自宅(12.7km/21:14)
食事を除いた所要時間は2時間36分だった。途中、トイレに1回寄った以外はいっさい休まず歩き続けてこのタイムなので、地図サイトの数値はなかなかシビアであることがわかる。
風呂に入って足を伸ばすと大層気持ち良かった。夜もぐっすり眠れた。


つぶやき0418

2017-04-18 16:49:53 | つぶやき
暴風雨の朝だったが、鳥はしっかり囀っていた。鳥は天気が回復基調にあることがわかるのだろう。事実、2時間もたつと雨風はやんだ。

   ◇

4月からリニューアルしたNHK夜9時のニュース。男性アナと女性アナの座る位置が近すぎて「なんでこんなに窮屈なんだろう?」と思ったり、「席の後ろの棚にゴチャゴチャ飾ってあるのは何だ?」と気になったり、要するに、スタジオセットの出来が良くない。もっとシャープなセットでいいのに。

   ◇

海の中のあるものの説明について、「『海中』ではなく『水中』では?」というくだらない指摘。なぜそう言い換えたかったのか、意味不明。「淡水湖だから『海中』はおかしい」とでも言うのなら真っ当な指摘だが。…世の中にはくだらないこだわりに血道を上げる人間がいる。

   ◇

「『住まう』という表現は正しくない。名詞『住まい』はあっても、動詞『住まう』はない、不動産業界が広告コピーで広めた誤った日本語だ」と言い切った人がいて、もっともらしくてうっかり信じそうになったが、なんだ、「住まう」もちゃんと辞書に出てる言葉じゃないか。

   ◇

メールでしか知らない関係者だが、「オオバ・カナコ」さんという人がいて、結婚してそういう姓名の組み合わせになったのかも知れないが、なんともな響き…と思う。

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小学校の同級生で、「タカト」と「ヤスト」の兄弟がいた。名付ける時に親は「高い・安い」が少しでも頭をよぎらなかったんだろうか。


つぶやき0417

2017-04-17 18:09:28 | つぶやき
どうも自分の仕事は「モグラを叩く」か「ハエを追い払う」ことでしかないような気がする今日この頃。

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アクション映画を見るのはもうやめようと思った。見る夢がみんな安っぽいアクション映画風になるからである。

   ◇

外歩きが気持ちいい季節になってきたので、近々、会社から自宅まで徒歩で帰宅してみようと思う。12.7km、2時間32分だそうだ。“北朝鮮有事”の訓練になるかも知れない。

   ◇

小池百合子とのツーショット写真を載せている都議のポスターと、「打倒小池都政」を謳う都議のポスターの両方を壁に貼っている家は、いったい何がしたいのだろうと思う。

   ◇

「ソニータイマー」は本当だと思う。ウォークマンの昔から、コンポ、デジカメ、ノートパソコンとみな「不慮の死」を遂げてきたが、最近、液晶テレビも怪しくなってきた。もうソニーは2度と買わない。


「サプラ~イズ!」

2017-04-14 15:56:11 | 雑感
最近見た映画で、立て続けに出てきたシーン。

「アメリカ映画あるある」とでも呼ぶべきもののひとつだが、
誰かが自宅に帰ってきて玄関のドアを開けると、パパパ~ンとクラッカーが鳴り、
真っ暗な室内が突然明るくなり、身を潜めていた大勢の人たちが一斉に叫ぶ。
「サプラ~イズ!」。
誕生祝いだ。

昔、3か月ほどの“交際未満”の関係で終わった女性に、
イタリアンの店で「誕生日サプライズ」を仕掛けられたことがある。

ひととおり食事をして、あとはデザートを待つのみ、となった頃、
店内が不意に暗くなり、「ハッピバースデ~」という女性ボーカルのアップテンポな“あの例の曲”が流れ、
「おっ?誰か誕生日みたいだよ」と呟いたら、パチパチと花火を散らせたケーキが、なんと、
自分のところに運ばれてきたのだった。

「えっ!俺?」と間が抜けた反応をしてしまったのも無理はない。
その日は僕の誕生日ではなく、実際はその1週間後だったからだ。

「交際未満」のビミョーな関係らしく、僕としては、翌週土曜日の自分の誕生日に
彼女が会ってくれるのかどうかを量りかねていたわけだった。
だからまず思ったのは、「あ、彼女は来週の僕の誕生日には(今日と同じ土曜日なのに)
会うつもりはない、ということなのだな」ということだった。

店員が「ケーキと一緒に写真をお撮りしますね」とカメラを構えた。
僕がケーキに顔を寄せると、ケーキを挟んで僕の正面に座る彼女は、“反射的に、身を引いた”。
僕は努めて明るく「一緒に入ろうよ!」と言い、それでようやく彼女もケーキに顔を寄せてきた。
正直、少し白けた。
彼女は僕と一緒の「ツーショット」の写真におさまるつもりはないのだな、と。

――いやあ、びっくりしたよ。いつの間にか店員さんにこんな相談をしてたんだね。
――うん。意外と早くデザートまで進んじゃったから、間に合うかどうかドキドキしてたの。

嬉しいことは嬉しかったが、自分たちの関係の浅さ(まだ数回しかデートしていない)を考えると、
こういうサプライズ演出も少し「行き過ぎ」に思えなくもなかった。

写真は間もなく木製のフォトフレームに入って席に届けられた。
僕の名前、「HAPPY BIRTHDAY!」、そして“今日の日付”がペンでカラフルに書き込まれていた。
…うーん、今日じゃないんだよなあ、とやっぱり思ってしまう。

会計の段になった。テーブルに置かれた伝票の金額は8000円くらいだった。
彼女は5000円札を僕に差し出して、「1000円ある?」と訊いてきた。
誕生日サプライズが、ぴったり割り勘か…と思った。
「今日はお祝いだから、私がごちそうするね!」とはならないのだった。
なんだか情けなくなったので、「いいよいいよ、僕が出すから」と、
自分のクレジットカードを店員に渡した。
店員の目には「自分の誕生日サプライズを自分で支払う客」と映ることになった。

その彼女とは、その1か月半後に別れた。

別れ方もはっきりしなかった。
「好きです」とは言われていた。メールを送ってくるのも彼女の方が積極的だった。
なのに、デートに誘っても、すんなり「いいよ!」と返事が来ることは一度もなかった。
いつも、何回か食い下がってあれこれ提案しないと、デートに漕ぎ着けないのだった。
自分は前に進みたかったのだが、彼女に「終わりにしたいの?」と訊くと、こっくり頷いた。
にもかかわらず、終わった後で、「あなたのことが自分なりに好きでした」とメールが来るのだった。
「自分なりに」…?これは、「それなりに」と読めばいいんだろうか?
「それなりに」とは「十分ではないが一応」という意味だ。言い換えれば「そこそこ」になる。
なんとも配慮に欠ける言い回しだと思うが、
彼女なら、「あなたのことがそれなりに好きでした」と平然と言いそうな感じもあった。
性格が悪いからでも、知恵が足りないからでもない。
きっと、彼女は自分の気持ちに「あまりにも正直」だったからだ。

彼女のことはよくわからなかった。わかりたいのにわからせてもらえなかった。
「終わってしまった」と言うより、「何も始められなかった」。

今もたまに、眠れない夜、あの子はいったいなんだったんだろう?と思うことがある。