tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

自分が整理整頓好きになったきっかけ

2016-03-15 16:46:53 | 雑感
小学1年の僕は、とにかくだらしなかった。物をすぐ失くした。

筆箱(ブルートレインの写真柄だったと記憶している)の中身も、
親から元々揃えてもらった鉛筆や消しゴムがいつの間にか全部なくなり、
クラスの女子に恵んでもらったコーヒーの匂いのする消しゴムや、
ファンシーなキャラクターデザインの鉛筆にすり変わってしまったりしていた。

3学期の終わり、僕は水疱瘡にかかった。
出席停止となり、終業式には出られなくなった。

進級すればクラスも変わるから、
教室後ろの個人棚(高さ・幅・奥行とも30cmくらいの棚が、ひとり1か所割り当てられていた)
に残してある文房具類はすべて家に持ち帰らなければならない。
僕の代わりに母親が引き取りに行った。

帰ってきた母は、
「お前の持ち物は全然棚にしまってなくて、あちこちに散らばってて、教室のみんなが、
『××君(=僕)の粘土はここにあります』『××君のハサミはここに落ちてます』
と教えてくれたんだよ」
悲しそうに、実に悲しそうに言ったのだった。

それからである。
僕が整理整頓に目覚めたのは。

小学4年か5年頃の記憶。
ランドセルは自分の席の椅子の後ろに背負わせるのが習わしだったように思うが、
リコーダーを教えに来た上級生の女子が、何気なく僕のランドセルを開けて驚いたことがある。
「うわーっ!教科書とノートがこんなにぴったり揃えて入れてある!」
国語・算数・理科・社会、それに図工とか音楽とか。
順番も決めて、同じ大きさの教科書・ノートごとに揃えて、もちろん裏表も揃えて、
そうして空いた隙間に、ぴったりフィットするように筆箱を入れる、
こういうしまい方が、そのころにはもう、長らくの習慣になっていたのだ。

…そして現在に至る。
物のしまい方については、人生ずっと、相当几帳面である。