tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

生誕ウン十年にして、母親に何をプレゼントすればいいのかやっとわかった

2015-12-09 16:29:27 | 雑感
うちの母は極めて質素な人で、
贅沢らしい贅沢は何ひとつしたことのない人である。
数百円のパズル本でも1冊あろうものなら、それだけで「数ヶ月は楽しめる」という人である。
物欲がないから、何が欲しいとも言われたことがない。
「何が欲しい?」と突っ込んで訊いてみても、「別にねえ…」という感じである。
かと言って現金を渡すのは生々しいから、
商品券(リサーチモニターでポイント交換したものだ)を時折渡している。
(別に「孝行」でもない。自分が実家に泊まる際には、タダで飯を食わせてもらい、
洗濯した着替えを用意してもらっているわけだから)
しかしその商品券も、日々の食料品代に充てているだけのようである。

そういう母には何をあげたらいいのだろうか?と前から思っていた。

最近ようやくわかった。生まれてからのつきあい、ウン十年にしてやっと。

母には「ちょっといい緑茶の茶葉」をあげればいいのだ。

母は毎日急須で緑茶を飲んでいる。
しかし茶葉というのは意外と高いし、大容量で売られていることもあまりないから、
毎日使うとすぐになくなってしまう。
だから「安いのを買っている」と言っていた。
毎日飲んでいるから、値段による味の違いはよくわかるらしい。
ならば、本人がもったいなく思って買わずにいる「高い、おいしいお茶」を
あげればいいのだ。
しかもお茶というのは、旅先で(たとえば静岡・京都・鹿児島などで)
ご当地のお土産として買うこともできる。軽くてかさばらず、荷物にもならない。

今後はお茶の売り場を意識して覗いてみようと思う。

ちなみに母の使っている湯飲みは、
僕が高校時代、修学旅行先の萩で手びねりで作ったものである。
ひっくり返すと底に「2-B ●●」と、僕のクラス名と名前が目印として
(後日焼かれて送付されてくるために)彫られている。
あの修学旅行生数百名が作った萩焼の器の中で、
これだけ“マジ”に使われ続けているものは、他にないと思う。

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