tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

通勤の混雑回避

2017-02-07 18:03:39 | 雑感
日本からは通勤ラッシュというものはなくならないのだろうか?
これが存在し続ける限り、日本の豊かさなんて、嘘だと思う。
「誰かの我慢の上に成り立ってる」、そんなものは真の豊かさとは呼べないからだ。

混雑を回避する術を身につけたい。

朝は始発駅利用。
座って通勤するということは、「立ちっぱなし」の体力面からではなく、
「押し合いへし合いされない」すなわち「他人の肉体に煩わされない」ために必要とされる。
下車駅は、ホームの階段付近の車両が異常に混む。
駅構造の設計家に脳がなかったらしく、階段付近の通路がとても狭く、降りた途端に人で渋滞する。
ならばその渋滞に入らなければいい。
電車を降りたら、ホームのベンチに腰かけ、本の続きを1ページでも2ページでも読む。
ほとんど通勤の用途にしか使われないこの駅、実は1分も待たずに群衆はたちまち消え去る。
幸か不幸かこの駅は1分・2分の高密度で電車が来るようなこともなく、「波」の引き際は必ず訪れる。
そうしてがらんと静まり返ったエスカレーターを、ひとり、悠々と上がっていけばいい。

帰り。乗車車両を選ぶ。やはり駅構造の設計家には脳がなかったのであろう、
この路線の混雑車両は、どの駅でも階段に近い先頭/最後尾車両と決まっているのだ。
だから中間車両を選ぶ。うまくすれば乗った途端に空席さえ発見できてしまう。
先頭/最後尾車両はぎゅうぎゅうなのに。それくらい車両ごとに混雑度のムラがある。
そして、本来の乗り換え駅では降りない。
そこで乗り換えると、乗り換えた先の路線がとても混んでいるからだ。
吊革もつかめない車両の真ん中あたりにいざるを得なくなり、本も読めない。
だから、その乗り換え駅を通過して、数駅先まで行ってしまう。
そこで乗り換えると、なぜか空席だらけの電車がくることになっている。
乗車時間はもちろんトータルで倍増くらいになるが、
「身動きの取れない10数分」より、本をしっかり読める分だけ有益な時間となる。

通勤ラッシュに黙って耐え続けるのは、「日本人の美徳」なんだろうか?
いや、単に、抑圧された状態で飼い馴らされているだけだろう。