tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

年寄りこそクレジットカードを活用すればいいのに、と思う

2016-01-20 15:09:15 | 雑感
最近スーパーのレジで何回か続けて目撃したこと。

客の老人が、支払いの際、自分の財布の小銭入れを店員に広げて見せ、
「この中から必要な金額の小銭を取ってくれる?」とお願いしたり、
小銭を無造作にひと握り分トレイに入れて、
「この中からちょうどいい金額分選んでくれる?」とお願いしている、そういう光景。

硬貨を足し合わせる計算が咄嗟にできないのか、目がよく見えず硬貨が識別できないのか、
小銭を選ぶ指が自在に動かないのか、それとも、とにかく何をするにしても億劫で仕方ないのか、
いずれ自分も行きつく境遇かもしれないから批判めいたことを言うつもりは毛頭ないけど、
なんともやりきれない光景だ。

ちなみに、レジでこうした行動を取るようになるのは、認知症に近づく第一歩だそうである。
前にテレビ番組でそう言っていた。
いかにもそうだろうな、と思う。
細かいことでも「自分で考える」「自分で行動する」つまり「自立する」ことの放棄だもんな。
僕も老い先ああいう風にならないよう、意識して生活していかなきゃいけないと思う。

ただ、思うのだ。
「こういう老人こそクレジットカードを使えばいいのに」と。
今はどのスーパーでもクレジットカードが使える。サインだって不要だ。
面倒な小銭のやりとりをしなくて済む。
もちろん、経済状況によってはクレジットカードを作れないこともあるのだろうが、
無職(リタイア後)のうちの母親のように、クレジットカードを作れて持ってはいても、
「カードはなんだか不安で…」と、“現金信仰”を崩さずにカードを使わない、
という老人も多いのではないかと思う。

財布の中を店員にいじらせる信頼はあっても、
クレジットカードに対しては「漠とした不安」ゆえ、信頼を置けない。
まあ僕も、クレジットカードに全幅の信頼を置いているわけじゃないから、
レシートはきっちりもらってその場で金額を確認するし、
請求時には利用明細と保管しておいたレシートを突き合わせる作業も怠らない。
でも、「カードじゃ怖いから」という理由で、スイカ、パスモの類を使わずに
「電車に乗る時はいつも現金で切符を購入する」という人が少数派(だよね?)なように、
(でもまあ、僕もパスモで自動改札を通って過剰収受されたこともあったけどさ)
クレジットカードだってもっと自然に活用されたっていいんじゃないかな、と思う。

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