tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

東京メトロの自動改札機に運賃を過剰収受され不信感

2014-04-19 21:50:46 | 物申す
<前提>
(1)僕は銀座駅を含む区間のパスモ定期券を持っている。
(2)銀座駅から目的地・東西線B駅へは「237円」である。
(3)銀座―B駅間は下記3つのルートがあるが、どのルートで行っても運賃は同額である。
 ・銀座―(丸の内線)→大手町―(東西線)→B
 ・銀座―(銀座線)→日本橋―(東西線)→B
 ・銀座―(日比谷線)→茅場町―(東西線)→B
 ※実際の乗車距離はそれぞれ異なるが、それでも、すべて同じ運賃キロ程(12km~19km)におさまる。
(4)乗車したのは定期券区間内の駅である。
参考:東京メトロ路線図

僕は丸の内線で銀座経由で大手町に行き、そこで東西線に乗り換えた。
大手町駅の丸の内線→東西線の乗り換えは改札を通らねばならない。
丸の内線を「乗り換え用」の改札で出て、そこで「165円」がすでに差し引かれていたのは気づいていた。
途中下車の扱いにならないよう、その後すぐに東西線の改札を入ったことは言うまでもない。

B駅に着いて自動改札を出た時、表示された「差し引き額」に違和感を覚えた。
「113円」引かれていた。
つまり、合計「278円」引かれたことになる。銀座―B駅間は「237円」だったはずでは?
気になったので、切符売場の上の運賃表を見ると、
やはり「240円(現金の金額表示なので端数切り上げ。パスモなら237円)」となっている。
これは41円取られすぎている。

改札の駅員に申し出る。

駅員は一通り僕の状況を理解した上で、こう言う。
「切符の運賃と定期券の乗り越しの運賃では計算方法が違うんです」

いやいや、それはおかしい。
「乗り越した時」と「切符を買った時」で、同じ経路なのに運賃が食い違うなんて話は聞いたこともない。
しかも、アクロバティックで複雑怪奇な経路をとったわけでもなく、
たった1回の乗り換えしかしていない、シンプル極まりない経路なのに。
当然、納得がいかない。

駅員は、自分の説明では僕を納得させられないと判断したのだろう。
どこかに問合せの電話をかけ始めた。だいぶ長いこと待たされる。

次の説明はこれ。
「お客様の定期券は銀座線の銀座駅となっているため、丸の内線の銀座駅を通る扱いにはならないようです」
さらにこう加える。
「銀座から銀座線・日本橋乗換えで東西線、または、日比谷線・茅場町乗り換えで東西線ならば、
 237円になったと思われます」


これまた珍妙な説明だ。確かに、僕の定期券は銀座線・日比谷線で銀座駅を通ることになっている。
しかし、「銀座駅」に「丸の内線の銀座駅」「銀座線の銀座駅」「日比谷線の銀座駅」
などという区別があるはずもない。
同じ改札を持つ同じ駅の中で、ホームが違うだけなのに。
ましてや、「赤坂見附と永田町」「国会議事堂前と溜池山王」のように、
駅名が違ってすら同じ駅扱いされる駅もあるくらいなのに。
しかも、「丸の内線を使った」というのは僕の自己申告に過ぎず、
パスモにその情報が記録されるわけでもない。
(たとえば赤坂見附―銀座間は銀座線と丸の内線が並行して走っているが、この区間を移動する場合、
 赤坂見附駅と銀座駅それぞれの「改札の入出場の記録」は付いても、
 「銀座線・丸の内線のどちらに乗ったか」までは記録されない。記録されようがない)
たとえ記録されたとしても、上記(3)の前提に挙げたとおり、乗車経路次第で運賃が変わるはずもない。

さらに不可解なことが判明する。
なぜか、乗り越しの金額が「日比谷駅」から起算されているのだ。
確かに日比谷駅も定期券の経路に含まれているが、今回は通過すらしていない。
丸の内線に乗ったとか、大手町駅の改札を経由したとか、
「実際の乗車経路」がこれまで問題にされてきたのに、
乗り換えも、通過もしていない“遠方の不利な駅”が乗り越しの起算駅になり、金額が上がっていたのだ。
まったく理屈が破綻している。これじゃ納得のしようがない。

…驚くなかれ。これでなんと、30分も経ってしまった。
(そのほとんどが、駅員の彼の「長電話」待ちだったが)。
たった41円のために。
駅員の理屈があまりにも不可解で、到底納得できるものではなく、「一応の妥協点」すら見出せないので、
こちらも、「いいよもう!41円くらい!」と振り切って行ってしまうきっかけも掴めなかったし、
そういう自棄すらも起こせなかった。

結局は、「長い間お待たせしてしまったので」という、これまた理屈になっていない理由で、
41円は払い戻された。
彼自身も自分の言っていることの「説得力のなさ」には気づいていたはずだが、
決して「どうやらなんらかのエラーのようです。対応します」とは言わなかったから、
あの“不具合”はきっと直されることがない気がする。
エラーを認めたら認めたで、「運賃過剰収受のお詫びとお知らせ」とやらを出さなきゃいけなくなり、
被害実態調査や返金など大掛かりな対応を迫られるだろうから、腰が引けるのだろう。
僕はこのB駅を使うことはもう一生ないだろうからいいけど、
あの分だと、今後も「被害者」は出るだろうな。
僕は窓口で問題提起はしたし、その証しとしてここに記しもしたけど、
それにきちんと対応して火を小さいうちに消し止められるか、
放置して大火事を起こしてしまうか、さて、どっちなんでしょう?東京メトロ。
ただもう、僕自身は、自動改札機の自動精算には信用が置けなくなった。
「オートチャージ」でカードへの入金すら自動化してしまい、
パスモでいちいちいくら払っているかなんてあまり意識したことなどなかったけど
(今日だって、改札機の金額表示を目にしたのは「たまたま」だった)、
これからは気をつけたほうがいい。
特に、今回の大手町駅のように、「一度改札を出る乗り換え」に危ないニオイを感じる。

面白かったのは、僕がこのやりとりで待たされる間、
「ちょっとトイレを貸してください」と、駅の中に入っていった人が2、3人いたことだった。
本来なら改札の中に入るのには入場券が必要だろうし、
「機械」の自動改札なら、切符を持たない人の進入は阻止するだろう。
「どうぞ」と入れてやれるのは、「人間」の駅員だからできることなのだ。

僕の乗り越しだってそう。
「銀座から乗り越します」と、銀座駅を経路に含む定期券を精算窓口で駅員に見せれば、
何の問題もなく銀座からの乗り越し料金で計算されたはず。
(繰り返すが、銀座から乗り越したことは事実だし、そこから不自然な経路を辿って来たわけでもない)
これがしかし、「機械」の自動改札が説明のつかないことをやらかし、
でも「機械」は間違えないはず、正しいはず、と駅員は思っているから、
筋が通らないことなのに、いつまで経ってもエラーがエラーとして認められない。
人間(駅員)より機械の方が偉くなっちゃってる。

…そして、こういうことは今の社会のあちこちで起きてるんだよな。きっと。

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