脚本 峯尾基三、監督 村山新治
通りすがりの男の顔を見て顔色を変える吉野。知人を装って声をかけると、男は「人違いです」と名刺を差し出した。男は8年前に宝石商夫婦を殺して自殺した犯人と瓜二つだった。当時、その事件を追っていた吉野は、潜伏中の犯人を発見したものの、鉄パイプで滅多打ちにされ、逃亡を許してしまった。逮捕に執念を燃やす吉野だったが、犯人は事件から半年後に焼身自殺を遂げていた。死体は焼け焦げていたため、身許の確認は不可能だったが、盗まれた宝石が現場に残されていたことや、犯人と同棲していた女に自殺をほのめかす電話があったことが決め手となり、捜査は終結していた。
男の戸籍を調べたところ問題はなく、他人の空似かと思われた。しかし、中学まで青森にいたにも関わらず、まったく訛りがないことがひっかかる吉野は、事件を調べ直すべく女の行方を捜す。ホステス時代の友人から居所を聞き、今は娘と二人暮しで、仕出弁当屋で働いていた女を発見する吉野だが、男のもとへ連れていったところ、女は「別人だ」と証言する。
一方、男の身辺を洗った特命課は、かつての勤務先から「左利きで、東北訛りがきつかった」との証言を得る。男は確かに左利きに見えたが、なおも男に接近して嫌がらせを続けたところ、咄嗟に右手で張り手を見舞う。左利きを装っているだけと確信した吉野は、再び女に接近、リハビリ中の少年のもとに連れて行く。少年は殺された宝石店夫婦の息子であり、事件の後遺症で歩行困難になっていた。「あの子にとって、まだ事件は終わっていない」と、証言を迫る吉野。
やがて、女は「すみません。証言できないんです」と悲痛な声で吉野に電話をかけると、睡眠薬を飲んで自殺を図った。意識の戻らない彼女をホステス時代の友人が見舞い、娘の父親が犯人だと明かし、「どうしてそっとしてあげられなかったの!」と吉野を非難する。一方、自殺の現場を調べた船村は、睡眠薬のビンに指紋が残されてないことから、自殺に見せかけた殺人ではないかと推測する。
男に女が生きていることを告げ、「明日、入院先で尋問する」と告げる吉野。さらに、入院中の女を装って男に電話をかける。「すみません。証言します」との言葉は、吉野にかかってきた電話の録音テープを編集したものだった。狙い通り、女の入院先に潜入した男を、待ち構えていた特命課が逮捕して事件は解決。女も意識を取り戻した。
Xライダーこと速水亮をゲストに迎えながら、桜井がお休みのため歴代ライダーの競演は実現せず。ストーリーに何のひねりもなく、嫌がらせにも程がある吉野の捜査ぶりや、録音テープを編集する小細工など、捜査のダーティーさばかりが際立ち、見るだけ時間のムダだった、というのが正直な感想。たまにはこんな話もあります。
通りすがりの男の顔を見て顔色を変える吉野。知人を装って声をかけると、男は「人違いです」と名刺を差し出した。男は8年前に宝石商夫婦を殺して自殺した犯人と瓜二つだった。当時、その事件を追っていた吉野は、潜伏中の犯人を発見したものの、鉄パイプで滅多打ちにされ、逃亡を許してしまった。逮捕に執念を燃やす吉野だったが、犯人は事件から半年後に焼身自殺を遂げていた。死体は焼け焦げていたため、身許の確認は不可能だったが、盗まれた宝石が現場に残されていたことや、犯人と同棲していた女に自殺をほのめかす電話があったことが決め手となり、捜査は終結していた。
男の戸籍を調べたところ問題はなく、他人の空似かと思われた。しかし、中学まで青森にいたにも関わらず、まったく訛りがないことがひっかかる吉野は、事件を調べ直すべく女の行方を捜す。ホステス時代の友人から居所を聞き、今は娘と二人暮しで、仕出弁当屋で働いていた女を発見する吉野だが、男のもとへ連れていったところ、女は「別人だ」と証言する。
一方、男の身辺を洗った特命課は、かつての勤務先から「左利きで、東北訛りがきつかった」との証言を得る。男は確かに左利きに見えたが、なおも男に接近して嫌がらせを続けたところ、咄嗟に右手で張り手を見舞う。左利きを装っているだけと確信した吉野は、再び女に接近、リハビリ中の少年のもとに連れて行く。少年は殺された宝石店夫婦の息子であり、事件の後遺症で歩行困難になっていた。「あの子にとって、まだ事件は終わっていない」と、証言を迫る吉野。
やがて、女は「すみません。証言できないんです」と悲痛な声で吉野に電話をかけると、睡眠薬を飲んで自殺を図った。意識の戻らない彼女をホステス時代の友人が見舞い、娘の父親が犯人だと明かし、「どうしてそっとしてあげられなかったの!」と吉野を非難する。一方、自殺の現場を調べた船村は、睡眠薬のビンに指紋が残されてないことから、自殺に見せかけた殺人ではないかと推測する。
男に女が生きていることを告げ、「明日、入院先で尋問する」と告げる吉野。さらに、入院中の女を装って男に電話をかける。「すみません。証言します」との言葉は、吉野にかかってきた電話の録音テープを編集したものだった。狙い通り、女の入院先に潜入した男を、待ち構えていた特命課が逮捕して事件は解決。女も意識を取り戻した。
Xライダーこと速水亮をゲストに迎えながら、桜井がお休みのため歴代ライダーの競演は実現せず。ストーリーに何のひねりもなく、嫌がらせにも程がある吉野の捜査ぶりや、録音テープを編集する小細工など、捜査のダーティーさばかりが際立ち、見るだけ時間のムダだった、というのが正直な感想。たまにはこんな話もあります。