工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

白の浴衣の反物からアッパッパーワンピース

2020年08月26日 | その他の着物

白の浴衣の反物からアッパッパーワンピースをお作りしました。

 

  

 

前中心 コンシールファスナー開き。

 

 

 

右のみウエスト貼り付けポケット。

 

 

袖口は スリット。

 

 

 

後ろは・・・こんな感じ。

 

 

 

台風のせいでしょうか?

今日は、涼しい一日でした。

 

このまま・・秋になってくれれば~っと思ってしまいますが

無情にも ニュースのお天気お姉さんは

 

「明日は 酷暑。熱中症にご注意を・・。」とのこと。

 

はい。気を付けます・・。

 

 

*****************

数日前 親戚のお通夜と告別式に参列してきました。

近い親戚ではなかったため 

私自身は そんなに話をしたことはなかったのですが

お正月には 必ず 本家で顔を合わせ

黙っておいしそうにお酒を飲んでいる 物静かなおじさんでした。

 

 

 

5年前 大病が発覚 その後 無事に手術を終え

翌年のお正月にも元気な姿を見て・・

昨年のお正月まで ほんの少しなら・・っとお酒を 

嬉しそうに飲まれていた・・

この姿を この先も ずっと見ていられるそう思っていたのに・・。

 

 

この5年間の病状のことは 

これまで詳しく聞いたことはなかったのですが

再発・転移を繰り返し 辛い闘病生活だったとのこと・・。

 

 

このコロナ禍の今、

一週間の入院の末

家族は ほとんど会うこともできず

看護師さんの伝言でしか言葉を交わせないまま・・

おじさんは 旅だっていったそうです。

 

いったい・・なんなんだろう・・

今年という年は・・いったい・・なんなんだろう・・

 

長い年月を共に過ごし

5年の闘病生活も献身的に尽くしてきたおばさん

なのに・・

最期の一週間を看取ることもできなかった・・。

 

 

昔、祖母が亡くなるとき 親戚一同が集まった中

何度か息が途切れそうになりながら

みんなの声が聞こえる中で

ゆっくり息を引きとった祖母。

 

「先に旅経つものは 後から逝くものに 

こんな風に命の終え方を教えていくものなのかもしれない・・」

 

一生懸命 看病をして 最期を看取った叔母の言葉が忘れられない。

 

看取る家族に ゆっくり心の整理をつけさせて旅だっていくのだと。

 

今年は・・それができないまま

みんな旅立つことを余儀なくされている・・。

 

ただ・・一つ救いだったのは

こんなコロナ禍でも お通夜にも葬儀にも多くの方が

別れを偲んでやってきてくれたことだろうか・・。

三蜜を避け 椅子の間を開けているとはいえ

廊下まで 椅子が並ぶほどの参列者は

おじさんとおばさんの人徳にほかならない・・。。

 

 

私たち 親戚も 通夜の後のお斎(おとき)で

故人を偲び 

普段 なかなか会わない親戚と言葉を交わし

久しぶりに 穏やかな時間を過ごすことができました。

 

よく 仏事や法事は

故人からのご縁のおすそ分けだと言われます。

故人がいたからこそ つながったご縁。

これからも大事に繋げていきたいと思います。

 

 

おばさんは 最期におじさんに声をかけながら

おじさんの大好きだった焼酎を紙コップに入れ

そっと棺に入れてあげていました。

お酒が大好きだったおじさん。

お正月におじさんの指定席だったあの席に

その姿を見ることはないのかと思うと寂しいですが

おばさんの入れた焼酎を片手に

今頃

きっと いい旅路を歩かれることと思います。

 

ご冥福をお祈りいたします。

 

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1 コメント

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Unknown (toi-tubaki)
2020-08-27 18:55:21
千加さん~
先日はお疲れ様でした。
そして、大変お世話になりました。
今までお顔を会わせることはあっても
なかなかお話することができず
今回、ゆっくりお話ができ本当に嬉しかったです。
さらに まさかの 久留米絣で繋がるとは!o(^-^)o
ぜひ これからもお付き合い
よろしくお願いしますm(__)m
おじさんが繋いでくれたご縁に感謝感謝です!
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