WEBテスト騒動②

ＷＥＢテスト。若い人には当たり前なんだろうけど、中年にとっては初耳なんですね。

性格診断みたいなものかと思っていたら、さにあらず。きちんとした学力テストであることが判明。

国語、数学、英語から出題される。数学なんて学生時代にもできなかったのだから、今さらできるわけがない。

無料でＷＥＢテストの模擬試験を受けられるサイトを見つけたので試してみたら、案の定全くわからない。

慌てて書店へ対策本を探しにいったら、あるわあるわ。ＷＥＢテストだけでワンコーナー出来ている。

どれも問題集。開けてみたら、無料模擬試験どころではない難解さ。ひょっとしたら大学受験レベル？

嘆いていても仕方ないので、一番薄いやつを買って帰る。丸暗記したら何とかなるかもしれないと思ったけど、当然無理。

そもそも回答の解説を読んでも意味がわからないという始末。一年間以上勉強して準備しないとだめだと思う。

それが締め切りまであと四日という事態。万事休すだ。

ここの会社、最初は落ちたら落ちたでいいや、と思ってきたけど、学力テストで落とされるのはかなり悔しい。

しょうがないので、就労移行支援事業所のスタッフに泣きつく。

たまたまいた所長に話をすると、ＷＥＢテストなんて知らないと仰る。なので、わざわざ若手スタッフ呼んでくれる。

若手はさすがに知っていて、どんなものかを親切丁寧に解説してくれた。

しかし、解説してもらったからといって難解な出題なのは変わりなく、自分がいかに動揺しているかに気づく。

「勢いでやっちゃえば何とかなりますよ」若手スタッフは言う。考えたら四者択一だもの。

そうなれば何とかなるのかもしれないな、と思ったりした。

（続く）