黒じぷたの漂流日記

Withうつ病で暮らしているらしい。

画廊を冷やかす

2015-07-02 19:46:14 | 日記
画廊。絵画を売っているところ。自分の人生の中で最も縁の無い店の一つといえよう。

だいたい生まれてこの方絵画に触れ合うことがほぼなかった。義務教育の授業だけ。だから絵画の見方がわからない。

だから絵画を買ったこともないし、売っているところに行ったこともない。

俺の人生こんなことでいいのか、と百貨店の絵画展示即売会的なところへ顔を出したことはあるのだけれど

販売員にべた付きされて粘り強くセールストークされるので、ろくすっぽ鑑賞できずに脱出してきたことがある。

東京の銀座の画廊になるとこんなにがつがつとセールスされないのだろうか?

若い頃、大人の人が書いたエッセーを読んだ。

「老舗洋食店で遅い昼食をとり、銀座の画廊を冷やかした後、いきつけのバーに寄り、スコッチとシガーに酔いしれる…」

的な文章だった。

老舗洋食店といきつけのバーの方はそれでも何となく想像ができるけれど、画廊はわからない。

冷やかすだけなんだから最も金がかからないはずなんだけど。

行ったからにはそれなりのうんちくを語らねばさまにならないだろうし、そもそも身なりがきちんとしてなければ門前払いだ。

もはやその頃の大人の年齢にしっかりなっているのだけれど、そういう素養は一切ない。

今まで何をして生きてきたのやら、と考えると何やら情けなくなる。

とはいえ、元々絵画に興味がないのだから、これでいいのだ。
コメント
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