調剤薬局の待合室。
「私、お尻なんてかゆくありません!」突如声が響く。
今時の半分透けてる感じのワンピースを身に纏い、髪は肩までセミロング
…といった塩梅の20代会社員風女子がカウンターに立っている。
(イメージ)
「ですから、お尻はかゆくないです‼」
ベテラン女性薬剤師と一体どんなやり取りをしているのか?
後ろ姿なので表情は伺えない。
この調剤薬局はさして広くないので
私の1.5mくらい先に、話題のお尻が目の高さにある。
会話を耳にしているとつい目が行きがちになってしまう。
しかしながら、この行為は破廉恥ちっくと自制しそそくさと目を伏せる。
悪気は無くともこのご時世
「女性の尻をじっと見る」も何かの犯罪になりかねる行為かもしれない。
大急ぎでスマホの画面を見つめる。
「いえ、手が荒れてしまってえ…」
を最後に20代会社員は声をひそめてしまい以後会話は聞き取れず。
大分おかんむりだった彼女を薬剤師は無事なだめたらしく
最後は「じゃあどうも♡」って感じで帰っていったようです。
さすがベテラン。
とはいえ、なんだったんでしょうねえ?
「お尻のかゆみ止め」を大量に渡されたのですかねえ?
かゆくなかったら機嫌も損ねますわな。