二次面接当日③

そんなわけで、人事部の方の質問は終わる。用意しておいた答えで済んだので安心した。

今度は支店長との質疑応答。

この会社は、相当昔に勤めていた会社と同じ業界。だから応募したのだけれど。経験が私の強み、なんつってね。

なので、業界関係の話になる。これも想定していた範疇。たじろがない。

「お客様の声に耳を傾け、こちらのご提案を納得していただけるよう説明いたします。」等と優等生的なことを言っていたら、

支店長が遮るように話の腰を折り、強い口調で

「そういう事じゃなくて、実際にあなたは何をしてきたわけ？」と詰め寄る。

プチ圧迫面接ですね。これは想定外の出来事。かなり焦る。

しかしながら、火事場の馬鹿力というのか、窮鼠猫を噛むというのか、にわかに開き直り、専門用語を使い、簡潔に答えることが出来た。

支店長もご納得いただけた様子。良かった良かった。

そんなこんなで、適性検査と二次面接は終わる。支店内の時計をみたら約一時間くらい掛かった。

合格・不合格関係なく連絡をしてくれるという。さてどうなることやら…

ビルの外に出ると、まだ雨は降っていた。七月なのに本当に雨がよく降る。

いろんな意味で早く晴れてほしい。