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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

社会の底辺に巣食う男女を扱った 黒岩重吾作「飛田ホテル」

2018-11-18 11:21:08 | 日記
読書のお話です。 黒岩重吾作「飛田ホテル」 オビに「そのアパートに集まるのは大阪のどん底に飲みこまれた者たち」とあります。
表題作「飛田ホテル」のほか「口なしの女たち」「隠花の露」「虹の十字架」「夜を旅した女」「女蛭」の6篇からなる文庫本です。
これまたオビに「男女の愛憎を痛切に描く昭和の名作ミステリ短編集が復刊」とあります。まさに、その通りの小説集。「戦争の影」など 時代が色濃く反映した作品もあります。
私が好きだったのは、出所してきた男が、女が待っているはずのアパート 通称「飛田ホテル」に戻ってくると、待っているはずの女がいない。姿を消した女の行方を追う 表題作の「飛田ホテル」
気が向くと売春して稼いでいる姉妹。姉が結婚するのだが、相手の男にも隠された部分があり•••という「隠花の露」
女性の逞しさ 哀しさが、良く出ている作品ばかり。致命傷にならない程度に、女に騙されてみたいものです^_^