ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

口の悪い仲間にそそのかされて・・・ナンチャッテ

2013-03-30 11:12:58 | マテリアル
弊社のポリシーとして・・・何でも自分達でやってみて、それを具現化したいと言う想いが常に有る。

既に他社が取り組んでいる事や、市場に流通しているモノで、それが優れていると判断出来れば、
それらを購入すれば良いだけの事だが・・・事、ラジヘリ用の空撮マテリアル関しては、元来
プロ用のそんなモノなど市場に存在しなかったのだから・・・ある意味、そうせざるをを得なかった、
と言う事だろうか?


そんな想いが、数々の空撮マテリアルを生み出してきた・・・と、言っても過言ではないのだが、
それはカットアンドトライの連続でもあった。

最近大流行のマルチコプターの機体や雲台に於いても、自社製の機体や雲台を含めた周辺パーツを
数々開発して、実際の業務でも運用しクライアント様から高い評価?を頂いて来た。


但し・・・マルチコプターの機体に於いては・・・開発と言って屁理屈を並べてみても・・・
所詮、棒の先にモーターが付いているだけの簡単な構造で、機体レイアウトは至ってシンプルだ。

そこで弊社では、様々なタイプのマルチコプターを製作し、その可能性や安全性を検証すべく、
色々なプロペラレイアウトの機体を幾つも製作して、実際に実験をし数々のデータを取得した。


もっとも趣味の世界でもホームセンターなどで材料を揃えて、機体を組み立てる人もいる位だから・・・
弊社での主なその目的は、業務用としての安全性及び長時間フライト技術を確立する為に、
それぞれのマテリアルの最適な組み合わせの探究と、それらを組み合わせた場合の耐久性の検証が
メインの作業となっていた。


そんな訳で、機体の設計は然程難しくない。

しかし・・・振動が少ないマルチコプターと言えども、こと動画撮影用の雲台となると、
そんなに簡単な訳には行かないのである。


このことは・・・多くの空撮業者が、市販の模型用ジンバルを使用せざるを得ない事から、
その性能の低さに右往左往している事からも、誰でも容易に判断できる事だろう。


そこで弊社でのマルチコプターの開発は・・・当然、雲台の開発がメインとなっていて、
システムとしてコンプリートさせる事が目標になっていたことは言うまでも無い。

その構想は・・・5年ほど前から既にあって、その青写真が有った事もあり・・・
短い開発期間を経て、1年以上前に既に完成していた。



処が・・・今から半年ほど前だろうか?・・・DJIからZ15と言うカメラジンバルが発売された。
流石に満を持して発売されただけ有って、それは素晴らしい制御系と駆動系を有している様に見えた。


当然弊社でも発売前からその情報を入手していたし、当然発売当初から気にはなっていたのだが・・・
NEX5専用?と言う事がわかり、少しガッカリしていたのだった。

コンデジに毛の生えた様な、スペックが低いカメラしか使用できないのでは、主力で常用していた
カメラからダウングレードしてしまって意味がない事から、購入までは至らなかったのである。


しかし・・・暫くして、NEX7用やGH2用が販売された事から、弊社の空撮仲間の間でも
購入者が急増したのである。



実際にZ15を使用してみたら、それまで悩んでいた事が嘘の様に消えたのだと仲間内で話題にもなった。

その性能に感激し、魅せられた数人の仲間から、その雲台の購入を勧められたのは言うまでも無い。


しかし、その仲間たちが使用していたのは、一様にNEX7であったので、それ用のZ15を購入していた。


その雲台の性能に魅せられつつも、弊社には既に自社開発した雲台があった事から・・・困ってもいなかったし、
特にその必要性も感じなかったのである。

それに加え・・・搭載できるカメラに満足が行かなかったので、依然としてその購入を躊躇っていたのだが・・・。


そんな折、最近になって密かに待ち侘びていたカメラが発売されたのである。


ミラーレスのそのカメラは・・・従来からその筋で高い評価を得ていて、かなり気になっていたのだが、
そのモデルは発売以来、既にかなりの時間が経過していて、更に能力が向上した新型の発売が噂されていた。

直ぐにでも現行タイプを購入したかったのだが、そんな微妙な時期でもあり、クライアント様からの進言もあって、
購入には踏み切れなかったのである。


従って・・・今か今かと我慢をしながら、その時をひたすら待っていたのである。


最近になって・・・その新型カメラが、ようやく発売になった。


勿論弊社でも・・・直ぐに購入した事は言うまでも無い。


処がである・・・手元に届いたそのカメラ・・・デザインが古めかしくて決して褒められたモノではない。

少々レトロないでたちのそのカメラ・・・とても新型と胸を張っては言る様なモノではないのである。


その上・・・旧タイプのカメラ用のZ15には、新型カメラが、事も有ろうに搭載出来なかったのだから、
まさに踏んだり蹴ったり状態であった。




まあこの事は、そのカメラ専用のZ15は販売されていないので、導入時にある程度覚悟していたのだが・・・
少し加工すれば何とかなるだろうと、甘く考えていた。

しかし・・・現実はそんなに甘く無くて・・・カメラジンバルの枠の中に、カメラを全く入れる事が出来ない。


元々無理も無いのである・・・GH-2用のZ15を見たことも無ければ、新型であるそのカメラも見た事が
ないのだから・・・その上、各寸法は未確認のまま購入したものだから、この上なく無謀で暴挙と言えよう。

人がやらない事を、無理して行えば、常にリスクも付きまとう・・・その典型の様なモノと言わざるを得ない。


そこで・・・渋々カメラジンバルを加工して、無理やり搭載した。



こんな事迄しなければならないとは・・・全く・・・トホホである。


序でに・・・機体へのカメラジンバルの搭載方法も、オリジナルから機体中心に搭載できる様に変更した。



しかし・・・この位置にカメラがあると、脚が映像に映り込んでしまう。

一つの事を変更すると、往々にして他の個所に弊害が出てしまう事が多い。


変更の仕方にも問題が有るのかも知れないが・・・そこで、引き込み脚にも加工を施した。


かくして・・・取り敢えず形にだけは完成する事が出来た。

しかし、こんな変なモノばかりがどんどん増えてしまって、既に機体の置き場所も無い・・・これからどうしようか?

少々頭を悩ませている今日この頃である。
















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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2013-03-30 22:49:49
SEクラフトのパーツ早速使われたのですね!!簡単にパーツ交換できましたか?今後のテスト結果ブログでの更新楽しみにしております。
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さすがTKさん。 (KELEK)
2013-03-31 07:43:47
GH-3でもいけそうですか?うちも搭載してみたいです。せめてNEX7のレンズを変えて搭載したいものです。
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残念ながら・・・ (ASTKF)
2013-03-31 08:20:25
そのパーツ・・・購入しても、機能に制限が出てしまい、
そのままでは使用する事は出来ません。

ヤハリ・・・やって見ないと判らないですね~。
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GH-3も・・・ (ASTKF)
2013-03-31 08:24:09
KELEKさん、お早うございます。

残念ながら・・・GH-3もそのままでは・・・NGでした。

因って、まだまだ調整&加工が必要の様です。

果たして・・・使えるようになるモノなのか・・・?
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