ラジヘリ空撮

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今年初めてのインフラ点検

2014-01-29 17:40:21 | インフラ点検
マルチコプター等を使用して、ある地区の橋梁点検を実施した。

弊社としては、今年初めてとなるインフラ点検である。

現場は、町の中心部からは少し外れているものの、
都市部に位置する国道と言う事で、交通量が多く、
平日に交通整理を行って点検を実施した場合には、
大渋滞を誘発する懸念があった。

その為、比較的交通量が減少する日曜日を利用しての
橋梁点検となったのだが、この日は朝から小雨が降っていて、
とても寒い日でもあった。

今回の点検では、この地区で初めてマルチコプターを使用して
インフラ点検を行うと言う事で、休日にも関わらず、
関係されている行政の担当者の方々が大勢見学に訪れていた。



小雨交じりの中、見学に来られた方々に作業手順や安全対策について
説明をさせて頂いている内に、降っていた雨も、何とか小康状態に・・・。
質疑応答の後、いよいよマルチコプターを使った調査が始まった。




通常この様な場所での調査は、警備会社に交通整理を依頼して行うのが常。

そうかと言って、あまり長い時間車を交通規制出来ないので、短時間で
要領よく撮影を終わらせる事が重要となっているし、それを求められても
いる。

しかし現場周辺には、往々にして厄介な障害物が・・・
急いては事を仕損ずるので、そこは慎重かつ正確な作業を心掛けている。

従って、マルチコプターで撮影を行う際には、現場の状況を鑑みて、
安全かつ効率の良い撮影方法を事前に十分検討しておく必要がある。

因ってこの日の調査では、マルチコプターの飛行時間は1フライト
3分~5分程度とし、交通に大きな影響を与えない様に配慮した。

これらの撮影画像を基に、3Dモデリングを用いて行うこの手の調査では、
橋梁の床板裏までしっかりと撮影しておく必要がある。

そんな訳で、今回は2種類の機体を使い分けて撮影を行った。





この様な調査対象では、現在色々な調査手法が用いられている処であるが、
マルチコプターから撮影した、様々な方向からの画像を用いて作成した、
3Dモデルを解析する事で、現在では剥離しているコンクリート欠損部分の
深さや面積は基より、0.2mm程度のクラックまで、短時間で検出可能な
レベルにある。

又、これらの点検手法の大きなメリットは、ビジュアル的に何時でも直ぐに
その状況を確認・検討出来る点である。

従って、その都度現場に態々出向かなくても良いので、
調査時間の短縮に、何れ大きな意味を持つ事になるだろう。

このことは、数多くのインフラ点検を行う際に、
担当されている方の大きなメリットになり得ると考えられている。


それから、マルチコプターが安全上飛行できない部分では、
専用のポール撮影システムを使用して画像を取得出来る様に工夫している。



弊社では、これらの撮影機器や様々な調査手法をハイブリットさせる事で、
効率的且つ安全・正確なインフラ点検を行える様、日々研鑽している。



繁華街や観光地で人の上や、道路、鉄道上空等でラジヘリ(マルチコプターを含む)を
運用しているのを見聞きする事が多くなった昨今だが、弊社では安全上高いモラルをもって、
安易にそれら上空を飛行させる事は控えなければならないと考えている。


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