Poncoの ぴろ~・ぶっく 

枕元においたノートに
日々の生活で感じたことを
好き勝手に綴りたい・・・・。

冠婚葬祭の心

2009年11月02日 | Weblog
落語家の円楽さんが亡くなった。
76歳だった。

先日、私が参列した葬儀も
享年76歳だった。

父も76歳だった。

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私が高校2年生のとき
同居しいた祖母の喜寿のお祝いに
親戚一同で、有馬温泉にいった。

喜寿の「喜」は「七」をみっつかく。
だから77歳のお祝いである。

最近、寿命が延びて喜寿は若い方である。

しかし、この立て続けの享年76歳という年齢をみると
やはり、喜寿までいきられるのはおめでたいことだと
つくづく思う。

人生50年の時代につくられたであろう、お祝いの年齢は
現代でも、おめでたいのだ。

ちなみに、祖母は、翌年なくなった。
みんなは、「祝いまけしたのだ」といい、
それ以来、我が家で、大げさなお祝い事は
おこなわれなくなった。

それにしても、私は、あの祖母のお祝いはよかったな、
と思う。
父の兄弟とその家族で、温泉にいったのは
あとにも先にも、あれっきり。

お正月も法事も、なにかと親戚が集まることが
多かった我が家で、あの出来事が「古きよき時代の出来事」
のように脳裏に刻まれている。

冠婚葬祭は、簡略になり、快適になった。
列席者が少なかったり、気ぜわしかったり。
それが、よしとなる風潮が
実家と周辺にはあって、あの世で、父が嘆いているような気がするのである。

お金をかけるとか、派手にしたいというわけではなくて・・・。

婚礼は、華があるように
葬儀は、しめやかに・・・・。

その心をもっていたい、と願うのである。

さてさて、来年は、実家で、法事が三人分
重なる。
私の気難しいポリシーで、さぞかしもめることだろう・・・・・。

私は、私なりのお祀りの方法を模索しようと思う。