Poncoの ぴろ~・ぶっく 

枕元においたノートに
日々の生活で感じたことを
好き勝手に綴りたい・・・・。

Honey

2008年12月18日 | Weblog
あるとき、私は、人間関係でちょっと、困ったことがあって、
どうしたものか?
と、思い悩む日々が続いていた。

解決の参考にと
昔のものを読み返してみたら
懐かしさと同時に
「あのときと、まったく同じだ」と
驚いた。

恐ろしいことに、本当に、パターンが
同じで、私は、そのあと、ずいぶん長い時間、
悩まされたので、
今回は、どうしたものか?
もう、失敗はしたくない、
自分も、いやな思いをしたくない。
幸せな気持ちでいたい、
と思った。

運命のいたずらなので、
煩悩が多い私ごときのあさはかな
思い一つで、どうこうできるものではないのだった。
しかし、考え方を変えることで
不幸な気持ちになるのを
抑えたかった。

ふと、なにかを口にしたくなり、
そうそう、友達から、プレゼントを
もらっていたのだったわ!
と、綺麗なラッピングをようやく、
崩すことにことにした。

中から、かわいらしいしろつめ草の
蜂蜜がでてきた。
本当にかわいらしい。
ラベルも容器も。

それをジッとみつめて、
私は、おもむろに瓶の突端に口をつけた。
スプーンも使わず、
口のみしたのだった。

かわいらしい蜂蜜は、
よく効いた!

私は、その滋味に、
ちょっとだけ、幸せな気持ちになった。
続けて、また、瓶から、蜜を吸った。
まるで、哺乳瓶からミルクを飲む
赤ん坊になったようだった。
また、うれしい気持ちになった。

蜜月時代が終わって
蜜をなめる。

自嘲した。

英語で、愛しい人を
「Honey」と呼ぶ。

そうか・・。
そうだったのね・・。

今まで、「Honey」と呼びたくなる人をもったことが
なかったんだ・・・。
これからも、この人生では
もう、ないだろう・・。
仕方ないので、時々 私はこのお店の本物の
Honeyをかって、なめよう!
と思った。

ちょうど、そのとき太宰 治の「人間失格」を
読んでいた。
その中に、主人公が
「女が、すねるとき、甘いものを
口にいれてやると、機嫌がなおる」という
一節を読んで、「なるほど、女をよく知っているなあ~」
と感心していた。

と、同時に、
本当に、私って、くだらない女だな・・・。
と思った。





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