夫の会社関係の人、または、その奥様から
いただきものをしたり、おくったりするのは、気をつかうものだ。
ある時期、私は、実家で、療養していた。
病状が、自宅では、よくならないので
実家で、暗い日々をおくっていた。
すると、夫の会社の少し上の方の奥様から
とらやの「御代の春」という、美味しい最中がおくられてきた。
その方とは、たまに贈答をしていたものの
奥様は、セレブなイメージで、私には、敷居が高い方のようにおもっていた。
お会いしたこともなかった。
お礼状をさしあげねば・・。
と思うものの、文章を書くのも、読むさえ、憂鬱だった時期なので
先延ばしにしていたが、仕方ないので、思い切ってお電話した。
すると、「どうして、○○(旦那さまの名前)にいってくれなかったのです」と
いってくれた。
私の病気は、ストレス性のものだったので、夫の勤務状態を
上司である旦那さまが、考慮したのに・・。と。
奥様も、症状は違うが、旦那さまが、忙しくて
ストレス性の同じような病気で、入院した経験があるとのことだった。
有り難かった。
あれいらい、「御代の春」は、自宅用にたまにかう、好きな最中である。
お正月に我が家にあるのも、そういう思い出があるからだ。
苦しいとき、誰かが、自分のことをわかってくれるというのは
なんて、うれしいことだろう。
連れ合いの会社の関係者は、私に関係ないような
しかし、いつも、我が家に配慮してくださる奥様方には
できるだけ、気をつかわせないように、気をつかっている。
戦友みたいなものだから。