Poncoの ぴろ~・ぶっく 

枕元においたノートに
日々の生活で感じたことを
好き勝手に綴りたい・・・・。

新しい景観

2010年08月12日 | Weblog
ご近所が、外壁を塗り替えた。
 
あらかじめ、仲介業者が粗品をもって
挨拶にきたし、そこの奥さんからも
きいていたので、数日間の多少の
不便はしょうがない、とおもっていた。
 
ちらっと、「色を変えるんだろうか?」と
不安になったが、そこのおうちは常識家だ、
とおもうので、前回のようなことはないだろうとおもった。
前回、違うお宅が塗り替えたとき
屋根の色に愕然としたのだ。
なれるまで相当、時間がかかった。
 
一昨日、帰宅した子供が
「おかあさん、まさか、あの色?」というので
「また、○○色の屋根?」といってみたら、
○○色に近い屋根だった。
「はいはい、またあの色ね。流行なのかなあ?」といったが
子供が、「違う!」という。
 
家全体が、前とは、まったく違う色になっていた。
 
どうして、全部、あの色にしたんだろう?
 
うちの母は、「そのおうちの勝手だから」というが
そうだろうか?
 
いつだったか。
まことちゃんハウスの奇抜な色が、近隣から
苦情があり、裁判沙汰にまでなった。
まことちゃんは、有名漫画だし、
楳図かずおさんが住むのなら、仕方ないんじゃない?
とはじめはおもった。
まあ、できたら、住宅街じゃなくて、別荘どまりにしたら
よかったのに・・。とはおもったが。
しかし、途中から、近隣住人の気持ちに共感した。
 
住環境が変わるのである。
いつも生活してきたのに、
目につくものが、出没したのだ。
 
今回は、個人的には、私の好きな色ではある。
 
しかし、なんで、同時にたったこの数軒のトーンが
統一された住宅街の中で、突如、違う目立つ色にしたんだろう?
 
職人さんたちが
「明日で、作業おわります」と声をかけてくれた。
ああ、明日から、あの色が、ドーンと目につくのね。
なれるまで、どれくらいかかるかな?
 
最近、住環境がかわってきたので、ストレスを家族と
ともに感じている。
個人の所有なのだから、なにをしてもいいようなものだが
12年前に、買ったとき、それから、すこしずつ手入れして
変わった風景。
それらが、いっぺんに変化したときが、ついていけない。
 
私がかつて住んでいた町は、百年前とほとんどかわっていない景観だった。
今、訪れても変わっていないとおもう。
そこまで古色蒼然としなくてもいいけれども
しばらく、落ち着かない気持ち。
 
自分で、こういう自分がいやだなあ・・。とおもう。
 
景観がうるさいのは、京都とか
有名観光地くらいだろうが、もっと、生活の中で
考えてもいいんじゃない?
とおもった。
景観問題という大げさなものじゃなくて、
マナーの問題に近いような気がする。