Travel for Fishing and Music

徒然なるままの雑記集+

これからのエネルギーについて

2011-07-10 13:37:57 | 日常
最近、新聞やテレビも見る気が起きないのだが、
やはり日本というのは、卑しい人間や優劣をつけることに熱心な人が増えたというか、
そんな報道ばかりがやはり気になる。

管直人は最近いい顔をしてきたと思わんだろうか。
いや、いい顔とはスマイリーとか、人が見て気持ちが良い顔という意味で無く、
やっと政治家らしい顔になってきたという意味で。
いままでは、政治家でもなかったというのも情けない話だが、
いまこんな局面にまでなって、そんな顔つきになってきたのだから、
少しは腹を括っているのかもしれない。

閣僚は人材がいないのだから、官僚級、民間まで視野に入れた
人事をしてもいいのではないかと思うが、まぁそこには憲法改定という
また首を絞めるような事もあるかもな。
少なくとも明日のことは我々民間レベルでも出来るが、
原発廃炉を含む、グランドデザインは国の大仕事になるのだから、
ここは冷静になり、少し先を見ていろいろと考えた方が良い。


代替エネルギーのことはいろいろな話が出てくるが、
間違い無く、現状ではこれらだけではいまの日本のエネルギーの
代替となることは不可能に近い。
そもそも、送電技術だって、いままでと同じでは意味がないのだから、
その辺の技術のことや、議論もあってもいいのではなだろうか。

太陽光発電では、メガソーラーが叫ばれて久しいが、
まだパワーコンディションの技術が民間転用に落ちてきた段階だと思う。
電気を自前で!と思うのだが、これも2日も雨が続けば、一般家庭でも
高性能充電池がもっと性能を延ばさない限り、電気は使い物にならない現状。
それと、ソーラーパネルの重量や加工性、そしてもちろん価格もまだまだ負荷が高い。
環境負荷が限りなく0に近いエネルギーだが、課題も多い。

風力はこれはやはり環境負荷が大きすぎるのが難点だろう。
海に作るってのはいいが、ここでも送電技術の問題があるのではなかろうか。

地熱発電に期待を掛ける人は多いようだが、
これはまだ自分も勉強が不足していて判らないことが多い。
ただし、設備の問題とここでも送電がネックか…。

仮に近隣諸国に仲が良い発電国があったと仮定しても(ちょっと無理な仮定だが)、
送電に何がある。またその近隣国が原発であれば、それも意味が無い、
これまでと同じ、「どこかにしわ寄せがいく」エネルギーになってしまう。


私は、よく言われる通り、原発は順に廃炉の方向で進めるべきだと思う。
代替エネルギーの問題も片付かないうちに全てを無くすことは、
日本という国の在り方を考えても一番良い策ではない。

その間に出来ることは、やはり省エネルギー社会を作ることで、
これを一番に考えるべきで、それをもっと早く推進するべきだ。
エネルギーを使わない技術というのはかなり推進出来る。
根底にいる一般人が使わないと言えば、儲けが少なくなるあの企業も
その株主も、天下りな方々も従わざるを得ないだろう。
問題は、それを推進するしがらみのない政治家と、企業が不可欠だ。
一般人の生活も激変するが、なにちょっと昔のことを思い出せば、
簡単に30%程度はいらぬエネルギーを使わないように出来る。

おそらく、それが実現すると、日本のCo2排出量が激変するわけで、
自然が還り、身近な食物がまた普通に地産地消することになります。
もっとも、そうなればGDPは下がるし、円も価値がなくなるかもしれない。
しかし、日本はこれから人口が減る成熟国家なのだから、それでバランスは取れる。
それが嫌な奴はどんどん海外に出ていけば良いのではないだろうか。
もっとも、うまく成熟が進めばこの国の税金はとても安くなる可能性もあるけどね。
いまのまま行っても産業誘致は出来ないのだから、企業の所在地として減税で誘致することで
バランスは取れていくはずだ。
その頃には原発も少なくなり、事故リスクも少ない、環境の良い国家になるだろう。

そろそろ右肩上がりだけの経済も卒業だろう。
これからの若い人は、100年先のことを仕事にするようになるのだから、
その責任は重いが、意義はある。
少なくとも日本人として、この国でやっていく意思があるなら、だけども…。