Travel for Fishing and Music

徒然なるままの雑記集+

気がついたら

2008-02-23 21:22:22 | 日常
随分と釣りに行っていませんね。
もっと言うと、道具屋にも随分行っていません。

今年は年明けから寒さが厳しかったので、動きがにぶいのは事実。
だけども、いや~な感じの仕事が増えたので、
やる気も失せているんだろうか。
あったかい所で早いところ、釣りでもして酒でも飲みたい今日このごろ・・・。

また久々にタイイングをしてみましたが、
気分が乗らずに、ひたすらサイト用のフライを製造しています。
本当はそろそろ夏の準備もしたいんだけどね・・・。

冴えない週末を過ごしております。

Hawaiiの旅(13) 

2008-02-18 23:04:07 | 
昼飯は事前に購入した711のスパムむすび。
これ、今回の初ハワイで気づいたんだけど、どこの店よりも
711のがうまい!
米がどうのこうの言うレベルじゃないけど、沖縄のそれもいいけど、
ハワイもいいじゃないですかね。
水をガブ飲みし、少しばかりのんびりとオアフの山々を眺めながら食す。

「あ~やっぱ雲が出てきたなぁ」
このフラットで山から雲が出れば、いくら時合いでもアウトな状況。
とにかく水面に雲が移ると魚が見えない。
ブラインドが余儀なくなせるけども、この時点で正直今回はこれまでかな、と
感じていた。
が、しかし最後まで諦めないのが自分の信条なので、Larsにブライド用の
フライを求めた。
「同じブラインドなら、リアクションもあるだろうから派手目を付けて!」
こうなれば何でもありのリクエストだけども、リアクションでも食ってくれ!
という本願だった。

幾つかのチャンネルを叩くが潮が動いていない。
魚っ気がまるでない。
キャストに力が入らなくなる。
悪循環だ。

ここで流れを変えようと、Larsにこの釣りのキャストを教えてくれと
頼んでみた。
Larsは嫌な顔もせず、ロッドを持ちキャストを始めた。
「この竿はいいアクションだと思うよ。力を入れる瞬間が非常に
 判りやすいから、ポイントを掴めば簡単にキャストできる」
TFOは固めと言われるんだよね。
柔らかめを使っている自分にはちょっと難しい竿だと思っていた。
でも、Larsの「バックキャストを正確に、フィニッシュは力は要らない」
の言葉を胸にキャスト練習・・・。
でも、アドバイスを素直に聞くと面白いようにループは力強く延びて、
飛んでいく。気持ちいいっ!

そんな時間を過すと、Larsには盛んに電話が入る。
またもガールフレンドかららしい。

「Lars、ガールフレンドは随分君にお熱なんだな」
「いや、アラモアナでネイルアーティストとして働いているから、
 暇なんだよ(苦笑)」
「NYに彼女には連れていくんだろ?」
「・・・ついて来てくれると言うんだけどね」
「結婚するんじゃないのかい?」
「たぶんね」

若い男子というのは日本もアメリカもスウェーデンも関係ないな。
自信もあるが、不安もたくさんな年頃だ。
仕事も忙しいんだけど、がんばっているんだけど、
それは女の子にはうまく伝わらない時があるんだ。

それ以上Larsには何も言えなかった。
たぶん、彼女はLarsのある意味成功のためにNYについて行くのだと思う。
それがハッピーエンドかどうかなんて誰にも判らない。
でも、それが人生だから。
人生がそんな感じで続くから。

時はそんな感じで自分から切り出した。
「OK。帰りに店(NervousWater)にも寄りたいから上がろうぜ」
「もういいのかい?」
「今日は状況的に雲も出てきたし、潮も分が悪いよ。
 また来て挑戦することにしたよ」
「判った。じゃカヌーに戻ろう」

行きとは比べ物にならない力でカヌーを漕いだ。
決して力なく漕いだのでなく、むしろ慣れもあってか力強く漕いで、
波が出ていたけど、すぐにハーバーに着いた。
片付けを済まし、店に向かった。
道は渋滞していたけども、話を続けながらだったのですぐに着いてしまった
気がした。

店には店主のSeanに挨拶し、ガイド代金を支払う。
$295は、最初「高いなぁ」と思ったけでも、今はそう思わない。
何よりこの釣りはガイドが環境を守っているし、無意味な拡張をしない。
出来ないのかもしれないけど、とにかくロコのマインドを大切にしている。
このオアフから5時間のフライトと、連続8日の休暇があれば、
クリスマス島がある。余裕が出来れば、自分も行ってみたい聖地だ。
ベリーズやら、メキシコやら、キューバやら良い話はたくさん聞ける。
だけども、このオアフのボーンも悪くない。
アベレージの大きさもさることながら、完璧じゃないけどもこのロケーション
は、普段東京湾で釣りをする自分には理解出来る心地よさだ。
このままガイドシステムは無くなって欲しくはない。
次に来るときにはまた、ガイドを予約し、ツアーが決まらない自分が目に
浮かぶ。

店を出る前に、友人のお土産にロコフライを購入した。
非常に「らしい」フライをチョイス。日本じゃかなり使い道が限定されそう。

Larsの車でダウンタウンに向かい、ホテルまで送ってもらう。
ここでおせっかいながらLarsに一言。
「なぁLars、判っていると思うけど、結婚ってそんなに悪くないぜ」
「判っているつもりなんだけど、まだこれから何があるか判らないからな・・・」
そこで何度も彼女から電話が鳴り、Larsが出るを繰り返す。
電波状態が悪い地域らしい。

「おい、結構大変な彼女だな(笑)」
「She's really spooky!(彼女こそが気まぐれなんだ)」
二人でクスクス笑った。

ホテルの前に車を付けてくれて、荷物を降ろした。
「Lars、獲物は無かったけどもとても楽しかったよ。有難う」
「こちらこそ」
「君が居ないのは寂しいが、また来ると思う」
「たぶんここには居ないけど、また来てくれよ」
「OK。下らない約束だが、また会おうぜ」
「OK。世界中のどこかの海か、川で会おう。約束するよ」
何か良い台詞じゃないか。
See somewhere in the world.some sea,some river・・・

ハワイの釣りは終わった。
あまり実の無いような感じも受けるかもしれないが、
自分では十分すぎる釣りになった。
簡単な釣りは、すぐに答えが出てしまう。
この釣りは、ある人には簡単なのかもしれないが、
自分はまだ攻略出来ていない釣りだ。
だから、機会があればまたここに来ると思う。

-つづく-

浸る!時代音楽

2008-02-14 00:16:44 | 音楽
うげ、今日は飲み進行です。
人の愚痴聞く飲み会。大人になりましたよ、正直。


昨日久々に更新したiPodの中身。

Neil Young "Stars and bars"
B-52's "Cosmic Thing"
The Hooters "Nervous Night"

どうだ、この脈絡のなさは!

上から順に理由を書いてみよう。
先日の九州出張で思いかけず、良い飲み屋を見つけてしまい、
酔った勢いで「じゃ、ちょっとだけ」てな感じで久々ギターを弾いた次第。
やったもんは「Ohio」、「Helpress」、「Like a harricane」ときて
最後に「I shall be released」
ここでもパラノイアな選曲だけども、なんか気分は晴れた気がする。
カラオケじゃーないな、やっぱさ。

酔わなきゃ演奏なんぞ出来るかい!と言ったのは、
プロ中のプロ、なぎら健一師匠だけども、それは良い得手妙ですね。
志ん生は半分酔っぱらっていたというし、Amos Garetteは神様が酔っぱらった
ギターですからね。
あー、ちなみこのアルバムのB面は非常に好きです。
とある、行きつけのバーでこのB面だけリクエストして嫌がられます。
すんません。マスターごめんなさい。

2番目は奥さんがAthens,GA好きというところに端を発して、
現在では、娘が踊りまくるチューン満載のアルバムです。
年齢不詳なれど、Kate Pieasonの声素晴らしいです。
こういう人、日本じゃまず現れないでしょうね。
知ってましたか?このアルバムのPro.はNail Rogersで、Eng.がDon was。
ちなみに90年初頭。
バンドで一番売れたアルバムですが、非常に時代を感じる一枚。

3枚目はまぁ、説明はいらないんですけど、
リリースが85年だったとは・・・すでに23年前です(泣)。
当時の風潮が良くなかったのか、このバンドのメインマン2人は
才能の割に良い評価をもらえませんでしたね。特にバンドでは。
いま何をしているんでしょう。
今度検索君してみましょう。

久々の音楽ネタでした。

Hawaiiの旅(12)

2008-02-11 21:35:16 | 
掛かった魚は何でもデカく感じるもの。
最初、「全然走らんけどこれは外道?」と思ったのもつかの間、
高速2次元ランであっという間に50mは走られる。
くっ~~たまらん!
サイトじゃないから、確かに面白み半分だけど、魚の引きってのは
釣り人を再生する大きな力になるねぇ~なんて考えていたら、
魚は急にストップ。重みだけを感じる始末。
・・・おい、あれっ?これって根に巻かれたような感触だけど、
そういう魚じゃ、あっ、ここはリーフの先出し何があるか判らんから・・・。
「Lars、これってもしかして・・・」
「・・・根に巻かれたね。」
・・・
・・・
・・・

普段コーラルのエッヂで釣りするのが好きだのなんだの言っているが、
根に巻かれるなんざ、とんでもないわけで、いままでそういう魚の経験が
ないわけじゃーないけども、それはほら、ある意味諦めの心境なわけで、
細いラインで釣りしていると、それは諦めるしかないわけで・・・。

Larsがラインをたぐり寄せる。
メインラインがまだ出た状態なので慎重に。
自分は空しくラインを回収するためだけにリールを永遠巻く。

「惜しかったよ。6lbってところだった」
「・・・ボーンって結構走るんだな。忘れていたよ(強がり)」
「まだチャンスはあるからさ」
「・・・」

正直この瞬間、へこんだ。
まだ見ぬ魚にもの凄く興奮していただけにへんこんだ。
それがブラインドだろうがサイトだろうが魚に顔も見れないのが
悔しかったなぁ。本当に。

Larsがまたシステムを作り直してくれた。
フライはサイト用のチャーリーが結んである。
「昼食に戻るから、浅瀬に残っている奴をやろう」
お前、良い奴だな。
少しの可能性もないことは良く判っているんだけど、
何となく気持ちは切り替えられそうだ。

よし、もう引きは堪能したから、次はどんなに小さくても
顔を拝もう。それでこの旅も大成する。
昼飯喰って気持ちも入れ替えたいし、気がつけば午前中の
約4時間水は一滴も飲んでいないことに気がついた。
お馬鹿な自分でもこんだけ集中している。

-つづく-


Hawaiiの旅(11)

2008-02-03 22:16:19 | 
気を取り直しても、すぐに魚は現れてくれないのは世の常。
しばらくは広大なフラットを二人であるくだけの時間になった。
一度だけさっきのスクープに及ばない程度のキャストは出来たが、
これは完全に魚がそっぽを向いていた。

その後しらばくは、Larsにはお気に入りというiPhoneに
故郷スウェーデンの父上から、友達から、と電話やらメールが入る。
もう携帯を持つ限り、逃げ場はないなぁと思うのだが悲しいかな、これが現実。
頼むから、自分のお気に入りのフィールドはいつでも携帯の圏外で
あって欲しいと思うこの頃。現実にもし携帯(GSM)があればこのハワイも
通じてしまうんだろうか。

潮が随分満ちて来たかなぁ~という時にLarsから、
狙いを替えるという提案が出た。
満ち潮でのフラットでは当然魚は見えないので、ここからはブラインドに
徹して欲しいとのこと。
リーフエッジにギリギリまで立ちこんで、魚の通り道をブラインドでやる。
こうなれば仕方がない。
ただ、ここでは出来る限り遠距離をキャストしてチャンスを得ることが
重要と言うではないか。
追い風であったけど、自分の力弱いキャストでブラインド・サーチは
永遠と続く。ひたすら続く・・・。
ガイドというのは、つらい商売だなと思うのだけど、この空白とも言える
時間、とにかく自分はやることがない。本当に心持ちない時間だと思う。
そんなこんなのキャストを繰り返している内は、当然のようにおしゃべり
時間となる。

先に書いたように、スウェーデンの話を少しづつして、
あーでもないこーでもないという会話を続ける。
もう昼も近づいて来たかな、という頃からLarsの彼女からのメール、
続いて電話が続くようになる。
これも仕方ないか、と思ってストリップした瞬間、根掛かりのような
感触で、クセのように合わせてみた次の瞬間ラインが走った!

「ヒットだ!Lars!」
「ボーンだ!」
「えっ?これがボーン??」
正直最初のスピードは、日本でいうならシーバスのそれで、向こう
合わせに丁度いい反転をしてくれてラインを出し始めたと思ったくらい
スローにスタートしたが、次の瞬間ドラグ音が異常な程の逆転音を奏でた。
これなら正直ロッドに伝わる重みはさほどではないのだが、とにかく速い。
自分の経験ではやる気のある80cm程のシイラのように走ってくれる。

「あ~これだ!これがボーンなんだ」とLarsに声を掛ける。
「走る時はそのまま走らせて」

Larsの表情も気持ち明るくなって来た。
だけでも、これは数分の出来事となるのだった。

-つづく-