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郡上八幡の文化財「建物編」 in 岐阜県郡上市八幡町

2020年05月05日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岐阜県

郡上市の中でも特に旧八幡町には数多くの歴史的な建物が存在し、私たちを楽しませてくれます。

郡上八幡の玄関口は、文化財指定の「長良川鉄道郡上八幡駅」。東面して建つ本屋は、桁行一三間半梁間三間半、切妻造平入、切妻玄関付の木造駅舎で、正面及び妻面は人造石洗出し仕上げとなっています。

本屋だけでなく、プラットフォームや待合所も、同じく文化財の指定。緩やかに湾曲する木造上屋付の玉石積プラットホーム。上屋は延長四〇メートルで、傘形に組んだ古レールで支えられ、小さな待合所は、腰を下見板張とし、三面に連続窓が設けられた開放的な形式となっています。

 上下のプラットホームをつなぐ「跨線橋」も登録有形文化財、とえりあえず全体的に凄い😄

郡上八幡の町歩きは、郡上八幡城登城口からと、郡上八幡旧庁舎記念館からのコースがあります。2012年の訪問では「郡上八幡城下町八幡プラザ駐車場」に車を入れて、2018年では「旧庁舎記念館」前の駐車場に車を入れて、町歩きを楽しみました。

新橋のたもとにある「郡上八幡旧庁舎記念館」。建物は非対称型になる木造2階建の洋風の庁舎で、内部は一階が町政執務関係、2階が議会関係に使用されていました。施工は地元の大工棟梁『水谷藤兵衛』によるもので、昭和11年(1936)の建造。

外壁は軒廻りを除き下見板張として縦長の窓を配し、 正面には玄関ポーチが付けられています。もと「郡上八幡町役場」だった建物は国の登録文化財指定で観光協会もかねており、館内では特産品の展示&販売なども行われています。

どれもこれも興味深いものばかりですが、特に印象に残ったのが「GJ(ジー・ジェイ)8マン」の記念グッズ。実はこのキャラクター、郡上八幡に魅了された『さくらももこ』さんが、勝手に生み出したイメージキャラクターなんだそうです😊。

郡上八幡と言えば何と言っても有名なのは「郡上踊り」。店内には郡上踊りになくてはならない「踊りげた」や、郡上の魅力が一杯詰まった「結屋」特性の手拭が並んでいます。

吉田川に架かる新橋から見た「郡上八幡旧庁舎記念館」。横からのフォルムも素敵😄。

旧庁舎記念館の斜め向かいにある洋風外観の「郡上八幡樂藝館」は、明治37年(1904)に建造された「旧林療院本館」。木造2階建の擬洋風の外観で知られた医院で、玄関ポーチはイオニア式オーダーの円柱を立て、軸組は伝統的な和風で仕上げられています。

旧林療院の背後に建つ小規模な2階建の洋風建物は「旧レントゲン棟」。大正初期の建造で、1階は土蔵風となっていますが、全体として本館を意識した意匠にまとめられています。県下でレントゲン施設が最も早く設置されたと伝えられており、当時、最新の医療が行われていたことを伝える貴重な建造物です。

旧林療院本館の左手に位置する木造2階建の建物は「旧林療院看護婦棟」。もとの足軽長屋を改造したものといわれる簡単な佇まいの建屋で、全体に旧態を良く伝えており、本館・レントゲン棟と共に、国登録有形文化財となっています。

同じく国登録有形文化財の建物で、郡上八幡城に近接する市街地に建つ「旧堀谷医院」。道路に面した建物正面は、大正9年(1920)の建築当時の状況を残した木造二階建。外壁コンクリート洗出しで、繰形の上に2階が張り出し、屋根は鉄板葺き。

 玄関ポーチの持送りと、正面欄間に漆喰で意匠を凝らし大きなアーチ形の窓に目を奪われます。

黒漆喰による重厚な外観の「直井家住宅土蔵」。 桁行3間、梁間2間、屋根は東西棟の切妻造:鉄板葺きで、腰壁はモルタル塗の洗出しになっており、こちらも国登録有形文化財の指定。

最後は大正9年(1920)に 郡上郡八幡町に「郡上税務署庁舎」として竣工された建物で、昭和62年(1987)に八幡町指定文化財に指定されていました。1991年の改修後、博物館の「郡上八幡博覧館」として開館。郡上八幡の近代建築再生の第1号とされ、現在の外観はほぼ竣工当時のもので、館内では郡上踊りの実演もあります。

訪問日:2012年5月20日&2018年10月13日


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