第3の支援者構想委員会 キャリアコンサルタントの未来を考える。

キャリアコンサルタントは、親でも上司でも先生でもない「第3の支援者」。これからのキャリアコンサルタントの未来を考えたい。

退職理由から定着支援を考えるのは無駄だ。企業内キャリアカウンセリングの高度化が急務

2017年05月13日 | 日記
いろんな調査がでている。

リクナビNEXTの調査では、

上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった 23%

労働時間・環境が不満だった 14%

同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった 13%

給与が低かった 12%

仕事内容が面白くなかった 9%

社長がワンマンだった 7%

社風が合わなかった 6%

会社の経営方針・経営状況が変化した 6%

キャリアアップしたかった 6%

昇進・評価が不満だった 4%

こういった退職理由に対処しようと、

働き方改革など盛んに行われている。

が、しかし、働き方改革を行っていると、広報上、語っている企業は意外と少ない。

リクナビ2018に掲載されている28183社中働き方改革を実践しているとPRしているのは、

107社しかない。一部の記述を抜き取ると、


A社 働き方改革を実践。ワークライフバランス充実・女性の活躍を推進 仕事とプライベートの調和を図る働き方改革を進めいています。


B社 働き方改革の一環でもありますが、何より社員には仕事もプライベートも全力投球で頑張って欲しいからこそ。


C社 「働き方改革元年」とし、働く時間を整備。ライフスタイルに合わせた働き方を支援していきます。24時間営業の短縮化、変形労働時間制の実施、連続5日以上の休暇取得の推奨

D社 「働き方改革」個人の能力を発揮させる舞台を提供します! 数年前より、当社では働き方改革を行っております。具体的には、残業などの時間外労働の削減や電話サポート業務効率化を目的としたシステムの導入

E社 「働き方改革」推進のため、労働時間の削減や年休の取得促進などの施策を展開しています。また、女性活躍推進にも力を入れており、女性のキャリア研修や交流会の開催、産休・育休後に職場復帰する社員への復職支援

官公庁 「働き方改革」もその一つ。「ワークライフバランス推進強化月間の実施」「テレワーク(在宅ワーク)の本格活用」「フレックスタイム制の導入」など、時代に合わせた新しい取り組みも随時導入しています。

ほぼすべて、フレデリック・ハーズバーグ「動機付け・衛生要因理論」の

衛生理論のみ対応しようとしてる。

退職理由の上位は、完全に動機づけ要因だ。

企業は、この動機づけ要因の職務満足に手を付けれれていない。

よって、先の調査のような結果が生まれてしまう。

「動機づけ要因を生むこと」をしないと、

定着にはつながらない。

不満要因(衛生要因)をいくら取り除いても、満足感を引き出すことにはつながらず、

不満足感を減少させる効果しかなく、

仕事の満足感を引き出すには「動機づけ要因」にアプローチしなくてはいけないということ。

これは、

個人の中にある。

心理学でいえば、自己の裏に隠れている自我に触れないと動機づけに近づかない。

氷山モデルで言えば、価値観・志向に触れないと動機づけに近づかない。

企業の人事は、そこに触れようとしない。

であれば、

高度化された(強いテーマ性を持った)キャリアコンサルティングを個人に

行うべきではないか。

高度化された(強いテーマ性を持った)とは、能力開発が有効であろう。

業務を含めた職業生活の中でのスモールステップを積み重ねることに

動機づけ要因を起こすキーが必ず隠されている。




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